むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

中国 高速鉄道事故 を観て・・・・・。

2011-07-24 22:58:00 | 工場長の独り言

昨晩・・・・海外からビッグなニュースが飛び込んできました。

中国 高速鉄道の脱線事故のニュース・・・・。

ニュース映像を観て 正直 少し萎えてしまいました・・・・。

大惨事もいいところ・・・・死傷者多数という重大事故でした・・・・。

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この中国 高速鉄道・・・・、最近になって日本のマスコミも こぞってその安全性に疑問視していた中でしたから 日本でもこのニュースには注目度大となってしまいました・・・。 事故の原因等は時間とともに 何れ解明される事でしょうが その核心が明かされる事は恐らくないでしょうね・・・。 長年・・・鉄道愛好家として生きてきた自分としては 今回のこの事件・・・、「高速鉄道」というものとは切り離して取り上げた方が良いと考えます。 列車の追突事故なんて、そもそも「高速鉄道」はおろか 鉄道事業としてあってはならない 極めて初歩的なミスだと思うのです。 この事自体、列車の運行システムがどうだこうだと語る以前の問題・・・。落雷が影響しているとか どうたらこうたら情報が出てきています。けれども そんな事は全く以って問題外な話。 列車ダイヤというものが存在しているのであれば 各列車の現在位置を把握する事等、コンピューターが無くても出来る話・・・。現に18世紀から築き上げて来た鉄道という輸送システムそのものなのですから・・・・。

以上のように 今回の列車事故は手抜き工事がどうだとかいうレベルの問題では無いのでしょう・・・。 むしろ鉄道事業者としての列車運行に対する取り組みが そのまま露出しただけの事であり ここで技術論を持ち出して擁護するのは如何な事か?と思うのです・・・・。 どれだけ優秀な技術を引用したところで それを使いこなすだけの能力(スキル)があるのかどうか・・・・? 現に我が国の新幹線においては 長年蓄えて来た人知と経験があってこそのシステムなのです。 故に 今回の鉄道事故に関しては 他国の高速鉄道網と単純比較してはならない、という事でしょう・・・。日本はともかくとして 欧州の高速鉄道網の発達は まさに鉄道という輸送システムの歴史そのものである訳で・・・国を跨いで運行される国際列車の運行にたけているからこそ 日本では考えられないような複雑な列車運行システムが形成された訳ですから・・・。

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と・・・、今日は珍しく辛辣なコメントとなってしまいましたが これも鉄道を愛するが故の事。 唯一の救い(と言っては失礼か?)だったのは アルミ合金製の車体にも関わらず 意外?にも車体剛性が得られていた事。 事故車両はもともとJR東日本で走っているE2系新幹線をベースとして作られた車両でした。 川崎重工業が苦心の末完成させた アルミダブルスキン構造の車体は骨材が無いにもかかわらず 強固な車体剛性が得られるので 高速鉄道用車両には最適な工法・・・と鉄道誌で紹介されていた技術。今回の事故映像では  高架線から脱落しても かなりの剛性が保たれている事が確認されました・・・。 これがフランス製のTGVベースの車両だったら こうはいかないでしょう・・・・恐らくは 落下後、地上に触れたと同時に「クチャッ」と潰れてしまうだろうし・・・・これは韓国のKTX事故でも実証済です・・・。  こんなところにも我が国のアルミニウム製車体の製作技術力の高さを垣間見る事が出来ました・・・。アルミ合金製車体というと 欧州メーカーに一日の長があると教えられてきた?けれど 今や我が国の車両製造技術もなかなか大したものなのですね! と感心させられた次第です。