拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

LOVE ADDICT/TIME GOES BY

2008-07-01 17:22:18 | 音楽
HYDEがソロで組んだ新ユニット・VAMPSのデビューシングル「LOVE ADDICT」。新ユニットといっても相方は今までHYDEのソロでギターや共同プロデュースを手掛けてきたお馴染みのKAZ(SPREAD BEAVERの一員として「hide MEMORIAL SUMMIT」に出演し、踵を骨折したことも記憶に新しい)なので、過去のHYDEソロワークスと作風が大きく変わったわけではないが、それでも結構楽しめる、素敵なシングルになっていた。
歌いだしは低音でじわじわ攻めて、サビでドーンと爆発するグランジ魂炸裂の、いつもの感じ。音だけ聴いてると洋楽のマネごとに聞こえそうにもなるんだけど、インパクト大の勢いまかせのサビにあの声が乗ると「やっぱHYDEですなぁ…」みたいな。空気変わるよな。
過去のHYDEソロと比べるとこの「LOVE ADDICT」は、よりポップで踊れるような曲になってるかな?ガレージバンドみたく。音の抜け心地も良く、口笛も入ってたりして、「祭感」が漂ってる。前作『FAITH』がシリアスなテーマを持つアルバムだったから、こういうバカっぽいの大歓迎だ。「フッフー」という合いの手も脳天気で良い。や、かっこいい曲なんだけどさ…。
歌詞も最高にバカだしね。「ヤリまくろうぜ!」ってことしか言ってないじゃん(笑)。「人の曲や自分の曲聴いてて思ったのは、歌詞で核になるようなこと言ってるのは2A(2番Aメロ)だなってこと」と語ってたHYDEだが、「LOVE ADDICT」の2Aは「MOM,I'M SORRY AM I PLAING SOME BAD GAMES」…「ママごめん、悪い遊びに夢中なのさ」って感じかな。なんか可愛いなぁ。この部分だけ正気に戻ってる感じ?関係ないけどHYDEの言う「人は皆、2Aの歌詞に気合いを入れる」説、かなり的を得てる気がする。今度検証してみるか。
カップリングは「TIME GOES BY」。この曲聴いて驚いたぜ。初期ラルクのカップリング曲の匂いがするもん!1995年~96年頃のラルクのシングルの、ね。「Brilliant years」「あなたのために」「賽は投げられた」などの、地味に心に残る隠れ名曲を思わせる、切ない疾走ギターロック。ギターのフレーズも当時のkenみたい…懐かしい。そいえばラルクのカップリング曲って、hydeが作った曲が多めだったよなぁ。まさかあの頃のような曲が今、出てくるとは。こういうのラルクでやろうよ(笑)。ま、「TIME GOES BY」はKAZとの共作らしいから、VAMPSでしか出来ない曲なんだろうな。
「VAMP」という語には男を誘惑する妖婦、それから、HYDEが過去の自身の作品で多用してきた吸血鬼、というような意味がある。イケイケな「LOVE ADDICT」は前者、時が過ぎてるのに自分だけ何も変化がないという、永遠の命をもつ少年が主人公のバンパイア漫画クラシック『ポーの一族』的な切なさを思わせる歌詞が印象的な「TIME GOES BY」は後者のイメージを当てはめたのだろう。なんか気合い入りまくりのシングルだな。「VAMPSの世界観、余すことなく見せます」的な。
ラルクがしばらく活動せず、「いくらhydeがソロで動いても、やっぱ寂しいよ」なんて思ってたけど、VAMPS、結構良かった(笑)。ライブ楽しみになってきたなー。ZEPP NAGOYAだけで何故か10公演もやってくれるから、チケットあっさり取れた。チケット代は6660円、開演時間はPM7:06(つまり6:66ってことっすかね)、相変わらず何もかも「6」で縛るHYDEさん。

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