拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

来たよ~

2015-05-24 02:33:16 | 音楽

●遂にSHINee戻って来ましたね。新曲「view」はじめアルバム本当に素敵な曲ばっか。ジョンヒョンのソロアルバムは傑作だけど朝聴くと全て放り出して家に帰りたくなるような、夜の自室との相性の良すぎる作品だったけど、SHINeeの新作「odd」は朝から聴くと気合いが漲ります。

●「view」を初めて聴いた時「こりゃ予想以上にど真ん中のハウスだなぁ」とびっくりした。生音が流行ってる今時には珍しいぐらいの。とってもクールな印象の心地良い4つ打ちの上で展開される5人の美しい歌声。オートチューンなんてかけない、生身の素敵な歌声。自分はテミンびいきだからか、ソロ活動を経て凛々しさを増した彼の歌い出しのパートからうっとりしてしまう。低めの声で攻めるオニュも良い。ジョンヒョンのソロから始まる2番Aメロからサビまでの流れでいつも鳥肌立つ。メインのボーカルに重層的に絡まるコーラスが素敵にドキドキ感を煽る。ミノくんにオニュのコーラス乗る所とかたまんない。ブリッジでジョンヒョンが軽やかにセクシーに歌い上げてから、またしれっとクールな「너무 아름다운 다운 다운…」というフレーズのループに戻る所もたまらない。

http://youtu.be/UF53cptEE5k

●「view」のMVは職場のトイレの個室で見た。残業前に気合い入れたくて。イヤホン持ち込んでMV見て、すんごいテンション上がって!でも職場にこのテンションを共有できる人居なくてねぇ…もどかしかった。好きなシーン、たくさんあるけど、トラック荷台に皆でわ~って乗る所とか、バイク飛ばすテミンさんとか…あとサイレン鳴った瞬間のテミンさんのラストカット。美し過ぎる。

夢の終わり


●今までのMVで煌びやかなセットの中でバシバシ踊ってた彼らは今回そこを飛び出し、海まで越えて南国でロケ。ソフィアコッポラのティーンズムービーっぽい色合いの映像の中でSHINeeが美女達と遊んでいる(若者達がセレブの家に空き巣に入りまくる映画思い出した)。ジョンヒョンが書いた、「もっと美しいものを見せて 連れてって」という歌詞そのままに、美しい世界に連れて行かれる5人。あの子達のアジト?にはSHINeeのポスターがいっぱい。「私達の国に遂にSHINee来てくれた!拉致らなきゃ!」ってなったんでしょう(ならねーよ)。

●ただ、セット→ロケになったけど、MVのストーリーは前作「Everybody」に似ているような。「Everybody」は人形から覚醒→自由に踊る→再び人形へ…。「view」はアイドル→自由満喫→サイレンとともに現実へ…というストーリー。「自由」に踊ったり、遊んだりするSHINeeをかっこよく見せる構造のMV。

●「Everybody」の冒頭、人形状態からスイッチ入れられて目覚めて踊り出すシーンは、「やった自由じゃー!」とも「寝てたのに無理やり起こされまた仕事」とも解釈できる。本当の自由、本当の自分は、動いてる時なのか眠ってる時なのか。リアルと虚構が曖昧。「蝶になる夢を見たの?それとも自分は本当は蝶で、今が夢なの?」みたいな物語が「Everybody」の魅力。

●「view」で女の子と遊んでる彼らはイキイキしてるけど、埃っぽいザラついた映像は妙に幻想的で夢の中みたい。ダンスシーンはキレがあるからシャープに見えるけど。美女に迫られて困った表情を見せるオニュは「こんな所に居ていいのかな」と迷ってるように見える(でも結局受け入れて満喫する)。序盤に挿入される薬を嗅がされるシーン。サイレンが鳴ってストーリーは終わる。騒動起こして帰ってきた後、多分彼らは警察やスタッフに真顔でしれーっと言うのだ。「正気じゃなかった。薬でおかしくなってただけ」って。良い顔で楽しんでたのにね。そしてまたアイドルに戻る。自分を殺してクールに踊る人形の日々に。

●内容が内容なだけに、賛否両論な「view」のMV。私は大好きだけど、「こんな彼ら見たくなかった」という人も居る。だって違い過ぎるもんね。東京ドームに居た、最強アイドル戦士のような彼らとも、サービス精神の塊のような彼らとも違う。「たった二ヶ月弱で何があった?」って感じだよね。装飾取り払ったリアルな男の子っぽい衣装。素っぽい表情。でも彼らはちゃんと帰ってくる。自由にはリミットがある事もわかってる。彼らを探す警察のサイレンが鳴るラストシーンにSMの良心を感じたよ私は。

●今回は会社から「活動曲を自分達で決めろ」と言われ、「view」に決まったと、ラジオで本人達が言っていた。これはジョンヒョンのソロ時、事務所が推してた活動曲「CRAZY」よりもジョンヒョンの自作曲達の方が評判良かった件がモロに影響してるはず。アイドル生産工場のSMがSHINeeには自主権を与えるなんて。「事務所がガッツリと仕込んだ王道アイドル路線はEXOにやらせるから、SHINeeには自由にやらせてみよう」って事なのかな。

●非現実的な、それこそいつぞやのライブのタイトルのように、魔法使いみたいな、「ちょ、それどうなってんすか」なダンスを見せ続けて来た彼らはもう居ない。「Everybody」でパフォーマンスを極め、大雨の中でも完璧に踊った彼らは、「ここまでやれば誰も追いつけないだろ」と判断し、新しいエンジン積んで別世界を目指すことにしたのかな。それはSHINeeを今後も長~く続けていくための真っ当な選択なのかもしれない。たまには力を抜いて行かないと続かねぇぞ、と。

●5人とも相変わらずカッコいいんだけど、今回特に「オニュやべぇ!」って騒がれてますね。髪色をピンクにチェンジしたオニュ。オニュ命!の人達は、MVどころかティザー画像が出た時から「ん?…これは一体…」と心を揺さぶられた人も多かった。MV公開以降は「んだよ!あんなシーンおぬにやらせんじゃねーよ!!!」という怒りのツイート沢山見たし。「あんなのジョンヒョンにやらせてよ」とかねwでもジョンヒョンじゃ美女に迫られた時のあの微妙な表情の演技は多分無理で。戸惑ってるのがオニュだから良いんだ。あ、ミノくんもがっつり迫られてたよね。「ガード堅そうなこの二人を落とせば後はこっちのもの」って、女の子達考えたのでしょうか。

(実在のオニュはこの状況でこんな可愛い表情しないんだろな)

●そんな輝くアイドルらしからぬMVで世間を騒がせた彼らだが、テレビ初披露のMカウントダウンのパフォーマンス見る限りでは「あれ?やっぱアイドルっぽい」って感じた。掛け声のせい?トークコーナーで普段通りにハキハキコメントしてるせい?でもそのアンバランスさも魅力的だよねぇ。

●さぁ。母国でこんな曲やっちゃった彼らは、次は一体どんな顔して日本に来て、どんな曲歌うんでしょうね。興味尽きないわー。

ジョンヒョンすらも飼いならすイテミン様


●SMTはなんとか大阪26日取れた。生で「view」見れる\(^o^)/