拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012 THE FINAL@国立競技場二日目

2012-06-03 15:03:21 | ライブ
終わっちゃいましたね、ラルク20周年。本当に楽しかったなー…お金沢山使ったなー…。活動休止は寂しいがラルクのおっさん達が決めた事ならもう仕方ない。数々の名曲と派手な演出をぶちまけてくれた国立競技場最終日をレポっときます。今回は日産・USJとは全く違う演出連発で(セットリストは似てるけど)本当に「祭」だった。


オープニングはCNN風ニュース映像。未確認飛行物体がラルクのワールドツアーの各地で目撃された事を伝える内容。その飛行物体には国立限定で登場した珍グッズ、メンバーの顔をギャグっぽくデフォルメしたTシャツ「顔T」のイラストがでかでかと描かれててシュールさ全開。そして、遂に国立競技場上空にも現れ、ステージ下手側に不時着(したという設定)、そこからメンバー登場!ブラスバンド隊やカラーフラッグ隊、チアリーダーに先導され、フロートに乗ったメンバーが優雅に手を振りながらアリーナをパレードのように一周。さすが、スポーツの聖地国立だけあってセレモニー色が強いぜ。例によってhydeおじさんが美しいのなんのって。今回のツアーの鉄板アイテム女優帽をかぶり、スタンドやアリーナ後方に向かって微笑みながら、ひらひらと手を振る彼に漂うロイヤル感。スクリーンに女優帽hydeがアップで映ると、会場中が「…ほおぉぉ………」とため息を漏らす。皆ギャーギャー言いながらパレード見てたが、彼が視線を送った先からは一際大きな歓声が上がる。
パレードがちょうどアリーナ後方ど真ん中に到達すると、なんと聖火点灯式に入る。やっていいんだねこんなこと(笑)。この辺でやっと、国立競技場という会場の持つ独特の雰囲気や歴史の重みに気づく。一年に一組しかライブを許可されない特別な会場ってのは知ってたけど、なにぶんスポーツ殆ど観ないもんで、ただのスタジアムだと思ってたのよね、今まで。東京オリンピックとかココでやったんだよな…みんな感動しただろうな…。そんな凄い会場で、ワールドツアーの凱旋公演なんて…ちょっと出来過ぎだよ。聖火点灯に拍手を送りつつ、少々鳥肌立っちゃったよ。スタンド後方に聖火、ステージ後方には新宿の高層ビル群と夕日。素敵過ぎる眺めに囲まれつつライブが始まった。

01. READY STEADY GO
02. GOOD LUCK MY WAY
03. REVELATION
04. HONEY
05. flower

一曲目でいきなりレディステ。昨年の味スタ二日目と同じだ。あの日は大雨、今回は快晴!リベンジ成功っすね。サブステ移動の煽り曲だったレベレも国立では序盤にサッと披露。「オイ!」のコール&レスポンスも今日でやり納めだなーと思うと、普段より気合いが入る。「flower」は今回のツアーで初披露。爽やかでエモいメロディーは野外ライブに似合い過ぎ。

ここでhydeのMC。「こくこくー?」「りつりつー!」というくだらないコール&レスポンスを強要した後、「青空の下でやりたかった曲」と、次の曲を紹介。この時、チャチャを入れてくるkenを「やりたい…ってそういう意味ちゃうから」と牽制していた。

06. In the Air
07. 夏の憂鬱 [time to say good-bye]
08. MY HEART DRAWS A DREAM

てっつぁんの♪テレレテレレテレ…な、メルヘンなベースソロに大興奮。遂に聴けたよ「In the Air」!去年私が行けなかった、初期曲オンリーの味スタ一曲目。DVDで何度も観て思いを馳せてたんだけど、やっと聴けた。今のラルクの実力で、そして今のラルクだから出来るキャパの伝統ある会場で『Tierra』の名曲が聴ける喜び。しかも野外…夢みたい。間奏でのhydeの叫びが空に溶けていく様で、早くも涙腺が。「夏の憂鬱」もヤバかったなぁ…畳み掛けるように歌う最後の所が!「MY HEART〜」の大合唱は何度繰り返しても感動的。

09. Driver's High
10. the Fourth Avenue Cafe
11. SEVENTH HEAVEN

「くぉくりつぅぅぅ!」と元気に煽るhydeおじさん。火柱ガンガン上がるドラハイでは思う存分暴れてきた。今回のツアーでは「♪もう数えるくらいで僕らは消え失せて〜」の部分をまるっと観客に委ねてましたね。「SEVENTH HEAVEN」では、チアリーダーが登場し、イントロ部分でkenが彼女達に混じり、ポンポン持ってダンス。しかも、練習の跡が見える程、振りをしっかり合わせてのダンス!なにやってんすかkenさん。ここでは無数の銀テープが会場中に噴射された。私の居たスタンド席までガンガン飛んで来る程の銀テープのバーゲンセールっぷり。その一部は風に流され、場外へ…。

12. C'est La Vie
13. いばらの涙
14. Shout at the Devil

てっつぁんのブリブリベースソロに続いて飛び出したのは「STAY AWAY」ではなく何故か「C'est La Vie」!USJ二日目に、おそらくリンカネ以来十数年振りに披露された可愛すぎる名曲。二日目の夜はツイッターが大騒ぎだったよねぇ…まさに待望って感じ。スキップしながら軽やかに歌うおじさん最高。「いばらの涙」では一転してハードな雰囲気。お似合いの赤い照明を浴びながら、本当に見事な変貌ぶりを見せる。本編ラストは問答無用のカッコ良さを見せ付ける「Shout at the Devil」からの、ユッキードラムソロ!

アンコール待ちではウェーブで盛り上がる。今回は日産よりもUSJよりも、何度も上手に出来てたんじゃないかな。話によれば、ウェーブ指揮の上手いお兄さんがAブロ下手側に居たとか居なかったとか。また、今回のツアーグッズの目玉、メンバープロデュース商品のCMが4本全て流された。既に観たhydeマシュマロとkenサラミのCMは下品一色。ユッキーとドアラのコラボチョコCMは、「NEW WORLD」をBGMに、ナゴヤドームや名城公園でドアラが暴れてるだけ(笑)。てっつぁんのバナナチップスはアップルのCM風だがやはりバカっぽい。あー最高。

15. あなた
16. winter fall

美しい月明かりとサイリュームの光の海の中、アリーナ後方のサブステージにメンバーが登場し「あなた」。勿論ミラーボールも出たよ。何度も観た光景のハズなのに涙ぐんでしまう。この、演出上手!「winter fall」は日が落ちて風が吹いて涼しくなってた会場にぴったり。久々にじっくり聴きながら、この曲の隙の無さに酔いしれる。特にBメロが凄いんだよね…。

17. NEO UNIVERSE
18. CHASE
19. X X X

サブステージからメンバーがはけて、緑のレーザービームが会場を厳かに彩り、「NEO UNIVERSE」へ。確かリリース当時、「22世紀ぐらいの遠い未来をイメージして書いた」とおじさんは語ってたが、華やかできらびやかな曲で歌われてるのは、「夢を見ていた奇跡はもう来ないけど」という切ない歌詞。どん底でも希望を忘れず這い上がって行こうとする曲なんだよね…。シビアな現実から目を逸らさず、それでも夢を見る、根性の据わったロマンティシズムを感じるぜ。ネオユニが終わっても、曲を支えるシンセベースだけは残ってずっと鳴り響く。そしてテンポがだんだん速くなり、そのまま「CHASE」のイントロへ突入。この展開素晴らしかった。全然違う雰囲気の曲だけどスムーズに繋がったもんな。「CHASE」と「XXX」はもう、本当に最高っすよね。末永くライブ定番曲として歌い継いで行って欲しい名曲だよ。一生鬼ごっこしてぇよ、ラルクと。アルバム『BUTTERFLY』収録曲、「シングルだらけで期待はずれ」って言う人の気持ち、わからないでも無いけど、この冒頭2曲の存在だけで私は何も不満無いよ。20年経っても、過去の名曲達とまったく劣らない曲を届けて続けてくれてんだから…。

20. Link
カラフルに照らされる大玉がアリーナに大量投入され、お祭り終盤にもうひと盛り上がり。途中てっつぁんのMC。日産のようにスベることもなく普通な感じ(笑)。

ここで最後のMC。「色んな国を回ったけど、人種や宗教が違っても、ライブ観て喜んでる顔は皆一緒だった」と。また、20年前を振り返り、「当時は新宿ロフトで無料音源配布してた」「前のギターが辞めて、kenちゃんがスタンバってた。当時学生だったkenちゃんに天変地異が起きる直前だった…」とか色々語りつつ、「必ず帰ってくるから、また遊ぼうぜ!」と。

21. 虹
最後の最後はやっぱりこの曲だった。日産。USJと「BLESS」が続いてたから嬉しかったな。この曲のラストでは、この日一番の派手演出、ステージ後方から豪華な虹色花火がスパパパパーン!!と上がった…ギャー!!これ、翌日の朝のニュースで何度も流れてましたね。花火だけでも大興奮だったのに、さらに7色の無数の風船(5万個だったらしい)が下から大量に、ぶわわぁぁーっと夜空へ舞い上がってった!風で場外へ吹き流されていく風船達を見送りながら、その光景のあまりの美しさにしばし呆然。なんだったんだあれは…。

そしてエンヤが流れてエンディングへ。今回は珍しくユッキーが長らくステージに残り、花道を移動しながら手を振る。そしててっつぁんのバナナ投げに合流し、数本投げた!荒ぶるユキヲタ…。てっつぁんの「まったねー!」でライブが終わり、最後に今後のリリース告知と、次回のワールドツアーの告知!…って、いつやるかは未定だけど、次があるってだけで嬉しいよね。気長に待っとこ。

ちなみに、祭りはこれで終わらなかった。翌日昼過ぎに東京都内各所で虹が観測されたのだ。国立競技場の真上に架かる虹の写真をツイッターに載せた人(notラルヲタ)は神扱いされていた。大雨で始まった20周年アニバーサリーイヤーを、虹で締めくくるなんて、本当に出来過ぎっつーか…怖いわ!さて…誰の仕掛けた演出だったんでしょうね。
ラルクさん、本当にお疲れ様でした。無事に帰ってきてくれて、素敵なライブ見せてくれて、ありがとう。20年にも渡って、その輝きと魅力を維持し続けるどころかさらに磨きをかけてるなんて。そりゃあジャニタレや韓流スターや後輩バンド達にリスペクトされまくったり、ギャル男雑誌の「好きなミュージシャン」ランキングで1位とったりするのも当然だね。本当にあなた方はJ-POP界の生けるレジェンドにして伝説!V系のカリスマ(『メンズナックル』誌より)!
長くなり過ぎたのでこの辺で記事を締めるが、余裕あればライブ前のことも書きたいなー。