世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

「せたがや政策会議」会派ミーティング

2006年11月09日 | 議員活動
(写真:紅玉りんごを使って焼いたアップルパイ。紅玉は本当にお菓子向きでおいしいですね!見た目はよくないですが、これに生クリームを添えて食べると最高なんですよ!)


今日は、先週の続きで、来週の委員会で審査される「請願・陳情」について、会派メンバーで議論しました。

「請願・陳情」は区民の権利ですから、提出するのは自由です。

しかしながら、最近の傾向を見ていると、議会の審査になじまない内容のものも多く、「採択」か「不採択」という判断をすることが難しい・・・というか、なじまない、という表現の方が合っていると思いますが、そういうものがかなり混ざっているような気がします。

世田谷区議会に提出するものであれば、世田谷区民の生活にどう影響するのか?区政にどう関係するのか?という問題が主たるものとなるはずだと思いますが、全く関係のないものだったり、“人道的見地からすれば”という観点のみのものだったり、と、「なぜ世田谷区議会に出されたのだろう?」と感じるものがあるんですよね・・・。

だから、結局は、「継続審議」という、聞こえはいいけれど実質的には廃案(審査結果は出さない。お蔵入り)という結論となり、何のための請願・陳情だったのだろう?という、非常に後味の悪い結果ばかりが残っています。

ちなみに、平成17年度の結果では、請願・陳情の取り扱い件数=83(内、前年度からの継続が50件)、審査終了=17件、継続=66件・・・と、圧倒的に「継続」ばかりなんですよ。

地方自治法上は、「継続」というものはなく、採択か不採択か、きちんと審査結果を出すことが求められています。

ウチの会派「せたがや政策会議」では、地方自治法の基本にのっとって、真摯に議論し、きちんと判断しよう、という態度で臨んでいます。いかにも続けて審議するという誤解を招く「継続」という言葉は使わない。

でも、そうなると、本当に、これを白黒判断しなければならないって無理だよね、とか、そういう判断をつける意味がない。このような要望が出されている、このような意見がある、という紹介だけでも十分なのでは?というものもあり、困ってしまうわけです。

だから「継続」という判断(っていうか、判断しないでお蔵入りにすること)が、ある意味、妥協策というか世田谷区議会の知恵?というか、なのかもしれませんが、本来、議会として行なう態度ではないはずです。

「継続」でその場を収めるのではなく、審査すべきものかどうかについて、今後、整理する必要があるのではないか、と、ウチの会派では話しています。

もちろん、提出するのは区民の権利ですし、すべて受理します。そのことの是非を言っているのではありませんのでお断りしておきますが。

ホント、「行政改革」だけでなく、区民のためになるような「議会改革」がもっと必要だなー!と思います。

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