世田谷区議会議員・田中優子の活動日誌

「区議会議員って何をしているの?」がわかるブログです。議会報告、議員活動、趣味・日常・プライベートもアップ!

区議会第4回定例会・三日目

2006年11月30日 | 議会報告
(写真:息子が作った厚焼玉子。本人は満足していないようでしたが、なかなか上手だなぁ!と感激)

本会議三日目。今日は、14人の議員が一般質問に立ちました。その後、議案の付託が行なわれました。(各委員会に付託して、そこで審査します)

「せたがや政策会議」のおおば正明議員は、今回、自殺対策を取り上げてくれました。「自殺対策と言えば田中優子」という感じだったので、おおば議員も関心を持ってくれたこと、心強いです。

今回の切り口は「多重債務者と自殺と税の滞納」との関係について。その切り込み方で、多重債務を解消することができて、自殺も防止でき、税も徴収できる、というすごいことを鹿児島県奄美市でやっているんです。

奄美市では、利息制限法による過払い分等を取り戻すなどして住民税等の納付につなげていて、人口4万9720人(世田谷区の20分の1の人口規模)ですが、昨年4月から今年の10月までの間に、金融業からの返還金は約3億1000万円、と、大きな成果を上げています。

このことを紹介し、提案したところ、「今後、債権管理委員会において、関係所管を含めた新たなプロジェクトチームを編成し、具体的に検討して参ります」という大変具体性のある前向きな答弁が得られました。


この他に、11月26日付の『読売ウィークリー』に、下北沢地区計画に関して「“まち壊し”世田谷区に怒り!」という記事が載っていたのですが、その中にいくつも疑問に思う点がありました。

その一つひとつについて、おおば議員が、質疑をし、疑問点を明らかにしていきました。

特に、「下北沢駅周辺地区地区計画」に対する意見書の提出について、自ら情報公開請求をして、1058通の意見書を取り寄せ、そのすべてに目を通し、しっかり分析した上で、質問に臨んだ姿は、議員として学ぶべきところがたくさんあると思いました。

この意見書の提出にあたっては、「区側の誘導があったのではないか」と、調査を求める動きがあります。それについて、おおば議員は、

「調査の基本はまず議員自身でどれだけ調査するかにかかっています。おかしいからといって調査委員会を作れと言う前に自分で調べるべきだと思います。もちろん公務員の中立性を外れた行為は断じて許されるものではありません。ただしそれはそのような内実を伴った行為があればこそであります。あやしいから何でも調査委員会にかけようとういう発想は極めて恐ろしいことです。 議会も立派な権力機関であることを肝に銘じるべきです。」と言っています。

まさに、その通りだと思います。実際、あやしいと騒いでいる議員の誰一人として情報公開請求をしていない。つまり、誰一人として、自ら実際に意見書を調査してはいない、のです。

で、おおば議員の結論。
「さて私の調査の結論は現段階では無理だということです。理由は簡単です。被害者がいないからです。この騒ぎが始まってしばらくたっています。今現在では、そういう行為を見た、そういうことはしていない、この2つの堂々巡りでしかありません。誘導とはどういうことでしょうか、誘導とはおそらくその本人の意思とは違う方向に導かれたということでしょう。ではそういう被害者がいるのでしょうか。少なくとも賢明な世田谷区民が自分たちのまちづくりに関して意見を述べる際に、区役所に言われたからホントのこととはちがうことを書いちゃったと、いうことあるでしょうか。区が誘導した誘導したということは、逆に下北沢地域の住民の判断力に疑問を呈しているようにも聞こえます。私は調査にはいつも前向きですよ。ただし現段階で被害者のいない事件を調査しろといっても、それは無理ではないでしょうか。少なくとも行政には区民からそういう疑いを向けられるような行動がないようにとクギをさすのが精一杯だと思います。」

おおば議員の質問が終わった途端、他の会派からも大拍手が起こっていました。


同じく「せたがや政策会議」の小泉たま子議員も一般質問に立ち、「地区・地域の重要性と、高齢者施策の取り扱いについて」いつもながらの熱い想いをこめた質問をしました。

69席の傍聴席が今日も全席埋まっていました。しかも、今日は、初めて傍聴に来た、という人が30人近くいたんだそうです。すごい・・・

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