さて、別段不吉ではないの第333回は、
タイトル:ヴァンパイヤー戦争8 ブドゥールの黒人王国
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫
であります。
7巻で、長年の相棒ムラキたちとともにブドゥールを目指すことになった鴻三郎一行。
人跡未踏の秘境を目指す何とか探検隊……なんてことは、当たり前だが、ない(笑)
ストーリー上の展開は、前半がブドゥールに至るまでの道中。
トゥトゥインガ族の助けを借りつつ、ブドゥールに至る砂漠を渡るところがほとんどかな。
たいていは、戦闘とかで絶体絶命! なんてことがほとんどだけど、ここでは砂漠という敵とは呼べない自然が相手の絶体絶命。
いやぁ、もう戦ってナンボってのがあるので、こういうので大ピンチを作られるとおもしろいね(笑)
もっとも、ラストに殺すならいざ知らず、主人公たちにこんなところで死んでもらうわけにはいかないので、何とか砂漠を突破する。
突破して、ブドゥールの国に入ってからが後半。
政治を司る王と宗教を司る女王が統べるブドゥール。
長く二重統治が続いてきたこの国で、王位を簒奪したテグ・クゥという王が自らの王の正当性を証明するために、女王側の人間を妃に据えるための策略を展開する。
女王側のほうは当然、傍若無人な振る舞いを続けるテグ・クゥに、正統な王であることを認めさせるわけにはいかず、鴻三郎やムラキたちとともに、それを阻止しようとする。
紆余曲折の末、テグ・クゥ側と戦うことになってしまい、鴻三郎たちは槍や盾のみで武装した原始的な集団戦を行い、テグ・クゥを撃破、そしてケビゼ、ネクラーソフを倒す。
ざっと言えばこんな感じかなぁ。
今回の見どころは、単行本史上初の鴻三郎、フラレるっ!(爆)
……いや、いちばん印象に残ってるの、ここだもん(さらに爆)
ともあれ、この女王側のほうの一族はヴァンパイヤー一族に連なる一族。
ストーリー上、鴻三郎がとにかく惹かれてしまうのが、このヴァンパイヤー一族の女性で、ここは鴻三郎が持つ血や役割と言ったものが関係している。
ヴァンパイヤー一族の女性のほうも、そういった事情から鴻三郎にほぼ確実に好意を寄せる。
だから、ここでも女王側……つか、女王とか、その妹とか、惚れられるのだが、鴻三郎が狙っていた女王オンサは、自分の立場や妹との関係から、自制する。
挙げ句の果てには、テグ・クゥとの戦いのあとの、ケビゼ、ネクラーソフとの戦いの途中で命を落としてしまう。
まー、惚れられていたとは言え、結果的に拒絶されてしまったところは、う~む、このあたりでもういいよ、ってとこで、こういうのを持ってくるあたり、おぬしも悪よのぅ、と悪代官やってしまいそうだ(笑)
……にしても、いったいラミアはどうしたんだろうねぇ。
確か、本編で重要な存在であるはずのヴァーオゥを復活させる鍵であり、ヒロインのはずだと思ってたけど、6巻で出て以来、さっぱりだなぁ。
完結まであと3冊、どうすんだろ?
タイトル:ヴァンパイヤー戦争8 ブドゥールの黒人王国
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫
であります。
7巻で、長年の相棒ムラキたちとともにブドゥールを目指すことになった鴻三郎一行。
人跡未踏の秘境を目指す何とか探検隊……なんてことは、当たり前だが、ない(笑)
ストーリー上の展開は、前半がブドゥールに至るまでの道中。
トゥトゥインガ族の助けを借りつつ、ブドゥールに至る砂漠を渡るところがほとんどかな。
たいていは、戦闘とかで絶体絶命! なんてことがほとんどだけど、ここでは砂漠という敵とは呼べない自然が相手の絶体絶命。
いやぁ、もう戦ってナンボってのがあるので、こういうので大ピンチを作られるとおもしろいね(笑)
もっとも、ラストに殺すならいざ知らず、主人公たちにこんなところで死んでもらうわけにはいかないので、何とか砂漠を突破する。
突破して、ブドゥールの国に入ってからが後半。
政治を司る王と宗教を司る女王が統べるブドゥール。
長く二重統治が続いてきたこの国で、王位を簒奪したテグ・クゥという王が自らの王の正当性を証明するために、女王側の人間を妃に据えるための策略を展開する。
女王側のほうは当然、傍若無人な振る舞いを続けるテグ・クゥに、正統な王であることを認めさせるわけにはいかず、鴻三郎やムラキたちとともに、それを阻止しようとする。
紆余曲折の末、テグ・クゥ側と戦うことになってしまい、鴻三郎たちは槍や盾のみで武装した原始的な集団戦を行い、テグ・クゥを撃破、そしてケビゼ、ネクラーソフを倒す。
ざっと言えばこんな感じかなぁ。
今回の見どころは、単行本史上初の鴻三郎、フラレるっ!(爆)
……いや、いちばん印象に残ってるの、ここだもん(さらに爆)
ともあれ、この女王側のほうの一族はヴァンパイヤー一族に連なる一族。
ストーリー上、鴻三郎がとにかく惹かれてしまうのが、このヴァンパイヤー一族の女性で、ここは鴻三郎が持つ血や役割と言ったものが関係している。
ヴァンパイヤー一族の女性のほうも、そういった事情から鴻三郎にほぼ確実に好意を寄せる。
だから、ここでも女王側……つか、女王とか、その妹とか、惚れられるのだが、鴻三郎が狙っていた女王オンサは、自分の立場や妹との関係から、自制する。
挙げ句の果てには、テグ・クゥとの戦いのあとの、ケビゼ、ネクラーソフとの戦いの途中で命を落としてしまう。
まー、惚れられていたとは言え、結果的に拒絶されてしまったところは、う~む、このあたりでもういいよ、ってとこで、こういうのを持ってくるあたり、おぬしも悪よのぅ、と悪代官やってしまいそうだ(笑)
……にしても、いったいラミアはどうしたんだろうねぇ。
確か、本編で重要な存在であるはずのヴァーオゥを復活させる鍵であり、ヒロインのはずだと思ってたけど、6巻で出て以来、さっぱりだなぁ。
完結まであと3冊、どうすんだろ?