つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

SENとLINNとで二人いる!

2005-02-25 22:39:55 | ミステリ+ホラー
さて、人語を解する車と言えば夜のライダーな第87回は、

タイトル:六番目の小夜子
著者:恩田陸
出版社:新潮社

であります。

実はドラマの方を先に見てしまった。

とある高校で、三年に一度だけ行われるゲームがある。
主役は『サヨコ』と呼ばれる人物。
残る全校生徒すべてが、鬼だ。
『サヨコ』は全校生徒にその正体を隠しつつ、ある事を行わなくてはならない。
そして次の『サヨコ』に役目を引き継ぐのだ。

三年に一度にあたるその年。
一人の少女が転校してきた。
彼女の名は『津村沙世子』
伝説の名を持つ少女の存在が、今年のゲームを歪めていく……。

恩田陸のデビュー作にして最高傑作(私的には)。
ただ、ドラマを先に見てしまったのは本当に痛かった。

実は、ドラマの主人公は原作には出てこないキャラクターです。
彼女と沙世子の絡みが非常に秀逸で、彼女なしでは話が成り立ちません。

それと、この作品で最も怖いシーンが文化祭でやるお芝居なのですが。
ドラマの方が凄く怖かったのです。画像って偉大だ……。

原作を否定するようなことを書きましたが、ラストはこっちの方が好きです。
ドラマの方は、なんとなくお茶を濁したような感じだったので。(嫌いじゃないけど)

ミステリー好き、ホラー好き、どちらにも勧めたい一品。
ドラマのDVDも出ています。よろしければそっちも。



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