つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

とうとうラストか

2005-02-13 17:17:14 | ホラー
さて、ストックもこれでおしまいかの第75回は、

タイトル:悪霊だってヘイキ!(上)(下)
著者:小野不由美
出版社:講談社X文庫ティーンズハート

であります。

あー、とうとう最終巻。

今回は前回から時間的には一続き。
前の事件を解決して能登から帰る途中、誰かさん(綾子……速攻バラすなよ)のせいで道に迷う。
そこで廃校になった小学校で起きる事件の調査を依頼される。

……わけだけど、もうひとつ、ナルが日本で渋谷サイキックリサーチを開いていた理由も……。

で、調査のほうはいままでと毛色が違って哀しい話。
児童数たった18人の学校。
でも、何年か前、遠足の帰り道に山津波に巻き込まれ、引率の先生も含めて全員死亡。

それが学校にとらわれて……。

あとは読んでもらうこととして(定型文(笑))、ただひとつ、いつもにも増して麻衣が大活躍。

で、これだけシリーズものを続けてて、ぜんっぜん書いてなかったのが、少女小説の定番、恋愛の話。
1巻で、主人公の麻衣は霊視で出会うナルに惚れてしまって、それで真砂子と言い合ったりしてたんだけど、うーむ、夢のナルはそうだったのか……。

でも、最後の最後でちょっと、ってとこ。

まぁ、最終巻だし、種明かしってとこもあるんだろうけど、解説文が長いのが玉に瑕。

でも、久々に全巻読み返してみたけど、おもしろかったなぁ。
これ読むと今度は十二国記を読みたくなってくるな。

あ、でも他にも、これの続編の「悪霊の棲む家 ゴーストハント(上)(下)」もあるし、「緑の我が家-Home, Green Home」もあるなぁ。

うーむ、やはり実家で段ボールに包まれて眠っている蔵書を漁るしかないか……。