つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

ホントに懐かしかった

2005-02-21 22:13:55 | ファンタジー(異世界)
さて、いやいやお不動さまはミゲールだったらしいぞの第83回は、

タイトル:ロードス島戦記 炎の魔神
著者:水野良
出版社:角川スニーカー文庫

であります。

なんか1巻よりこっちのほうが懐かしかった(笑)

と言うのは、だいたいどんな小説でもひとつやふたつくらいは、とても印象に残るシーンってのがあるものだと思う。

この2巻はやはりラストか。
炎の部族の長ナルディアが去ろうとするイフリートの炎に飛び込んで逝ってしまうところ。

でも1巻はそういうところがないんだよなぁ。
さらっと読めるのはいいんだけど、さらりすぎてなーんも残らんかった、と言う感じ。

ただまぁ、そうは言っても、たとえば、このナルディア。
女性キャラで部族の長と言う立場ながら、まぁ、ものの見事に長、だね。
そのイメージをそのまま表現してるだけだから、人間味に乏しい。

まぁ、他のキャラにも言えないことではないので、要所要所に弱さを見せたりするともっと味が出てくるんだろうけどねぇ。

ともあれ、このひとの初期のほうの作品なんだろうから、そういうところで眼を瞑っておくか。
いまの作品を読んだことがないから何とも言えないけど、ロードス絡みが出てるんなら、いっぺん読んでみてもいいかな。

せっかく久々に読み返してみたんだし。