自転車での移動が増えるようになってひとつ面白いのは
たくさんのこぎ方を試せることです。
一日に長い距離を走る時やアップダウンの激しい道を行く時は
がむしゃらにこいでしまうと関節に負担がかかり、
股関節や膝に痛みがでたり腿がはって疲れを感じたりします。
短距離走の末續慎吾選手がとり入れたことで有名になった“なんば走り”。
金メダリストのウサイン・ボルト選手の走りも話題を呼んでいました。
“走り方=身体の使い方”という観方、考え方が分析された一例ですね。
「早く走る」
もちろんたくさんの練習を積み重ね、筋力トレーニングも工夫され
自らの肉体や精神を鍛えているからこそだと思います。
しかし「身体の使い方」という根底にある大切なことができなくては結果につながる走りにはなりません。
自転車のこぎ方と短距離走。
身体能力のうちの瞬発力や持続力の話になります。
一見違う能力のようですが、身体の使い方に着目して話をすると
いかに無駄な力や緊張のない状態で、体幹の力を四肢(特に下半身)に伝えるかが重要だと考えます。
先にあげた二人の走り方はこの動きが非常になめらか。
私の理論の一つ
“四肢の始まりは体幹(肋骨)である。手は肩関節、足は股関節から動かすのではない”
というものがありますが。体幹を中心に連動した動きができるよう訓練することで
身体の感覚や能力は格段と成長するのです。
こんな話になるとつい難しく感じてしまいますが、
私たちの生活にも大切なことです。
股関節に痛みや違和感を感じている人はもちろん、柔軟体操が苦手な人ほど
(本当は身体の柔らか人ほど自分の身体の硬いところ、緊張部位はわからないものでもあります。)
この連動した動きができなくなっています。
そうすると疲れを感じやすい、持続力のない状態に陥りやすくなります。
軸と反対の緊張側はこの連動が特に失われています。
そして股関節や膝などの関節に負担をかけ、痛めてしまうのです。
話がいろいろ複雑になってしまいましたが、自転車をこぐにも早く走るにも
腹筋という、動きを安定させる筋力が充分に力を発揮できるために
柔軟性と体幹の筋力(体幹力)をつけることが不可欠だということです。
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(整体人)