のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

クラスの荒れ(5年生から) その2

2006-04-12 01:05:53 | クラスの揺れ
5年生の1学期に、地域の陸上競技会がありました。
応援の父母も駆けつける中、5,6年生皆で協議会に参加し、
お弁当を食べたり、応援合戦に盛り上がったり、楽しい1日になるはずの日でした。

私は仕事でいけませんでしたが、ありがたいことに義父母がわざわざ足を運んでくれました。
午後になって、義母からメールが入りました。
「お昼一人ぼっち、見ているの辛くて帰ってきました。」

朝、娘の好きなフルーツを、大きなタッパ-にいっぱい入れて、
「皆と食べるんだよ」と送り出した母の想いは裏目にでました。
きっと、そのフルーツも、娘にとってプレッシャーになってしまったに違いないと
臍を噛む想いでした。

帰ってきた娘は、いつも以上に元気です。
それがかえって痛々しくて、その夜担任に手紙を書きました。

 行動の遅い娘の事、気付いたら皆がもう輪になっていて、そこに入っていく勇気がもてなかったのでしょう。「拒絶」されると傷つくから、自分から集団に背を向けてしまうのでしょう。
それは、彼女が自分の心を守ろうとして行なっている工夫。娘の成長の証でもある。
けれど、そうして心に鎧を着続けると、何時の間にか脱げなくなって、友達を作るチャンスが出来ても、自分から手を伸ばすことの出来ない人間になってしまう。だから、どうか、娘が構えなくても良いように見守ってもらえないでしょうか。
いつもでなくて構わない。せめて、子ども達皆が楽しみにする大きな行事の時だけでも、たった一人で背中を丸めてお弁当箱を広げるなんて事がないように、それだけをお願いしたいのだと。
たとえ、娘が「いいです。」って言ったとしても、自分から離れていくように見えたとしても、それは決して本心じゃないから、「何やってるの、グズグズしないで早くきなさい!」と叱り飛ばしていただきたいと。

担任の先生は、私の気持ちをしっかり受け止めてくれました。
お蔭で、続く宿泊学習では面倒見のいい女の子達の班で、構えずに楽しむ事が出来ました。

先生ご自身も、忙しい日々の中で、放課後などのひと時、娘とたわいない会話を楽しんでくれました。
決して特別扱いされていたわけでは無いけれど、見守られているという感覚は、きっと娘も感じていたと思います。それは、1年から3年までの先生からもずっと受けていた感覚で、4年で急に途切れてしまったものであったとも思います。

お喋りのペースもゆったりなこの先生のもとで、のんびり娘の心は自分のペースで安定して成長していきました。