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バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

初夏の北陸・地方私鉄とバスの旅(1) @福井

2010-03-16 00:29:46 | ☆バスde温泉(北陸)

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もうじき梅雨だというのに天気がいい。かねてより極端な雨男のワタシだが、最近ピーカンに当たることが多くなってきました。そういえば最近急速に体が衰えていている。体が弱っていて本来の雨男パワーが発揮できないようですね。北に向かうときの恒例、近鉄特急に乗って京都に来ました。ここからJRの特急「雷鳥」に乗り込みイザ北陸へ。

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どうせ「雷鳥」に乗るなら琵琶湖側に座りたいところ。自動券売機で座席指定を取るとき、希望の座席が選べるようになってはいるが、どちらが琵琶湖側か判りません。ままよっとボタンを押し購入。しかし乗ってみると見事にハズレ。それでも比良山地が美しい姿を見せてくれたのでまいっか。

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近江塩津からはこのまえ直流化されたばかりの区間。一気に峠を下ると敦賀です。ここで普通電車に乗り換えます。ホームで待っていると丁度上りのトワイライトエクスプレスが到着しました。お金と時間があれば、いつかは乗ってみたいなぁ…

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電車は直流化に伴って投入された521系、真新しい車両です。発車して間もなく、気づかぬうちにデッドセクションを過ぎ、トンネルに入ります。北陸トンネルです。今やここより長いトンネルはいくらでもあるが、ほとんどが新幹線なので通過も早い。しかしここは在来線なので長さが実感できます。

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長―いトンネルをようやく抜け、プラットホームだけの無人駅、南今庄に停車。トンネルができるまではここまで延々続く勾配区間でした。今でも廃線跡が残っているようです。そして、次の今庄駅で途中下車します。

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今庄は静かで小さな北国街道の宿場町です。北陸トンネルができるまでは国鉄の拠点だったところ。急勾配で、しかも冬には大雪に見舞われる中山越えのための補助機関車をつけたり、除雪をするため、多くの国鉄職員がここに住んでいました。職員や連結作業を待つ乗客の胃を満たすため、この駅では蕎麦屋が繁盛したとのこと。

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トンネルができてからは補機や除雪がなくなり、特急も停まらず、職員もいなくなるとともに、駅から蕎麦屋も消えました。しかし、もともと蕎麦が名産のこの地のこと、名残の蕎麦屋が生き残っています。

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今庄から再びローカル電車に乗り、武生を目指します。今庄駅の狭いホームに着いたのは419系。この電車は昭和40年代、一世を風靡した寝台電車581系のなれの果てです。輸送力増強に追われる当時の国鉄では、車両を大増産したものの車両基地の整備が追いつかない。そこで国鉄の担当者は考えた。「車庫がないなら電車を昼夜走らせてしまえ!」

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こんな大胆な発想から生まれた581系は、昼間は座席車として、夜間は寝台車として北は青森から、南は鹿児島まで、日本全国をモーレツ社員のごとく駆け回りました。日本の高度成長時代を体現するような車両ですね。時代が移り、国民の生活が豊かになって、高速道路や飛行機を使うようになってくると、こんな窮屈で辛気臭い車両がだんだん敬遠されるように…そして国鉄の崩壊とともに、短編成のローカル用に改造されることになりました。しかし、低予算でやっつけの工事のため、「食パン」と揶揄されるこんなヒドイ姿になってしまいました。福知山の113系3800番台と並ぶ「お化け電車」です。

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車内にはつり革が取り付けられ、一部ロングシートになっているが、寝台も撤去されることなく残っており、工費を抑えた改造になっています。4人対面シートは特急時代のまま。さすがに急行型よりゆったりとはしているがリクライニングはなく、当時これでも特急料金を取っていたのだからオドロキ。知らぬ他人同士が上野から青森まで、新大阪から博多までここで過ごすのは辛かろう。

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武生で降り、ここから福井鉄道福武線の武生新駅へと歩きます。福井鉄道は北陸に残る貴重なローカル私鉄のひとつで、名鉄の系列会社です。武生新と福井新の間は鉄道線。福井新から先、福井市内は併用軌道となっています。

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最近まで古い車両が多かったのだが、名鉄美濃町線が廃止になったため、そこを走っていた比較的新しい車両が流れてきました。さらに2005年の岐阜市内線の廃止により、そこのノンステップの最新車両まで流れてきた。岐阜では残念なことになったが、ここではがんばってほしいものです。

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鉄道線は線路の保守まで手が回らないのか、実によく揺れる。流されてきた美濃町線の路面電車タイプの車両に合わせて、ホームのかさ下げも行なわれています。鉄道から軌道への格下げは富山ライトレールの先鞭ではないでしょうか。福井新の手前、花堂から複線になり、次の福井新を出たところで併用軌道となります。

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従来からここを走っている車両は、ステップがついているものの、普通の鉄道車両で、自動車に混じって道路を走る様は違和感がある。しかし小型の名鉄車両なら町になじんでいると思います。

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市役所前でスイッチバックして福井駅前へ分岐している通称ヒゲ線に入ります。福井新から福井駅前まで、専用橋を渡るための信号とか、スイッチバックとか面倒くさいことだらけで、かなりの時間を要してしまいます。これでは自動車に勝てないので速やかな改善が必要では?

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福井駅は高架工事が完了して白い真新しい駅となっています。駅前整備はこれからのよう。
福井鉄道をここまで延ばす計画もあるようです。それにしても人、少な!

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福井駅の南側では北陸新幹線の工事がたけなわです。駅部分だけの先行工事のようで、着工には政治決着があったとのこと。ここから金沢・長野を経由して東京に直結するようだが、こんなに人の少ない福井と結んで、はたして乗客があるのでしょうか。

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えちぜん鉄道で福井観光の定番中の定番、東尋坊へ行ってみることにしました。えちぜん鉄道は、たびたび引き起こした列車事故によって、長期の運休を余儀なくされた京福電鉄の跡を継いで運営を開始した第三セクターの鉄道です。この福井駅は新幹線工事が終わるまでの仮駅舎のようです。

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えちぜん鉄道となった今、車両の多くも入れ替わりました。現在の主力は6100形。愛知環状鉄道のお下がりをリニューアルしたもので、車齢も若い。

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福井駅を出発した電車は、すぐに福井口駅に着きます。この駅は海に向かう三国芦原線と、山に向かう勝山永平寺線との分岐点。東尋坊へは三国芦原線です。

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セミクロスシートに身を沈めて車窓を眺めていると、女性の声でアナウンスがある。たった1両での運転なのに、今日び珍しい車掌つきか??しかし、アナウンスをよく聞くと、車掌ではなくアテンダントとのこと。無人駅で料金の収受や、案内放送を行ったりするが、ドアの扱いはしていません。運転やドア扱いや、八面六臂の運転士に比べて、たいそうヒマそうです。それでも、なじみのお年寄りと会話を交わしたり、小学生の宿題を看てやったりと地域になじんでいて、昔日ののんびり感をかもし出しています。

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終点の三国港からバスに乗り換えるつもりだったのだが、この時間はあわら湯のまち駅でバスに乗り換えるほうが便利とのこと。アテンダントの情報が役立ちました。あわら湯のまち・三国港間の運賃は無駄になるが、再生に懸けるえちぜん鉄道へのお布施と思って諦めます。
JRの「芦原温泉」駅を出発したバスは、この「あわら湯のまち」でワタシのほか数人を拾って東尋坊を目指します。現れた京福バスはふそうの2ドアロマンスシート。左側の座席に座ったら、残念!またまた海と反対側でした。

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「チャララッ…ッチャラ・チャーラーーー」
火曜サスペンスのラストシーンでおなじみの東尋坊は、自殺の名所でもあるところ。断崖まで近寄ることができるが、当然ながら柵はなく、足を滑らすと大変なことに。恐る恐るカメラを構えるが、吸い込まれそうになります。

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しかし、貧相なオヤジ独りでこんなところをうろうろしてたら、周りからの視線が痛い。いかにも観光客といった風に写真を必要以上にパチパチ撮っていました。

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東尋坊タワーは工事中のようだが、登ることはできます。展望台からは遠くに三国港が見えるが、肝心の東尋坊は、ここからは見えません…

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しかも空調を止めているのか、ガラスで囲われた展望台はたいへん暑い。早々に退散しました。それにしても、ここも人、少な!

続く…

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米和@芦原温泉

2010-03-15 22:49:23 | 温泉(福井県)

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大旅館が建ち並ぶ芦原温泉の中で、この旅館は小規模な部類です。今回、ここを選んだのは、芦原の中で数件しかない掛け流しの旅館だからです。歓楽的なこの温泉街では貴重な存在。

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さっそく浴室に向かってみると、看板どおりの上質なお湯が掛け流されている。臭いはないがやや塩辛い。そして若干の湯の花が見られます。

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源泉の温度が高いため、この旅館では熱交換器を使って加水せずに温度を下げているようなのだが、それでも熱い。露天は比較的温度が低いので多少は入りやすいが、短時間の入浴でものぼせてしまいます。

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体の温まるナトリウム泉なので、夏には辛いが、冬の、特に雪の時期には風情があって最高かも。入浴時はしっとりしているが、お湯から上がってからはかなりベタつく。味覚以上に塩分が強いようです。

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飲泉も可能で、専用の蹲もある。味はちょうど関西の「お澄まし」程度。美味しいと感じる飲泉は珍しいなぁ…

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料理は値段なりの質で、過不足はない。季節はずれのカニは旨いとはいえないが、三国漁港で揚がったカレイは身が厚くて実に旨い。

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牛肉の味噌焼きのほか、天ぷらがサクサクで身もしっかりと旨みが凝縮されている。ただ、栄養的にバランスがよくないなぁ。もう少し野菜がほしいところですね。

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夜の芦原の街をぶらぶらしてみました。ここは歓楽的な温泉だと聞いていたが、町は意外に静か。ネオン煌くお店は見当たらない。享楽は巨大旅館の中だけのことなのでしょうか…

  • 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 34~78度
  • 場所:えちぜん鉄道・あわら湯のまち駅
  • 訪問日:2007年6月4日
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蕎麦 ふる里@今庄

2010-03-14 11:12:19 | 料理(うどん・そば)

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小さな北国街道の宿場町の今庄は、北陸トンネルができるまでは国鉄の拠点だったところでもありました。この今庄駅では職員や連結作業を待つ乗客の胃を満たすため、蕎麦屋が繁盛したとのこと。今ではすっかり寂れてしまったこの駅では、当時を偲ぶ名残はないが、もともと蕎麦が名産のこの地のこと、町内に蕎麦屋が生き残っています。

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今庄駅から歩いて10分ぐらいのところにこのお店はあります。ここで名物のおろし蕎麦(600円)を食べてみることにしました。越前焼の小さいお椀に、福井産の玄そばを使った二八蕎麦。おろしとツユがぶっかけてある歯ざわりのいい蕎麦で、大根の風味が爽やか。塩味の勝るツユは直球、食感で食う蕎麦ですね。ただ、量はかなり奥ゆかしいのでお替りしました。

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このお店、もともとはカメラマンだった先代が50代半ばのときから始めたとのこと。店内には写真作品とともに、全国を巡って集めたミニ提灯が飾ってあって、独特の空間を形成しています。いい雰囲気ですね。

  • 営業時間:10:45~19:30 、12月~3月は 11:00~19:00
  • 定休日:木曜、第2第4金曜
  • 場所:JR北陸本線・今庄駅
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蕎麦 ふる里 そば(蕎麦) / 今庄駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0


雪の北陸・温泉三昧バスの旅@石川

2010-03-13 23:57:48 | ☆バスde温泉(北陸)

正月が過ぎ去り、世間がようやく平常に戻りつつあるこの頃、大寒波が関西を襲ってきています。こんな寒いときには、いっそ、すこぶる寒いところで温泉に浸る幸せを味わいたいなぁ…

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そんな訳で、雪の北陸・加賀の温泉を巡ってみることにしました。朝の9時過ぎ、大阪発の特急雷鳥に乗り込みます。はい、特急サンダーバードではなく、敢えて旧型・485系で運行している雷鳥なのです。先ごろ新聞発表で、JR西日本は新型車量を導入して、この485系を雷鳥から引退させるようです。でもまあ、いまだに大阪環状線に103系を走らせているJR西日本のことだから、廃車せずにどこかのローカル線で朽ち果てるまで使い切るに違いないが…

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この485系の車内は、手入れされているとはいえ、灰皿の跡があるなど、ところどころに昭和臭が感じられる。また、コンプレッサーが作動すると床下からガタガタ振動が伝わってくるなど、さすがに古さは否めない。それでも走っているときは、実に重厚感ある乗り心地で、ひょっとしたらサンダーバードの683系より優れているような気がします。今の軽量ボルスタレス台車と違って、重々しい国鉄型台車を履いてるからでしょうか。

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列車が京都を過ぎて湖西線に入ると早くも銀世界。雪の比良山と陽光に輝く琵琶湖がきれいですね。敦賀を過ぎるとすぐに北陸トンネル。武生、福井、芦原温泉に停まったあと、加賀温泉駅に到着。ここで降ります。

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駅を降りると、旅館の旗を持った迎えのオヤジたちがウヨウヨ。久しくこんな光景は見なかったな。駅前のショッピングセンターの中にある観光案内所で情報収集。この駅から加賀温泉バスで山代温泉に向かうことにしました。バスは日野ブルーリボンの古いタイプ。フロントグリルに特殊なパネルが取り付けられていて異質な印象、この加賀温泉バス北陸鉄道の分割子会社だそうです。

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バスはこの後、山中温泉に向かっていきます。山中温泉には以前(2006年2月6日)このバスで訪れたことがあるので今回はパス。そのときは、さらに山中温泉のバスターミナルから加賀温泉バスの特急バスに乗り込み、金沢に向かいました。この特急の車両は日野のセレガでした。

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山代温泉からCANBUSに乗ります。車両はいすゞのエルガミオ。このCANBUSは加賀温泉郷に点在する温泉地と観光名所を巡回する観光周遊バスで、観光案内所で周遊券を購入する必要があり、一日券が1,000円。二日券は1,200となっています。観光案内のパンフ類が入った封筒を運転士に見せるだけで何度でも乗降できる方式で、コースは山代温泉方面の「山まわり」と片山津温泉方面の「海まわり」があり、加賀温泉駅を要にして8の字に運行。日本海観光バスと加賀温泉バスに委託されているようです。

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北陸の名刹、那谷寺を経由。雪が激しく降っていて、あまりの寒さにここはパス。どんなんだか判らないけど、温かそうだからという単純な理由で自動車博物館に降りてみました。

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館内に入ると…もう圧巻の一言。昔の高級車から大衆車、商用車、もちろんバスまで…時間を忘れて見惚れてしまいました。

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再びCANBUSに乗って加賀温泉駅に戻ります。今度は日野リエッセです。

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加賀温泉駅からは北陸本線で2駅先の粟津駅へ。車両は今や珍しくなった急行型電車の475系です。昔は長大編成で大阪と北陸を結ぶ急行電車で活躍していたのだが、今や短編成のローカル列車。典型的な国鉄スタイルがノスタルジックですね。

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粟津駅からバスに乗ろうとするが、温泉行きのバス停がない。どうやら温泉へは駅前ではなく旧国道にあるバス停から乗るようなのだが、場所もはっきりせず、雪で足元も悪いし、だんだん暗くなってくるし…で、やむなくタクシーで向かうことにしました。10分ほどで温泉街に着きました。ここも鄙びた雰囲気でいい感じですね。

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翌朝、総湯の前の粟津温泉北口BSから小松バスで小松駅に向かいます。車両は日野ブルーリボンⅡです。いすゞのエルガミオのOEMですね。見分け方はヘッドライトの違い。エルガミオが縦並びの4灯なのに対し、ブルーリボンⅡは2灯になっていること。

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この小松バスは小松駅を中心に路線を展開するバス会社だが、かつての社名は尾小屋鉄道。そうです。日本で最後まで残った(1977年)非電化の軽便鉄道として、あまりにも有名ですね。

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小松駅からは特急サンダーバードで短区間の乗車です。雪まみれで真っ白になった白山が車窓に見ながら再び加賀温泉駅へ。駅からはもったいないけどまたまたタクシーで片山津温泉に向かいます。例のCANBUS、「海まわり」で行けなくはないが、ぐるっと大回りするのでかなり時間のロスになるんですね。

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温泉から駅までは、今度はCANBUSが使えます。車両は日野リエッセ。

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加賀温泉駅で駅弁を仕込み、今度こそホンマモンのサンダーバードに乗って、帰途につきました。やっぱり新しい車両は居住性がいいなぁ…なんといってもシートが格段によくなっている。

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シートで駅弁を広げます。加賀名物の笹寿司です。上品な味付けでウマウマ!お腹が大きくなったら、すぐに睡魔に襲われました。シートがいいのでつい…気づけば京都、ぐっすり眠ってしまったようです。

  • 訪問日:2009年1月12日・12日

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総湯菊の湯@山中温泉

2010-03-12 22:33:04 | 温泉(石川県)

JR北陸本線・加賀温泉駅から加賀温泉バスで30分ほどのところ、大聖寺川の渓谷沿いにある山中温泉は、加賀三泉の中ではいちばん奥地にあり、由緒ある温泉です。


北陸の温泉街で特徴的なのが、町の中心の「へそ」に当たる所に「総湯」と称する立派な共同湯があるのだが、ここもまた町の中心が総湯で、ここは「菊の湯」という別名もあります。


ここ菊の湯は男女が別の館になっており、女性のほうが新しく、小さなホールも併設しています。館の正面には源泉が流れ、足湯も造られている。この季節は特に、雪の中から湯煙が立ち上る様は温泉情緒たっぷり!


浴室中央にはプール状の大きな湯船があり、そこは常に地元の人たちで賑わっています。その横の壁には大きく山中温泉縁起絵巻の一部を九谷焼タイルで模写されています。

お湯は澄明で無臭…っていうか若干の塩素臭。ただし深い浴槽の縁からは僅かにオーバーフローがあり、半循環になっているのかな?


この街の人たちにとって、温泉(総湯)がとても大切なものであるとともに、日常に欠くことのできない存在なのがよく判ります。貴重な源泉を観光客に分け与えるために、自らは循環温泉で我慢しているのかもしれません。

・場所:加賀温泉バス・山中温泉BS
・泉質:ナトリウム・カルシウム‐硫酸塩泉 48.3℃
・訪問日:2006年2月6日


雪の飛騨路をゆくバスの旅(2)@岐阜

2010-03-09 23:27:10 | ☆バスde温泉(東海・北陸)

雪の飛騨路をゆくバスの旅(1)@岐阜の続きです。

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宿泊の旅館、孫九郎の目の前にあるバス停から高山方面に戻るバスに乗り、往路に通過した平湯温泉に向かいます。目的は日帰り入浴施設の平湯の森で硫黄臭の極上温泉を楽しむためですね。

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平日にもかかわらず、車内には大勢の観光客が乗っています。確かに慣れない雪道はプロの運転のほうが安全・確実だからね。雪で道幅が狭くなっているので、バス同士の離合も注意深い。

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福地温泉の入り口近くにある奥飛騨ガーデンホテル焼岳では玄関先にディーゼルカーが置いてある。帰ってから調べたら北海道から運んできたキハ27で、ホテルのカラオケルームにしているらしい。こんな山中にどうやって運んできたかが不思議です。 

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平湯の森のオープン時間は10時。それまでは平湯バスターミナル、濃飛バスの運営するアルプス街道平湯の3階、ここも源泉掛け流しのパノラマ大浴場天然温泉スカイガーデンで時間つぶしを。

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平湯の森のオープン時間が近づいてきたので温泉を辞してバスターミナルに戻ってきました。このとき丁度、高山行きのバスが近づいてきました。っと、ここで悪魔の声が聞えてきたのです。
「今、このバスに乗っといたほうがエエでー!」
実はこのあと白川郷に行こうと思っていたのです。この時間なら夕方には北陸に抜けていて、そこでまたまた温泉が楽しめるかも…悪魔の囁きに誘われて、フラフラとこのバスに乗ってしまいました。

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往きは立って乗った区間を、今度はゆったり座って降りていきます。高山のバスセンターで白川郷経由金沢行きの切符を求めるたところ、なんと今日の便はすべて満席とのこと。これでは今日中にバスで金沢に抜けることができない…やってもた…こんなんやったら平湯の森のお湯に浸かっとくべきやった…(涙)
白川郷を通らずにJR高山本線で金沢に抜ける方法もあるが、それでは意味がない。なぜ白川郷に行きたかったかと言うと、そこにかつて存在していた国鉄バス名金急行線の名残を確かめるためなのです。この路線は、国鉄バスの車掌が沿線に桜の苗を植えていった美談の地。バスヲタにはゼッタイ外せない場所だったのですが…

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後悔しても仕方ない。高山の街で腹ごしらえながらこの後の行程を考えよ。単純な性格が幸いして、腹が膨らんだらすぐに立ち直る、と…

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バスセンターでバスの便を物色すると、下呂行きの路線バスがあるではないか。これ幸い、このバスで下呂温泉に行くことにしました。白川郷には桜の美しい季節に行くことにしよう。

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高山から下呂へは高山本線で行くのが常識だが、そこは敢えてバスを使います。飛騨川沿い、国道41号線の車窓はなかなかいい。ただ、高山本線でも同じ光景でしょうが…

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飛騨川の穏やかな流れと高山本線の線路と国道41号線が綾を織るように南へ進んでいきます。バスと飛騨川で思い起こすのは、あの悲惨な飛騨川バス事故だが、悲劇の地はもう少し下流のようです。

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下呂温泉は源泉を守るため集中配当にしているとのこと。温泉の質にはあまり期待できないので今まで訪れることはありませんでした。自家源泉の宿があるんならここで宿泊してもいいかなと思ったのだが、なにぶん突然のこと、下調べをしていないので判りません。

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ここの河原には混浴の露天湯、噴泉池があって、ここだけ源泉とのこと。ただし、街中の河原の露天なので入浴には勇気が必要。でもまあ、折角なので覚悟を決めて入ってみよっかな…しかしそこには大声出して騒ぐわ、風呂でタバコを吸うわ、お行儀のよろしくないグループが占拠していました。止めときます。駅前の観光案内所で教えてもらった日帰り入浴施設でお茶を濁すことにしました。

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下呂からは高山方面以外に路線バスはないようです。ここでバスは諦め、高山本線の特急ワイドビューひだに乗り込みます。ところが指定席は満席で、自由席しかありません。
嫌な予感…案の定、下呂駅に入ってきた列車は満席状態で、仕方なく通路に立って乗ることになりました。究極のバスヲタ席を得た穂高行きのバスと違って、今度はテンションも上がりません。

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名鉄電車との乗り換え駅の鵜沼で幾分空いてきて、ようやくここで座席にありつけました。山の上に岐阜城が見えたら岐阜駅です。ここでスイッチバックになるので、ここから名古屋までは後ろ向きに進みます。そして再度岐阜城を見ることになります。

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名古屋駅に着きました。駅ビルのJRセントラルタワーズが今の名古屋のシンボルです。

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しかし、名古屋のシンボルは駅ビルでも、名古屋城でもなく、この大名古屋ビルジングではないかな?この佇まいと名称がなんとも昭和的。

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名古屋駅の地下街で名古屋メシを探すことにしました。今回は味噌カツとえびフリャー。名古屋のカツはとにかく衣が厚い。見た目は豪華だが、食べたら少し期待はずれなんですが…

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名古屋マリオットアソシアホテルのバーラウンジは名古屋駅の1階にあって便利です。すぐ近くに近鉄の改札があるので、特急を待つ間の時間つぶしには丁度いい。

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19時発のアーバンライナーに乗りました。大阪市の南部に住む私には、新幹線より近鉄特急のほうが便利です。アーバンライナーのデラックスシートは500円足らずの追加料金でグリーン車以上の快適な乗り心地。大阪・名古屋間を寝ないで乗り通したことは記憶にない。新幹線で寝てしまったら、下手すりゃ岡山まで連れて行かれるが、近鉄ならその心配もありません。

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今回のバス旅、最初は調子良かったのだが後半はグダグダになってしまいました。なんといっても平湯のお湯を堪能できなかったことが実にグヤジイ!そもそもの間違いの始まりは平湯で悪魔の囁きに乗せられて予定外のバスに乗ってしまったこと。これは自業自得、どこに文句も言えるわけもないのだが…

  • 訪問日:2008年2月24・25日
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雪の飛騨路をゆくバスの旅(1)@岐阜

2010-03-08 23:34:35 | ☆バスde温泉(東海・北陸)

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JR天王寺駅の南に隣接する近鉄大阪あべの橋駅は、近鉄南大阪線のターミナル駅であるだけでなく、ここから各方面へ高速バスが出発します。ここを発着する色とりどりのバスを眺めるのは、ワタシにとって通勤中の密かな愉しみでもあり、羨望の的。ようやくその羨望の的の中の人になることができました。

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近鉄バスと濃飛バスが共同運行している大阪・高山線は、あべの橋を皮切りに難波、梅田、京都、郡上八幡などを経由しながら高山に至ります。車はふそうのエアロ。8時ちょうどの濃飛バスでの旅立ちです。

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いつもは通勤の大阪市バスで通る谷町筋も、乗ってるバスが変わると景色も新鮮。運転士のアナウンスで、今日は雪のため到着が遅れるとの説明がありました。天王寺の駅でお弁当を買っておいてよかった。万一閉じ込められても飢えずに済むからね。

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梅田のあたりで雪がチラホラ。バスが阪神高速に乗ったらすぐに、かなりの雪になってきました。大阪市内でこれだったら、今から向かう高山はどんなことになってるのやら。

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名神高速の黒丸PA(滋賀県東近江市)で最初の休憩です。ここでワタシの靴の試運転を。この旅のためにあわてて購入した雪用の靴、調子は上々。雪の上を歩いてもしっかり安定している。相変わらずの激しい雪のせいで、彦根の手前ぐらいではノロノロ運転になりました。こんなときは慌てず騒がず、寝るに限る。ふと目を覚ますと、あの豪雪地帯の関が原をバスがスイスイ走っています。関が原で雪が全くないのはオドロキ。

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まだお昼には早いが、例のお弁当を食べることにします。水了軒の八角弁当は大阪駅名物のお弁当で、最近は天王寺駅でも販売しています。値段は張るけど、旅のお供はやっぱり駅弁でしょ。

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一宮JCTで東海北陸道に乗り換えて北上。しばらく進むと「なんじゃこりゃ」。車窓から妙な建造物が見えてきました。帰ってから調べてみると一宮市のツインアーチ138だと…高さが138mなので名称に138という数字が入っていますが、なんで138mかというと、いちみやだからとのこと。訳わからん。造ることのみが目的の公共事業っぽい臭いがします。

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郡上八幡あたりになるとさすがに雪が目立ってきました。並行する線路は長良川鉄道。この鉄道は旧国鉄越美南線で、国鉄の民営化時に赤字路線として第三セクターに転換した路線です。

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廃止の危機すらあるローカル鉄道を尻目に、この東海北陸自動車道は、4車線化工事の真っ盛り。潤沢な道路特定財源のお陰でこんな工事ができるのでしょう。鉄道すら維持が難しいのにこんな大工事、どこか間違ってると思うのはワタシだけ?さらに北上して、ひるがの高原あたりではもう一面銀世界。陽が当たると美しい雪景色が広がります。

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定刻より少し送れて高山駅に到着しました。やはり運転士の予想は正しいですね。ところがこうなると、乗り継ぎの新穂高ゆきの路線バスには間に合うかどうか微妙になってくる。急いでバス乗り場に行ってみたら、今まさに出発したところです。しかし未だ多くの乗客が積み残されていて、そのため続行便が出るとのこと。これは僥倖!長時間のバス待ちは免れました。

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しかしその続行便でも乗客を積みきれない。無理やり詰め込んだが、ワタシのほか数人は椅子がなく立って乗ることになりました。観光路線のバス(いわゆるワンロマ車)なので、つり革もなく、かなり不安定。最後の乗客のワタシは前ドアのあたりに立つことになりました。

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この状態で約1時間半の山登りです。普通ならテンションが下がる状況だが、ワタシにとっては絶好のポジション。車掌さんになったような気分です。究極のバスヲタ席なので、テンション上がりっぱなし。平湯を過ぎて、ようやく空席ができて座ることができました。

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今日の宿泊予定の福地温泉と新平湯温泉の旅館街を通りすごして栃尾温泉で降車。バスはこのまま新穂高温泉へ向かってゆきます。

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栃尾温泉のバス停で福地温泉へ向かうバスを待ちます。思いのほか温い露天温泉に浸かってしまった後、このバス停で福地温泉へ向かうバスを待つ間の容赦なく吹き付ける寒風…凍ってしまいそうだ。ようやくやってきたバスも福地温泉を経由しないとの事。これ以上待つのは本当に生命の危機になりそうなので、とりあえずこのバスに乗って、近いところから歩くことにしよう。

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福地口のバス停で降車。辺りには何もなく、山の中置き去りにされた気分で不安です。ここから雪道を歩くことになるのだが、なれない雪道を緊張しながら歩いたせいか、かなりしんどい。疲労と不安がピークになってきた頃、ようやく旅館街が見えてきました。

続く

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美食と美湯・九州縦断バスと電車の旅(4)

2010-03-07 11:57:03 | ☆バスde温泉(九州)

美食と美湯・九州縦断バスと電車の旅(3)の続きです。

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それ自体が文化財の、実に趣のある旅館を辞して、日奈久温泉駅から肥薩おれんじ鉄道で八代へ戻ります。

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車両のHSOR100形は、車内の中央部がクロスシートになっていて、座り心地もいい。僅かな乗車時間で八代駅に着きました。

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八代駅は八代の中心部からはかなり離れた場所にあるため、バスが駅と市内を結んで頻繁に発着しています。群築行きのバスを待つ間も、さまざまな行き先のバスが乗客を拾っていきました。

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この群築行きに乗って八代港に向かいます。車両はいすゞの中型、ジャーニーです。バスは市内中心部を経由して港に向かいます。

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八代港から松島フェリーで天草の合津港へと。船名は「フェリーまつしま」、200トンの小型船です。この日、車両甲板の車両も、客室の乗客もごく僅か、今後もこの航路を維持できるのか心配になってきますね。

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後部のデッキに出ると2・3羽のカモメ君が物欲しげにこっちを見ている。上手い具合に餌の「かっぱえびせん」を50円で無人販売しているんですね。面白そうなのでやってみることにします。

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一切れ投げてみると…どこから現れたのか、突然ドワーっとカモメの大群が寄ってきました。どうやらフェリーの屋根の上に大群が住み着いていて、毎日八代と天草を往復しているようです。

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餌がもらえると知った後は、もう収拾がつかない。えびせんの取り合いで大騒ぎです。それにしてもカモメって近くで見ると目が怖いですね。

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鳥さんたちと戯れていたら1時間足らずの航海はあっという間です。船は松島港に到着しました。小さいフェリーのこと、乗客専用のボーディングブリッジなどある筈もなく、クルマと一緒に歩いて下船します。ここは上島の、天草の入口部分に位置する小さい港町です。

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港から国道を歩いて天草五橋の5番目の橋、松島橋の袂へ。ここで海鮮の昼食をいただくことにします。

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松島橋を歩いて前島へ渡ります。この辺りを松島というのは、日本三景のあの松島に似た光景があるからなんですね。

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この前島から九州産交のバスに乗って熊本方面へ向かうのだが、次の大矢野島、サンパール前で途中下車。ここは上天草市の物産館があって、水産物・農産物が安くで手に入ります。残念ながら荷物になるのであまり買うことはできなかったが…

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サンパールから再び熊本行きのバスに乗り込みました。今度も車両は日野セレガです。このバスもかなり年季入りですね。

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1時間半ほどで熊本市内に入ってきました。熊本駅前は新幹線の開業を控えて大工事の真っ最中。市内電車の線路も付け替えられています。熊本駅も市内中心部からは少し離れているのでここでは降りず、中心部にある交通センターで下車しました。市内は市電が行き交い、かなり賑わっている。この熊本、来年には政令指定都市になるそうです。

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宿泊は熊本ホテルキャッスルです。一昔前の高級ホテルといった趣。砲金の水栓金具なんかも今や見ることのできない貴重品ではないかな?

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このホテル、熊本城を眺めるのに最適な場所に立地していて、窓からの眺めが実にいい。熊本城が見える側、オーシャンビューならぬキャッスルビューと、そうでない側とは宿泊料も違っています。ここでの夕食はホテルの近く、ビジネス街にある郷土料理のお店にしました。

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翌朝、ホテル近くに見つけた絶好のポイントでバスと市電を撮影。熊本市電にも最新のLRVが導入されています。阪堺電車にもこんな車両があったらなぁ…地域のサポートがなければ永遠に不可能でしょうが。

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熊本随一の繁華街、上通り、下通りの商店街と、並びにある鶴屋百貨店をブラブラします。土産に九州の麦味噌を購入。これで家に帰ってからでも九州の味が楽しめますね。昼食は下通り商店街にある老舗中国料理店へ。ここでまたまた熊本のローカルフードをいただきます。

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熊本に来たならここは外せない。熊本城を訪れました。いわゆる普通の観光地かな?っとの認識だったが、修復された天守閣や櫓、展示収蔵品の数々など、実に盛りだくさんの内容で、じっくり見てまわると丸一日かかってしまうほどの充実ぶりです。

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なかでも築城400年を機に復元された本丸御殿は、絢爛豪華で見ごたえあり。今や入場者数が日本最高になったと話題の人気のお城、こうして常に施設を充実させていることでリピーターを増やしているんでしょう。1位の座をから落城した大阪城も、もうちょっとがんばってほしいですね。

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熊本の中心部、鶴屋百貨店前の通町筋BSから熊本空港行きバスに乗り、再び飛行機で大阪に帰ることにします。長かった九州旅行もこれでおしまい。翌日からまともに仕事ができるかどうか…少なからずの不安を抱きながら機上の人となりました。

  • 訪問日:2010年1月24日~30日
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美食と美湯・九州縦断バスと電車の旅(3)

2010-03-03 23:42:58 | ☆バスde温泉(九州)

美食と美湯・九州縦断バスと電車の旅(2)の続きです。

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妙見温泉・雅叙苑の実に素朴な朝食をじっくり味わっていたら、気づけばバスの時間が迫っている。大急ぎで出発の準備をして、昨日、ここに来るときに乗った温泉バスで再び嘉例川駅に戻ります。

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この駅から昨日の続き、特急「はやとの風」で肥薩線を北上します。肥薩線は熊本県・八代から鹿児島県・隼人を結ぶ路線で、当初は鹿児島本線として明治42年に全通したのだが、海岸沿いを走る現在の鹿児島本線(肥薩おれんじ鉄道)の開通によって、ローカル線に格下げされた経緯を持つ路線です。旅客数の減少で廃止も取りざたされているが、こういった観光列車を走らせて復活を期しているところなんですね。

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嘉例川を出た列車は次の霧島温泉駅でも小休止。ここでボランティアの地元の方々により、名産のお茶を振舞ってくれます。

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ひとつ飛ばして次の大隅横川駅でも小休止、ここも嘉例川駅と同様の開業当初そのままの古い木造駅舎を見学、嘉例川駅よりかなり大きい駅舎で、国の有形登録文化財になっています。

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廃止された山野線の分岐駅だった栗野駅にも停車して、終着、吉松駅に着きました。ほとんど各駅停車、特急の体を成していませんね。観光列車だからまあいいが…

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吉松駅では列車の到着にあわせて駅弁を売り歩いています。弁当を載せた台を肩からぶら下げる独特のスタイル…今や貴重な光景ですね。

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ここで「しんぺい」に乗り継ぎます。この列車は吉松と人吉を結ぶ1日2往復の観光列車で、下りが「いさぶろう」、上りが「しんぺい」と名づけられた普通列車。

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「はやとの風」と同様の展望スペースを持つキハ47改造のディーゼルカーだが、こちらは昔の客車列車をイメージしたクラシックなインテリア。特急ではないので、観光列車にもかかわらず、一部は自由席になっています。地元乗客の利便を考えてのことでしょう。

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吉松を出た列車はずんずん勾配を登っていき、次の真幸駅でスイッチバックします。今回の旅で2回目のスイッチバックです。

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真幸駅を出て4つトンネルを抜けると、右側に視界が広がり列車がストップします。これが日本三大車窓と称される展望で、えびの盆地と霧島連山が見渡せるとのことだが、この日は曇り空で霧島連山は見えません。残念…

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全長2096mの矢岳第1トンネルを抜けると矢岳駅です。ここにはD51形蒸気機関車が展示してあって、運転台に登ることもできてちょっと嬉しくなる。蒸気機関車を運転して満面の笑みを湛えていた某国の国土交通大臣の気分ですね。

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ここからは下り勾配、路線はループ線になっています。これが有名な大畑ループです。写真の左側の遠くに写っているのが大畑駅。ここまでトンネルを挟んでぐるっと山を一周しながら下っていきます。この駅もスイッチバックになっていて、ループとスイッチバックの合わせ技で高低差を稼いでいるんですね。この駅には蒸気機関車時代の給水塔が残っていて、苦労して急勾配を制覇していた当時が偲ばれます。

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このあとはゆったりとラストラン。終着の人吉駅に着きました。九州横断特急に乗り継ぐ多くの乗客を見送り、ここで途中下車。市内のお店で大好物の鰻をいただく事にしました。

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人吉駅からは、今度はローカル列車、球磨川に沿ってキハ40形の単行で進みます。キハ40は国鉄型ディーゼルカーの最終形。この形式、大量生産されたにもかかわらず、重い車体に馬力の小さいエンジン…累積赤字で混迷の度を深めていった当時の国鉄を体現するように、設計思想も迷走してしまっています。現在、エンジンが載せ替えられて多少はパワーアップしているようだが、轟音のわりにはなかなか前に進まないような感じがします。

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車窓にはずっと球磨川が横たわる。昨夜の雨で球磨川の流れも激しくなっているようです。各駅停車でのんびり1時間半、ようやく八代駅に着きました。

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八代駅でいったん駅の外に出て切符を買いなおす。ここから肥薩おれんじ鉄道に乗り換えです。この鉄道、九州新幹線の部分開業以前はJR九州の鹿児島本線だったところ。ところが新幹線の開業による平行在来線廃止の方針に従って、八代から川内までが第三セクター化されたものです。肥薩線をローカル線に追いやった鹿児島本線も今やこの体たらく…悲哀を感じるなぁ…

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車両はHSOR100形。交流電化された路線を走るのにもかかわらずディーゼルカーです。交流電車は高価なので、敢えてディーゼルカーにしているとのこと。ならば架線も撤去すればいいのに…とも思うが、貨物列車があるのでそうもいかないようです。ともあれ、最新のディーセルカーは肥薩線のキハ40と違ってパワーもあって軽快。技術の進歩を感じます。

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この肥薩おれんじ鉄道に乗るのは一駅だけ。次の日奈久温泉駅で降りました。この駅から大型トラックの行き交う国道3号線の歩道のない路肩を、少し南へビクビクしながら歩いたところにある鄙びた街並み、ここが南熊本の古湯、日奈久温泉です。

続く…

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丸長旅館(朝食)@長湯温泉

2010-03-02 11:03:08 | 料理(旅館)

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和風のオーベルジュといった趣の丸長旅館、ここの朝食も地元野菜を中心としたヘルシーなものです。当然ながら初日と内容を変えてきます。

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初日と二日目では大根おろし・昆布が明太・しろ菜に変わっていますね。

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釜で炊き上げたご飯や汲み上げ豆腐は共通。この豆腐が大豆の味が濃厚で実に美味です。

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玉子料理は生、焼き、温泉玉子のチョイス。卵焼きは関西風の出し巻きです。それにしてもいい玉子を使っているなぁ…

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初日は野菜の炊き合わせが、二日目は鯛のカマが目玉。

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極上のお料理と、極上のお湯もさることながら、芹川の流れに抗って、懸命に漁に勤しむ鴨を眺めながら、時間を忘れてボンヤリ過ごすことのできる…まさに大人の宿といえますね。

  • 場所:長湯温泉
  • 訪問日:2010年1月24~26日
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