みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

小さなサバイバル戦術

2011年01月20日 | みかどん
今日から第二の都市(経済都市)に来ました。
首都から4駆で5時間、一部舗道されていない区間が
あったけれど、あとはおおむね快適な旅でした。

今は乾期なので、土地も乾いた黄土色で、
延々と続く埃の道。
貨物を積みすぎた大型トラック、乗合タクシーに
加え、荷台に巨大な荷物を乗せて走る自転車も多数。
もちろんロバなども。
つくづくアフリカに来たなぁと感じます。

そしてもう一つ、アフリカにいるなと感じるのが、
現地の人々の小さなサバイバル戦術に出くわした時。

昨日は、零細工芸家が集まるセンターでしばし
ゆっくりして、お土産も買ってきました。
その中で、女性グループが作っているリサイクル紙
(使用済みの紙とサヘル地域の草を混ぜて作った
味わいのある、すごくごわごわの紙)のノートが
気に入り、お土産にごそっと買ったところ、
先方がよこした領収書はなぜか半額分しか書いていない。
このセンターの出入り口では、領収書の1枚を出さなくては
いけないので、きっとセンターの方から、後で工芸家に
徴税するのだと推察。

なるほど、自分の懐を潤すために売上を少なく書いたのだなと
分かりましたが、女性グループの面々も「朝から初めてのお客」
だと言っていたから(皆に言っているのかも)、少しくらい
寄付してもいいかと思い、そのままにしておきました。
センターの運営にとってはよくないのかもしれないけれどね…

そして現地でお世話になっているコンサルタント。
前回のコンサルタントに比べるとあまりガツガツしていない
印象だけど、やはりサバイバル戦術が見え隠れします。
首都でのアポイントには自分の車を使ったり、
また地方での調査には宿泊日当を支払ったけれど
自分の家族の家に泊まったり。
その分は払わないと言っても良かったのだけれど、
彼がたくさんの家族(そう、妻や子供たちだけではなく、
彼の経済的な成功に群がる沢山の親戚が居候している)を
見たからには、あまりうるさく言わないでおこうとも
思いました…。

その一方で、現地の人たちのホスピタリティに触れることも多く、
やはりここはいいところだなぁとつくづく思います。
彼らの優しさの裏には、日本人が何か(プロジェクト)を
持ってきてくれるという期待もあるのかなと
思うこともたまにありますけれど…


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