みかどん育児日記

自由を愛するみかどん(7才)を育児中のワーキング・マザーの日記です。

放射性物質を学ぶ

2014年06月11日 | みかどん
週末は、パリの科学博物館で昨年12月からやっていた
「放射性物質(Radioactivite)」を見てきました。
宣伝には、オッペンハイマーから(Simpsonsの)
ホーマーまで、という引き文句が顔写真と共に
ついていて、なんだろうと興味を引かれます。
(Simpsons家の頼りない大黒柱ホーマーは、原発の
安全管理担当者なのですね、知りませんでした)

最終日にも関わらず、場内には親子連れが多く、
子供達はガイガーカウンターで様々な物体の
放射性物質のレベルを測ったり、自分の体内にも
いくばくか含まれていることを学びました。
かつてラジウムが発見された時、フランスも
大騒ぎだったようで、ラジウムを含む(とされる)
様々な化粧品等が販売されたりしたようです。



みかどんは、子ども向けの映像を見ていて、
「アトム」と聞いて鉄腕アトムを思い出し、
その後ウラニウムの塊を見て、「ウランちゃんだ」と
言いました。うーん、確かにそうだなぁとぼんやりの
私もいまさら気付く始末。

展示を見ながら書き込めるワークブックもあり、
ページの冒頭には、放射性物質を浴びて超能力を
持ったFantastic 4や、スパイダーマン(放射性物資を
浴びた蜘蛛にさされた)、超人ハルクが紹介されています。
アメリカは放射能の影響を肯定したいがために
こういうアメコミのヒーローを作らせたのでは
ないかと陰謀論っぽい見方もしてしまったり…。

場内では、当然、原爆、そして原発事故に関する
コーナーもあり、みかどんは、やはり原爆のことは
何度見ても衝撃を受けてじっとしていました。

最後に、年間大体どれくらい放射線を浴びているか、
簡単な質問群に答えるとおおよその数値が出てきます。
居住地は自然放射線量が高い地域かどうか、緯度の高低、
そして長距離フライトにどれくらい乗ったか、等から
計算し、長距離フライト分は最大値にしたみかどんですが、
1.63msvでした(当然、日本で生活していた分があるので、
もう少し高いのではないかと思います)。

フランスは電力の75%を原発に依存していて、
チェルノブイリ、そして福島の事故に対しては
ひときわ高い関心があるのを感じます。
新聞でも頻繁に報道されるし、立ち入り禁止地区での
取材をまとめた本や、日本の翻訳本も出ています。

仕事が忙しくてなかなか専門外まで手が回らないけれど、
原発事故の影響は、国内よりも海外の方が情報が
入手できると言われて久しく、信頼できそうなものが
あれば読んでみようかなと思います。
先日朝日新聞がすっぱぬいたらしい「吉田調書」、
色々物議を醸しているようですが、
一体何が発生して何が起こりつつあるのか、国民に対し
明確な説明があっても良いのではないかと感じます…。
2020年までは何としてでも都合の悪い情報は
出せないのかもしれませんが…。


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