私は大学時代に漫画研究会にいたのだが、その同期生が卒業後エロ漫画家になった。
とても絵がうまく、ストーリーも秀逸だった。
だが、エロ漫画家である。
漫画家ならいいが、エロ漫画家は辛い。
職業に貴賎はないとは思うけど、家族や親族からしたら後ろめたいことこの上ない。
「あの子は今漫画家になったんですよ」
とは笑って言えるが、
「あの子は今エロ漫画家になったんですよ」
とは笑って言うことを想像することはちょっとできない。
山本直樹(森山塔、塔山森)さんなどは比較的成功しているし、自身の顔写真も公開していたと思う。
そこまで成功できるのは数少ない。
かと言って、商業漫画家になるという目的のためには、エロ漫画を描くのが手っ取り早いという事情もある。
ところがこの手の漫画は長期連載は難しく、漫画家そのものが使い捨て状態。
成功して一般紙に載るような人は少ない。
仮に一般紙に載ることになったとしても、自分の写真、性別、本名を明かしてインタビューなど受けられないだろう。
コミケなどで薄い本を出していれば、出版ブースで握手もしようが、堂々と公衆の面前に出るには勇気がいる。
特に変態的要素が濃ければ、「そういう趣味を持った人」という認識を持たれる可能性があり、嫌悪されるか、はたまたそういった趣味の人に気に入られるというリスクがある。
本当の性別が女性である場合、リスクが相当高い。
それ以前の問題として、うけるマンガ=過激なマンガという方向に突き進むと、自分の理性と作品性の葛藤が必然と起こると思う。
自我の崩壊。
とはいえ、一般マンガを凌駕する面白さを持った作家もいて、道満晴明、縁山、紙魚丸さんといった、一般紙で描くととても面白い作家もいる。
普段から変なシチュエーションを考えているだけあって、突拍子もない展開を思いつくあたりが才能を感じさせる。
それでそういったマンガを推薦したいと思うのだが、それもまた憚られる。
「エロ漫画家の本を薦めるの?」
まぁ、推薦してもいいんですけどね。
「ぱら☆いぞ」道満晴明
「だいたいめる子」縁山
「惰性67パーセント」紙魚丸
こいつら普段何考えてるんだ?
そう思ったら本職の漫画を読めば、納得がいくと思います。
ろくなことを考えていないことがわかる。
それでもなんとか確立した漫画家としての地位をしっかりと作って、挫折しないよう、「本当に面白いことは何か?」を追求してもらいたいと、切に思うのです。
漫画研究会時代の友人とは連絡が取れないまま。
実家の連絡先は知っているが、聞きたいような聞かないほうがいいような、微妙な雰囲気がある。
これまた難しい。
とても絵がうまく、ストーリーも秀逸だった。
だが、エロ漫画家である。
漫画家ならいいが、エロ漫画家は辛い。
職業に貴賎はないとは思うけど、家族や親族からしたら後ろめたいことこの上ない。
「あの子は今漫画家になったんですよ」
とは笑って言えるが、
「あの子は今エロ漫画家になったんですよ」
とは笑って言うことを想像することはちょっとできない。
山本直樹(森山塔、塔山森)さんなどは比較的成功しているし、自身の顔写真も公開していたと思う。
そこまで成功できるのは数少ない。
かと言って、商業漫画家になるという目的のためには、エロ漫画を描くのが手っ取り早いという事情もある。
ところがこの手の漫画は長期連載は難しく、漫画家そのものが使い捨て状態。
成功して一般紙に載るような人は少ない。
仮に一般紙に載ることになったとしても、自分の写真、性別、本名を明かしてインタビューなど受けられないだろう。
コミケなどで薄い本を出していれば、出版ブースで握手もしようが、堂々と公衆の面前に出るには勇気がいる。
特に変態的要素が濃ければ、「そういう趣味を持った人」という認識を持たれる可能性があり、嫌悪されるか、はたまたそういった趣味の人に気に入られるというリスクがある。
本当の性別が女性である場合、リスクが相当高い。
それ以前の問題として、うけるマンガ=過激なマンガという方向に突き進むと、自分の理性と作品性の葛藤が必然と起こると思う。
自我の崩壊。
とはいえ、一般マンガを凌駕する面白さを持った作家もいて、道満晴明、縁山、紙魚丸さんといった、一般紙で描くととても面白い作家もいる。
普段から変なシチュエーションを考えているだけあって、突拍子もない展開を思いつくあたりが才能を感じさせる。
それでそういったマンガを推薦したいと思うのだが、それもまた憚られる。
「エロ漫画家の本を薦めるの?」
まぁ、推薦してもいいんですけどね。
「ぱら☆いぞ」道満晴明
「だいたいめる子」縁山
「惰性67パーセント」紙魚丸
こいつら普段何考えてるんだ?
そう思ったら本職の漫画を読めば、納得がいくと思います。
ろくなことを考えていないことがわかる。
それでもなんとか確立した漫画家としての地位をしっかりと作って、挫折しないよう、「本当に面白いことは何か?」を追求してもらいたいと、切に思うのです。
漫画研究会時代の友人とは連絡が取れないまま。
実家の連絡先は知っているが、聞きたいような聞かないほうがいいような、微妙な雰囲気がある。
これまた難しい。