40年ほど前の1970年代のほうが、労働年齢は長かったそうで。
当時、会社員という立場にいる人は少なく、ほとんどの人が自営業だったのです。
自営業主である限り定年退職はないわけで。
定年まで雇用がある公務員や会社員は花形職業だったわけですよ。
日本で初めて55歳定年退職が制定された1950年代の平均寿命は60歳程度。
今で言うところの「老後」はあってないようなものだった。
平均寿命が80歳を超えて、100歳寿命もあり得る。
老後が果てしなく長くなってしまっている時点で、今の人生設計図はそもそも成立していない。
年金制度も何もかもね。
会社雇用を前提とした生活設計図がプランとして存在しているのだけれど、どう考えても破綻している。
ファイナンシャルプランナーと相談しても、全くイメージできない。
人生設計という観点からも、サラリーマン生活に終止符が必要だったわけです。
とはいえ自営業がそう簡単に軌道に乗るわけでもなく、技術屋として給料をもらったほうが生活は成立しています。
それでも生涯サラリーマンは限界があると考えているので、タイミングとチャンスがあれば、早々に独立します。
自由の国アメリカなどの諸外国にはそもそも定年制度がない。
履歴書に生年月日を書く欄すらない。人権問題なのでね。
自由と引き換えに自立する自己責任もあるのですけれど。
そもそも成立していない、破綻が目に見えている社会制度にしがみつくより、自分の人生設計に責任を持つ必要もある。
本当の老害の酷さを目の当たりにすると、それは危機感しかないですよ。
再雇用されたけど、新しく仕事をしないための言い訳を続ける無駄な時間は、本当に無駄です。
経営者の観点で考えれば、さっさと辞めてもらいたい。
やる気のある人のモチベーションも効率も下げるだけなので。
そういう人ほどしがみつく。というか定年にしがみつくしかないのでしょうね。
現実を目の当たりにして、現実的な解決策を考えれば、辞めるの一択です。
子供じゃないんだ。自立した大人として自分の判断と人生に責任を持ちなさいよ。
決められたレールなんてそもそも存在しないのに、あると勘違いしている人が多いってことです。
だから学歴や肩書が重要になる。
人間的成長も金利も低迷している日本での新規事業成功確率は非常に低い。
文化は熟成期に入っているのでしょう。
海外の新興国の方がビジネスチャンスは格段に多いと思うけれど、日本のぬるま湯は快適で出られない。
根本的な病魔に侵されている社会システムが微小改善程度でなんとかなるとは思えないので、内的外的要因で破綻するでしょうね。
社会保障制度の国家的破綻が経済危機を招くなんてシナリオは、今も昔も前例がたくさんありすぎますよ。