無から有を作り出せるのが人の能力でもあるのだけれど。
無ばかり考えて有を見ないのも人だと思う。
方位除けとか。
血液型占いとか。
六曜とか。
死後の世界とか。
幽霊とか。
動物の思惑とか。
猫さんとか犬さん。
彼らがしっかりなにか思慮や配慮を持って接しているわけではない。
非常にシンプルに生きている。
人と違うのは、言語でのやり取りができないこと。
細かいニュアンスまで伝わらない。
だから人が思惑を補完する。
勝手に。
まぁ、それでいいのですよ。
他人の生きてきた人生すべての経験をトレースすることはできない。
それは人以外の動物の知覚を共有できないということでもある。
政府が国民すべてを完璧にコントロールできると考えるのも思い上がりで。
人も社会システムも進化しますよ。
資本主義経済が正解とも思っていない。
夢を見るのはいいんですけれどね。
信じれば救われるとも思う。
でも現実を全くフィードバックしない、トリップしてしまった夢想は、狂っていると同義になる。
文学や芸術はそれでもいいし、それだから成立するとも言える。
工学や科学はそうではない。
現実が辛くて夢想に耽るのもわかるけれど。
そればっかりじゃやってられない。
自分が完璧じゃないから、一生懸命違うことにチャレンジし続けている。
完璧になれないことも知っているので。
自分の体なのに、0.1秒単位で、0.1mm単位で同じ動きをすることさえできないのですよ。
当たり前だけれど。