ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

論理的思考をするために

2023-10-21 10:39:01 | Technics
ロジカルシンキングとか、論理的思考とか呼ばれる考え方。

抜け漏れなく、矛盾のない思考と定義しましょう。

案外にこれができない人は多くて、質問してもトンチンカンな答えが戻ってきたり、現在の状況が分からずに間違いに突入して、違法行為や自滅の道を邁進する人は結構います。

「世界で一番やさしい考え方の教科書」は、この方法を具体的に整理していてわかりやすいです。

論理的思考をするためには、
・認知する
・思考する
・行動する
プロセスを行う必要があります。

世の中には、余計なことをしなくても、考えるだけでいいじゃん?めんどくさいし。
と思う人は多いのです。

しかし考えるだけでは、よくわからないことや知らないことは不確定になるし、細部に陥って全体のバランスが取れなくなって矛盾を起こします。

そもそもの問題は何か?を間違えると、見当違いの思考を行うことになります。
だから、何が問題か?をしっかり認識する必要があります。
それが「認知する」プロセス。

考えるにしても、手当たり次第に手を出して考え始めても、問題の多さに混乱して思考できなくなります。
だから、まず何を考えるかリストアップして、優先順位をつけて、順番に考えていく。
「思考する」プロセス。

考えてもわからないことはわからない。
だから、試しに行動してみます。
「行動する」プロセス。

これをぐるぐる繰り返して、思考の精度を高めていきます。
そうすると、抜け漏れなく、論理的な思考ができます。

本の中ではオフィスワークの企画を題材にしていますが、これは研究開発でも同じように使えます。

いわゆるPDCA(計画実行評価改善)よりも具体的ですね。
そもそも、現状をしっかり把握する「認知」ができていなければ、計画もできないのです。

研究論文の基本フォーマットは、
・はじめに(現状の実態認識)
・目的(現状と計画)
・理論(調査して思考)
・実験(実行)
・結果(データ整理)
・考察(評価)
・まとめ(これから・改善)
ですが、これをより実践的に噛み砕いたのが、「世界で一番やさしい考え方の教科書」で示している、プロセスです。

英語に訳すと、
・認知する recognize
・思考する consider
・行動する do
となるでしょうか。

RCDであれば、他の略語とも被らなそうです。

私個人的には、PDCAよりも、RCDを回す方が、より精度高く、間違いのない問題解決を行えると考えます。

PDCAは、Plan Do Check Actで、初等英単語で覚えやすいのだけれど、実際に使おうと思うと、概念的で何をしたら良いのかわからないのですよね。

だから、何かと「PDCAを回せ」と言い出す人は、あまり信用していません。
「具体的に何をするんですか?」と問いかけても、「それは自分で考えろ」という答えが返ってきそうです。つまり中身が無い。
勉強の計画にはいいのかもしれませんけれど、現実問題で最初に計画がたつ問題はそうそうないというのが私の実感。

判断の早い人は、経験則から論理的思考サイクルをパターン化しているわけですが、他の要因をしっかり認識していなかったり、他の要因を思考の中に含めていなかったりして、思考の矛盾破綻や抜け漏れが発生します。

お年寄りやおじさんおばさんの話もそうですね。
自分の知識経験に引っ張られて、問題の詳細がしっかり認識できていない。
話してもしっかりした問題解決は行えない。

手を抜かずに、しっかりと物事を認識して、あらゆる状況を鑑みることが重要だと思います。


世の中は単純じゃないですよ。
複数の雑多な要因を同時に考える必要があります。

例えば単純な電気回路計算であれば、電圧電流抵抗を考えれば良いけれど、応用が深まってくると、温度や熱、周波数、電磁波ノイズ、部品誤差などの影響を考える必要が出てきます。

そういった深堀りにも役立つのがRCDプロセスだと思うので、是非実践していきたいと思っています。
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コヒーレンス

2023-04-16 01:25:14 | Technics
コヒーレンスとは、互いの波形による干渉しやすさをいいます。

視覚情報では、等間隔のドットが描かれた漫画で使われるトーンを重ねると、モアレ縞が発生します。

ところどころ濃淡が出る縞ですね。

タイトル: モアレ(moire)…干渉縞を楽しむ: 正多面体クラブ

タイトル: モアレ(moire)…干渉縞を楽しむ: 正多面体クラブ

Google で見つかった polyhedra.cocolog-nifty.com の画像

同じ周期、同じ振幅の同じ波形を重ねると、このような縞が発生します。


音声でも同じことが起きます。

歌声を録音して、コンピュータで周波数だけ変えて和音を重ねるのと、肉声で和音を重ねるのとでは、出来上がりが全く違います。

個々の音を聞くと、ちゃんと聞こえるわけですが。

カラオケのハモリ機能のハーモニーと、実際の肉声コーラスは、音楽に詳しくなくても違いがわかります。

コヒーレンスによる干渉縞が発生するかどうかなのだと考えられます。

波形はフーリエ変換で、各周波数の正弦波に分解することができます。

フーリエ変換で分析しても、全く同じ音声波形を、別時間に同じ人間が出すことは不可能です。

しかし、コンピュータで周波数だけ変えることはできます。

しかしそれを重ねると、元が同じ波形なため、全周波数において顕著なコヒーレントが発生するか、全く発生しません。

それが機械による周波数だけ変えたハーモニーか、別人や同じ人間でも別に録音したハーモニーかでは、干渉するコヒーレントの出方が全く異なります。

同じ波形の周波数だけ変えた電子キーボードの和音と、実際に別の弦を鳴らすピアノの和音は、干渉度合いが異なります。

同じ音程でも、別時間には全く同じ波形が出ないためです。

和音コードでも、長調のメジャーコードと短調のマイナーコードは音楽知らなくても、なんとなくわかります。

自分の思考情報メモです。
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万能じゃないけれど

2022-12-11 23:41:23 | Technics
一般よりも知識・技術・能力があることを自覚している必要はあるのだろうなぁ。

万能じゃないですよ。
その筋の一流に比べたら全然。

しかし総合力はある。
無駄な経験をしているがため、裏付けのある知識もある。

私自身が空想だけで考えるのが嫌いなため、現場で現物をいじって現実ベースで考える。
意外とこれをやっていない人が多い。
普通は、時間がないからとか、役割が違うからとか言い訳を考えるのだけれど、それを覆してしまう。

自分で手を汚して作り上げてしまう。
まぁ、それが最強だと知っているからなのだけど。


所用で、色々な職業の平均賃金を調べていたのですが。
やれる仕事が多いなぁ。
それでも高待遇の仕事のためには努力する必要もあって。
その努力を諦めざるを得ない人もいるのだろう。

努力してしまったんですよ。
給与とか高待遇とか全然考えていなかった。


ホームセンターと百均に行って、最低限の費用で洗濯機に取り付ける洗濯ネット入れを作るための買い物をする。
百均で買った吸盤タイプのバッグが落ちるので。
百均で耐荷重1.5kg強力マグネットフック2個、ネットバッグ1個で目的を完遂する。
引っ掛けないように先端形状も吟味する。
ついでにポリ袋をつまんで取り出すケースとか、少しテストしてみようと追加購入。


理工学の応用と経済学の専門知識を、百均で本気でフル活用する。

それを面白いと思うかどうかだとは思う。
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読書整理術

2022-05-07 09:19:26 | Technics
読書というか、調査術というべきか。

本と言っても、基本的に小説などの長い物語は読みません。

物事を系統的に分類して、理解しやすくした本を、図書館から借りてきます。

ミーティングマネジメントとか、資料作成方法とか。

感覚的な経験を、分類、理論体系化して、誰でも活用可能にしてある情報源は、たくさんあるのですよ。

そういった情報を集めて、よりスピードアップや、質の向上を目指しています。

大砲攻撃の命中精度を上げるために、自由落下の運動方程式をコンピュータで計算させて、誰でも命中させられるようにしたとか、職人経験技を一般化・道具化することにより、進化したのが人の科学文明ですよ。

それができるかどうかで、生き残れるかどうかが決まる。


もとに戻って。

理解しやすいかどうかは、興味のある分野への疑問について、2〜3分パラパラめくって、わかるか、わからないかで判断します。

そのレベルで理解できない情報であったら、どんなに時間をかけても理解できない。

著者自身が理解できていない可能性もありますし。


借りてきたら、一冊一時間目標で、必要と思うところに付箋を貼ります。

借り物なので返せるように書き込みしません。

著作権上、本の複写は半分までです。

その前に、一回10円換算で複写すると考えたときに、500円を超えるようなら購入を検討します。

全ページに付箋を貼る様なら、敬意を表して購入します。

参りました。素晴らしい仕事を成していただきました。ここまで理解・整理するためには並々ならぬ努力があったでしょう、と。

必要な情報源であれば、ガリガリ書き込む必要もありますから、借り物ではできません。

これは電子書籍でも難しいところ。

オーバービューして、必要なら買うといった手順。


数十ページコピーして済むような本であれば、それはそれですね。資料としては十分。


図書館で借りてきて、返却期限までに読めない図書は結局読むことはできません。

なるべくそうならないように厳選して借りてきますが、読めないものは読めない。

予算にも自宅の書庫にも限界がある。

購入するべき本は厳選したいところ。

自宅図書の整理はするけれど、読みたいのに読めていない本はたくさんある。積読(つんどく)というもの。

整理するためにも時間と労力が必要になる。

だったら、図書館などで常に整理されている情報源を活用したほうが効率が良い。


自宅蔵書については、あらかた整理したので不要な図書を処分するフェーズに移行しようと。

楽譜とかも結構あるんですけれどね。これは処分できない。

写真記録については先日フィルムスキャナでデータ化しました。

PDFなどデータ化して活用できるものは、どんどんデータ化したいところ。

CDについては悩んでいるところ。

随分処分したけれど、数百枚ぐらいある。

昔のレコードと同じで、不要になるコンテンツだろうけれど、坂本龍一や矢野顕子や大貫妙子のあまりメジャーでないタイトルなどは、デジタル配信されるのか?

その見込みが立てば移行するでしょうね。


生活家財と情報をシンプルにして、超効率化を目指しています。

在庫コストとか、5Sの理論とかに則っていますよ。

それを実現するための情報収集。

身軽にして動き回れるようにするのですよ。
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経験と勘と理論

2022-03-26 08:29:52 | Technics
徒弟制というか。

経験と勘が仕事の原点みたいな。

現場を知らないと、話が通じないので、一通り現場を知っている必要がありますけれど。


結局の所、第二次世界大戦で日本が負けた戦略差は、経験と勘を、どれだけ道具に置き換えられたか?ということかと。

努力と根性での現場のやりくりには限界がある。

データが取れたらパターン化や理論化を行って合理化して、経験と勘がなくても、知識で対応できるようにする。


物理学による核兵器はその差で。

プロペラ機で特攻する頃には、高高度戦略爆撃機から核爆弾を落とせる差になる。


精神医学も、経験と勘から理論化して、パターン化や類型化を行い、投薬治療しやすくする。

営業にもパターンがある。

経営にもパターンがある。

情報化戦略もパターンの塊。

農産物の進化も、いきあたりばったりよりも遺伝学を用いたほうが断然効率的。

大衆心理も政治学。

ルール作りには法律学。


そのようなパターン化され、分類化され、理論化した知識によって、効率的なトライアルをしたほうが、圧倒的に生き残る確率が高くなる。

努力と根性では到達できない段階に入ることができる。

いつまでも経験と勘だけでやっていては超えられない。


しかし経験と勘に頼れるぐらい、現場に精通していることは無駄ではないと思っている。

そのようなプロがいないと、最先端理論は構築できない。


音楽は理論と技術で。

演奏技術もあった上で、他の音楽を吸収して、音階や和音、構成技術理論をしっかりと学ぶ必要がある。

とても奥が深い。


それがわかるかわからないかの差も大きい。
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