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無罪判決を勝ち取ったPD手帳。 なのに起訴した検事は栄転??

2012年07月21日 | 南域内情勢
民主主義は三権分立で成り立っている。社会科の時間にならったことで、だれもが知っていよう。
行政の長である大統領も、国会議員も国民の選挙で選ばれるというのに、それでも、この世界は、不正と欺瞞に満ちている。相互にけん制し合うはずの権力が、利益共同体となりもたれあうことで、本来の機能を失う。

国民の最後の頼みの綱は、司法だ。
この司法は、法の番人。人権の番人。公正の番人だ。
そしてこれも三権によって成り立っている。

検察があり、弁護士があり、裁判官がいるのだ。

この検察こそが、韓国民主主義がまだ実現していないところだというのは、そろそろ衆目の一致するところとなったと思うのだが…

こんな人事をどうして国民が受け入れられるだろうか…・


by maneappa

………………………・
ハンギョレサランバンから転載です。


2012年07月21日07:45
誰もやりたがらなかったPD手帳捜査を行った検事‘栄転’


原文入力:2012/07/20 20:11(1433字)



"中央地検に行かせる" 提案 受諾

チョン・ヒョンジュン ソウル中央地検3次長に

‘MB報恩人事’の決定版という評価

 <文化放送> ‘PD手帳’捜査の主役であるチョン・ヒョンジュン(47・司法研修院20期)最高検察庁犯罪情報企画官が20日、検察中間幹部人事で不正腐敗捜査の責任者であるソウル中央地検3次長に栄転した。 ‘忠誠を尽くせば褒賞する’という李明博政府検察人事の‘決定版’だ。

 2008年6月米国産牛肉の危険性を報道したという理由で始まった‘PD手帳’捜査は‘言論の自由と責任’問題を検察捜査で統制しようとしているという点で論難が多かった。 大統領府の意により農林水産食品部が‘PD手帳’製作スタッフの捜査を依頼した事実上の‘請負捜査’でもあった。 ソウル中央地検は国民健康関連専門担当部署である刑事2部に事件を割り振り、当時イム・スビン刑事2部長は「‘PD手帳’が歪曲報道をした部分はあるが、政府が名誉毀損の被害者になることはできない」として2009年1月に辞表を出した。

 その後、多くの検事たちが捜査を敬遠したこの事件を一手に引き受けた人がチョン・ヒョンジュン企画官だった。 法務部特殊法令課長だったチョン企画官は2009年1月人事の時、ソウル中央地検刑事6部長に異動した。 刑事6部は知識財産権と公正取引事件専門担当部署だが、‘PD手帳’事件がここに再配当された。 刑事6部はチョ・ヌンヒ ディレクターらを逮捕して調査した後、同年6月製作スタッフ5人を名誉毀損容疑などで起訴した。

 当時の状況に精通している検察関係者は「(法務部人事部署で)ソウル中央地検部長として行くことができる司法研修院20期対象者3,4人に‘PD手帳捜査をするか’と尋ね、その事件を受け持てばソウル中央地検に行かせるという提案がされたものと理解している」 として 「他の検事たちは‘するつもりがない’と断ったがチョン企画官はするという意向を明らかにした」と話した。

 ‘PD手帳’製作スタッフは1・2・3審で一貫して無罪を宣告された。 ところがチョン企画官は常勝疾走した。 ソウル中央地検金融租税調査1部長を経て2010年7月には犯罪諜報を統括する最高検察庁犯罪情報企画官に栄転し、一回の再任の後についにソウル中央地検特捜部を部下に持つ3次長に起用された。

 現政権のこのような人事について検察内部でも批判の声があがっている。 ある部長検事は「以前には捜査する時に捜査自体だけを考えただ、この頃の検事たちを見れば‘この捜査をすれば自分がどうなるだろうか’を先に考える」として「報恩人事の弊害はまさにこういうこと」と話した。

 一方、公安事件を指揮するソウル中央地検2次長にはイ・グムノ(47・研修院20期)最高検察庁捜査企画官、ソウル中央地検捜査1部長にはユン・ソクヨル(52・研修院23期)最高検察庁中央捜査1課長が任命された。 検察人事の全容は次のとおりだ。(以下省略)

キム・テギュ、キム・ジョンピル記者 dokbul@hani.co.kr パク・スジ people@hani.co.kr

原文: http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/543535.html 訳J.S


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