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韓国今、もう一つの焦点ー釜山クレーン上の一人デモ

2011年07月10日 | 南域内情勢
同僚と本人170人の整理解雇に抗議して一人の女性が、35m空中起重機の運転席で6ヶ月に及ぶ一人デモを行っている。
そんなことは日常茶飯事と関心を示さなかった市民たちが、物価高、失業、非正規雇用、登録金 等などの民生苦から、彼女キムジンスク氏の行為に希望、勇気を見た。
ある詩人の発案で、進歩陣営の指導者たちが、各地の労働者、学生たちが、一般市民が、彼女に会い彼女を激励するために、全国から「希望のバス」を連ね、釜山へ釜山へと集まって来た。2回目の「希望のバス」は全国から195台に達した。

現場は一触即発の緊迫した状況だ。警察は遂に放水に催涙液を混ぜ群衆に向け発射した。

企業の総帥・サムソンのイ・ゴンヒと経済大統領イ・ミョンバクが、ピョンチャンオリンピック誘致成功に酔いしれ、国民も歓喜している。しかし貧富の格差、富裕層の限りない貪欲が主導する国政、国体にあって、貧困層は生活苦の淵にどんどん追いやられている。

キム・ジンスク51歳の彼女は今、自分の要求が受け入れられないなら天空から舞い降りると宣言、「希望のバス」の激励にも歌で応えているという。

危機を孕んだ釜山の現場は、貧困に喘ぐ人々に、釜山港を見下ろすクレーンから、危うい希望を灯しているのかも知れない。N

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