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4大河川事業は、大運河構想の継承?

2009年06月09日 | 南域内情勢

2007年、大統領選挙当時、MB候補がぶち上げた韓半島大運河構想、その実像に迫る。写真は京釜運河だ。


イ・ミョンバク運河? 対国民詐欺!


大統領選挙で掲げた運河構想ー有権者は熱狂し、MBは圧倒的に勝利した。が、今一度当時公約した運河構想を振り返ってみよう。

MB候補の七つの嘘

一言で,イ・ミョンバク候補は対国民詐欺をしていたのか。 京釜運河は不可能な空約束だった。京釜運河は一部地域の不動産値段を暴騰させて,いくつかの建設業者の腹を肥やすだけ,私たちの山河を元に戻すことができないように傷つけるだろう。 その上このように途方もない代価を払っても、将来無用の物になる公算が大きい。

公約の嘘

1.海の道よりはるかに時間がかかる

京釜運河のモデル・ドイツ マ・インドナウ運河の運送速度が13km/hに過ぎない。 長さ171kmに閘門が16ヶ所だ。 閘門一つに20分ずつ,閘門を通過することにだけ5.3時間がかかる。 結局全体運送時間は18.5時間,待ち時間などを勘案すれば実際には30時間もなる。


ところで京釜運河はマ・インドナウより地理的条件がはるかに悪い。 流量差が大きいうえに支流が多くて,十分な水量を確保するのが難しい。 傾斜と屈曲も深刻で閘門も19ヶもなる。 長さは何と550km,時速13kmならば釜山(プサン)からソウルまで78.8時間かかる。 ここに荷役と閘門通過,待ち時間などを勘案すれば112.4時間に増える。


南海岸と西海岸を乗って回る沿岸海運が61.5時間であるから、これより二日を超えてかかるという話だ。 海を行くよりさらにのろい運河を天文学的費用をかけて,建設する必要があるのか。


イ候補はソウルから釜山まで24時間で行くことができると主張する。 これを平均速度で換算すれば32.1km/h,マ・インドナウより三倍近くはやい。 最低速度と主張する22km/hやはり二倍近い速度だ。 イ候補はこの驚くべき速度がどのように可能なのか説明しなければならない。


ところで沿岸海運平均運航速度は26.9km/hだ。 ぐにゃぐにゃした運河を,山を移って,それも19ヶ所に達する閘門を通り過ぎることが,差し障りがない広い海を走ることよりはやいとは。 これが常識的に可能なことなのか。


2.物流費用節減効果,でたらめに誇張された


イ候補は京釜運河で物流費用が年間4兆5千億ウォン以上減ると主張するが根拠が曖昧だ。 イ候補のキャンプに参加した学者らの展望もそれぞれだ。 ノ・チャンギュン教授は4兆5千億ウォン,高麗教授は3,636億、イ・サンホン教授は1,294億ウォンを提示する。 例えばクァク教授は1TEU基準として35万ウォンずつ減ると展望する。


3.釜山(プサン)港物流が減るのに、何を積み出すか


イ候補は釜山港の首都圏物流が引き続き減っているという事実を見過ごしている。 いやわざわざ隠しているかもしれない。 首都圏輸出入貨物中釜山港を通じて入ってくる比重が2001年69.7%で2005年52.8%に減った。 反面同じ期間仁川(インチョン)港は26.1 -> 37.8%,平沢(ピョンテク)港も0.8% ->6.3%に増えた。

4.‘建設期間4年’? 話にもならない!

京釜運河は船が上流を逆らい、山を越える工事だ。 川底を深く掘り、幅を十分に広げなければならない。 また曲がりくねった流れを直線に…。漢江と洛東江をつなぐ人工水路50kmを新しく作らなければならない。 鳥嶺山脈を越すには閘門19ヶ所を作らなければならない。 トンネル20kmを突き抜けなければならない。


171kmの長さのドイツ マ・インドナウ運河は完工まで32年かかった。 清渓川復元工事も2年かかった。 ところでイ候補は550km京釜運河を50ヶ工事区間で分けて,4年で終わらせると主張する。 ここで環境影響配慮所要期間は抜けている。


5.砂売って,建設費用工面できない


17兆ウォンという建設費用も過度に楽観的だ。 イ候補はその中で8兆3432億ウォンを骨材販売で充当することができると主張する。 運河建設で採取される砂などの骨材を1立方Mに1万ウォンずつ8億3432立方Mを売るという計算だ。 ところで我が国の砂需要は年間1億立方Mもならない。 採取される骨材を皆売ることもできないのみならず生産があふれれば販売単価も落ちる。


6.我が国は運河作る環境でない
 内容省略ー常識の範囲

7.内陸運河,外国でも失敗したモデルだ


英国には3,500kmの運河があるが観光用で使うだけ貨物運送に使うことは殆どない。 経済性が落ちるためだ。 運河は内陸交通手段が発達しなかった19世紀モデルだ。 ヨーロッパ内陸物流の運河比重は4%もまだならない。 大型コンテナ船が入ることはできないドイツ マ・インドナウ運河も物流が毎年減る傾向だ。


我が国は3面が海で囲まれている。 あえて内陸運河を作らなくても全国どこででもおよそ二時間ならば海につくことができる天恵の地理的要件を整えている。
天文学的費用を一度に注いで環境を傷つけながら釜山港とソウルをつなぐ内陸運河を作る理由がどこにもない。 そうでなくても外国で失敗した19世紀モデルをイ候補はなぜ固執するのか









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1 コメント

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しっかし・・・・ (maneappa)
2009-06-09 16:09:36
本当に気が滅入るぐらいひどい話だ。

この反対運動をしなくてはならないのだが、

環境をキーワードにすべきではない。

費用対効果の点で、ぎちぎちと議論しなくては。

そうでなくては、『欲ボケ』ひさしい韓国民には届かないだろうから。

やっぱり、李アキヒロは打倒の対象のようだ。
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