散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

今土焼発祥の地(今戸神社境内)

2007-06-12 07:54:29 | Weblog
 

 

 今土焼とは、現在の台東区今戸の地で焼かれていた日用品の土器類・土人形類の

ことで、かつては江戸を代表する焼き物として繁栄していました。地元の今戸神社

にある狛犬台座には宝暦2年(1752)に奉納した42名の陶工らの名が刻まれ

ており、数多く軒をならべていたことが伺えます。

 近年の江戸遺跡の調査によって、土人形や瓦が多く出土し、その中には今戸焼職

人の名が刻印された土器・土人形、今戸の地名を印した瓦も見られ、隅田川沿岸の

窯業との関連が注目されています。関東大震災や東京大空襲により、職人が次々に

区外へ移ってしまいました。

 現在、今戸には一軒のみが残り、伝統を伝える「口入れ狐」や「招き猫」などの

人形が製作されています。(平成13年3月・台東区教育委員会)