東郷坂を下ると、千代田区四番町歴史民族資料館があります。ここで明暦の大火
の焼けた土を見つけました。江戸は災害、特に火事の多い街として知られています
が、その中でも最大の大火は明暦3年(1657)の「明暦の大火」です。振袖火事
とも呼ばれるこの大火では、江戸城も大半が焼け落ちたといわれます。
近年、江戸城内の発掘調査によって、このときの災害による大量の焼土・焼瓦が
発見されました。この固まりは、そのごく一部分ですが、壁土と瓦が入り交じって
溶け固まっています。所々に泡立ったような跡があり、火事のすさまじさを伺わせ
ています。(資料館の説明)
東京の史蹟を歩いていると、「明暦の大火」が当時の人々の生活に与えた影響は
多大であったことが分かります。関東大震災、1945年の東京大空襲以上の災害
であったような気が致します。