土用丑の日から一週間ほど遅れたが、今日は奈良市内の鰻屋さん、二鶴に鰻重を食べに行った。午後1時30分頃店に入る。もう食事時のピークが過ぎているはずだけど、店内には3組7人の客がまだ食事をしていた。さすがに、みんなが食べているから、鰻というか香ばしい香りが店内に広がっている。やっぱりこうでなくっちゃ。鰻は、とにかく待つ。10分、20分、待つ。隣りにいた中高年2人組が食事も済み席を立つ。その離れ際に、もうすぐ来ますから今しばらく我慢を、なんてお愛想を言って出て行った。常連さんなんだろうな。鰻が時間の掛かるのは当たり前のこと。重々承知していますから。
で、しばらくしてやっと運ばれてきた。一年ぶりの鰻重です。重箱の蓋を取ると、ぱあーっと香ばしい匂いが広がる。でも、よ~くみると、鰻が若干去年より小さいぞ。鰻は今年、値上がっていますからね。特上鰻重2500円。値段は据え置きだから、しょうがないか。この二鶴の鰻は、表面がカリッとして、中がふわっとしているのがいい。よくタレがべちょっとかかっているのがあるが、私的にはイヤですね。ここのはタレもうっすらで、鰻の味がよくわかるからいいのですよ。で、さらにうまきも注文した。妻と一切れずつ。おっと二鶴の鰻重は、冷や奴サラダが付いています。だから、妻は結構お腹がいっぱいになって、夕ご飯もあんまり食べられなかった。鰻重は、やっぱりボリュームがあるんですね~。そして、おいしいですね。
奈良県の北部では、富雄にある豊川ってところもおいしいと聞く。東京にいたときは、とうとう麻布十番の野田岩に行くことができなかった。30年くらい前に、名古屋で鰻を食べたときは、鰻が二重に入っていた。今でも、名古屋や浜松ではそんな鰻重や鰻丼があるのだろうか。でも、鰻の旬って、初冬だといいます。水温が少し下がって、鰻が産卵のために回遊する準備を始める。だから、鰻も体力をつけるために食欲旺盛になって、栄養が蓄積される。だから、鰻がおいしいというわけです。でも、まあ、食べたいときが、旬ということで。