本日、父は退院することができました。ちょっと風邪をこじらせて、熱が引かないため大事をとって入院となりましたが、6泊7日で退院となりました。
今日、昼過ぎに病院に行くと、父はまだ食堂にいた。私たちを見るとニコニコとしてうれしそう。そりゃ退院できるのだから。テーブルの上にはなにもない。もう食事は終えて薬も飲み終えたようです。向かいに車椅子のおばあさんが座っている。ん、ん、ん。私たちが父のそばに行くと、そろそろ帰ろうかと私たちに言う。で、父がテーブルを離れるときに、おばあさんが、それじゃ~お大事にと父に言った。父も、退院します。お元気で、と返した。え、こんなところでナンパかい。もうすぐ90歳のじいさんが。でも、退院がうれしくって、その喜びを人に知ってもらいたかったのかもしれません。ま、いいっか~。
部屋へ帰り、着替えを手伝いながら、荷造り。そして、退院の準備は完了。すると、部屋を出るときに、奥の部屋の人に挨拶。この部屋は、4人部屋で、父は個室を希望したけど、叶わなかった。3日前に2人が同時に退院した。その残された相方だったわけです。おそらく話し相手をするだろうなと思っていたけど、やっぱり。その辺が、父の良さですか。頑固なんですが、結構愛想よく人と付き合えるみたい。ふ~ん。
さて、車に乗って自宅までの帰り道。父は、スーパーによって買い物しよか、と。ま、そうなると思ってました。父はうれしそうに店内に入っていく。妻と一緒にあれこれ見ている。刺身を買った。やっぱり。妻は急に、ミニトマトを取ってくると、逆戻り。魚嫌いの父ですが、刺身と寿司は大好き。後で妻に聞いたんだけど、刺身を取ったときに、野菜はどうするのと、妻が聞いた。父は、野菜はほしゅうない、と。病院の食事は、野菜が多かったと思う。それでも、結構残していました。で、せめて、ミニトマトと妻は考えたみたい。父は納得した様子。早く、ひとりでのびのびしたい。誰からも、あれやこれやと言われたくない。気持ちわかります。息子だもの。でも、そこまで私は好き嫌いがないんだけど。父をマンションの部屋まで送り届けて、私たちは早々に退散した。のんびりひとりでおくつろぎくださいね、おとうさん。お刺身のお裾分け、ありがとうございます。