迷宮映画館

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アンダー・ワールド

2003年12月01日 | あ行 外国映画
数世紀に渡って続いてきた吸血鬼族と狼男族の戦い。人間そっちのけで闇の世界での生き残りをかけ、壮絶な戦いが今日も行われていた。ヴァンパイヤ(吸血鬼)の女戦士セリーンは、ライカン達(狼男)が一人の人間マイケルを追っていることに興味を引く。なぜ、彼を執拗に追うのか。しかし、ヴァンパイヤ達の現在のリーダークレイヴンは一笑に付す。

どうしてもライカン達の行動と、クレイヴンに不審を抱いたセリーンは掟を破って、長老で、父とも慕うビクターを眠りから起こすことにする。そこで知る真実とライカン達の野望。そしてマイケルに惹かれている自分に戸惑いを感じる。ヴァンパイヤとライカンの最後の戦いが始まる。セリーンの運命は・・。

スタイリッシュ・ゴシック・サイバー・ホラーとでも言うのか。全編おどろおどろしい雰囲気で、いかにもアンダーワールド『闇の世界』という空気に満ち満ちている。吸血鬼に狼男の話なぞ、それこそ腐るほどあるが、それを現代の化学と結びつけ、理論的に薦めているところが新味かな。彼らの戦いが銃ですもの。別に吸血鬼と狼男にわざわざしなくても十分成り立ちそう。

新人監督といっても今までの実績はすごい。「ID4」などの美術監督をしてきたという人。ビジュアル面は素晴らしい。ショットに、風景、ここにこういう配置でどう見せたら視覚効果があるかというあたりはさすが。そういうのを見に行くと割り切って見る映画かな。ただし、少々それにおぼれて無駄に長いシーンがそこここにある。無駄を切り詰めると、もっとスピード感あふれる、切れのある映画になったと思うが。

あの細身の衣装をばっちり着こなせるのはケイト・ベッキンセールしかいない!と思ったんだろうな。一児の母とは思えません。

『アンダー・ワールド』

原題「Underworld」 
監督 レン・ワイズマン 
出演 ケイト・ベッキンセールスコット・スピードマン 2003年 アメリカ作品


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