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画皮 あやかしの恋

2012年10月23日 | か行 外国映画
ポスターの悲しげな赤い涙が目を引いた。ドニーさんが出るのね~くらいの気持ちで行ったのだが、なんとまあこれが面白い。「聊斎志異」から作ったとのタイトルロールで、テンションが上がっての鑑賞だった。

サイトによると、秦から漢の時代が背景となっている。そんな時に、西域の民族と戦をしているバヤイではないだろう!と突っ込みを入れたくなるのをぐっと抑える。秦から漢の時代はいいけど、いったい命令系統はどっから出てるんだ!!あ、だめだめ、突っ込み無用。

男前の王将軍、西域に進軍して、匈奴あたりの民族に捕えられていたものすごい美人を救出。この美人があやかし。美しすぎる。でまた、救出するところのかっこいいこと!!よ!男だね。

怪しい美人は小唯。ある名家の娘だというが、一家がみんな殺され、一人生き残ってしまったと。身寄りのない彼女を家に連れ帰った王将軍に、小唯はめろめろ。あやかしに惚れられてしまったのであります。

しかーーーし、将軍には愛する妻がおりました。小唯にとっては超誤算。あたしのこの美しさをもってすれば、将軍なんかいちころよ!と、あの手この手で将軍をよろめかそうとするのですが、こはぐぐっと理性の塊の様相を貫く将軍であります。でも、心の中はぐちゃぐちゃ。

妻の佩蓉はさすがにお目が鋭い。小唯が妖魔であることを見抜く。でも、証拠が見つからない。町では毎夜毎夜、心臓がえぐられるという怪しい事件が毎晩起こって、騒然としてる。犯人を捕まえようと躍起になる将軍たち。でも、それをあざ笑うかのように事件は続いております。

そこに現れたのが、かつての将軍の龐勇。実は佩蓉に思いを寄せていた人物だった。そこに降魔師だった祖父を殺され、後を継いだ若き夏冰も加わり、なんとか妖魔を退治しようとするのだが・・・。

ということで、意外にと言ったら失礼だが、やけに面白かった。ドニーさんのアクションはそれほどでもなかったが、いかにもワイヤーがとっても楽しい。なにより、かにより、妖魔として尋常ならざる美しさの小唯演じるジョウ・シュンの説得力が半端ない。美しいだけじゃなく、妖しいのだ。おまけに儚げでありながら、強さも兼ね備えている。

それに対抗するのが、がんと構えてるビッキー・チャオ!こっちがまたいい。この人が控えめな妻ってのがぴったりマッチ。

美しい女性二人に挟まれて、身を引き裂かれそうな将軍。中国で一、二を争う美形なんだとか。すいません、知りませんでした。チェン・クン!!錦戸君系?若い人に受けそうな感じですが、なかなかいい男でしたな。

さすが、「聊斎志異」!気持ち悪さに、愛憎に、いろいろと肉付けして、興味深い作品になってた。結構好き。

ちょっと前の作品らしいが、なんで上映ならなかったんだろう。

◎◎◎◎

「画皮 あやかしの恋」

監督 ゴードン・チャン
出演 ジョウ・シュン ビッキー・チャオ チェン・クン スン・リー ドニー・イェン


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8 コメント

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画皮2 (はくじ)
2012-10-25 00:55:56
こんばんは。

これ、面白かったですね。
個人的にはジョウ・シュン観られて大満足でした。

で、これの続編『画皮2』が中国でヒットしたそうで。
女優陣は引き続き出演してるみたいです。
日時は失念しましたが、東京の中国映画祭で
期間限定上映されるみたいです。
観に行きたいのですが、さすがに仕事が・・・。
『画皮2』も日本で一般公開して欲しい。
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見分けが… (ナドレック)
2012-10-28 14:31:38
私はジョウ・シュンとビッキー・チャオの見分けが付かなくて困りました。中国はグラマーな女性よりも、幼い感じの女性の方が美人扱いされるんだとか。
なるほどと思いました。
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>はくじさま (sakurai)
2012-10-29 08:18:14
へえ、続編もアリですか。
「聊斎志異」はいくらでもありますから、いろんなバリエーションができそうですね。
これは公開されるまで時間がかかったようですが、ぜひともさっさと上映してほしいです。
中国映画は、さすがに面白いのがいっぱいあるので、上映ならないとかにはなってほしくないです。
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>ナドレックさま (sakurai)
2012-10-30 22:46:26
えーー、そうでしたか。
結構あのふたりは、タイプが違うと思いましたが。
ヴィッキーのえらと、ジョウの醤油顔で。
あれでそれなりの年ですからねえ。ちょっとびっくり。
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こんにちは (maki)
2013-01-06 09:04:43
おはようございます♪

ジョウ・シュンの説得力は確かに半端なかったですよね
華奢で儚いのに魔性的な部分があるというか。
へたに妖艶な方をもってこなかったのが良かったと思いますね、十分に魅力的でした
それで一方のヴィッキーがまた素晴らしい。この頃のヴィッキーってば美しい!まさにのりにのってる時期だったのでしょうか?(2008年)
どうやら続編が合って夫婦と妖魔が同じような役どころで続投とのことなのでドニーさんは出ませんが、そちらも楽しみです!いつ頃レンタル開始されるだろう…
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こんにちは♪ (ひらで~)
2013-01-08 14:22:32
こちらでの上映はないかな・・・って思っていたのに、
しばらくして観ることが叶い嬉しかったです。
このお話が、好いですよね~
最後はホロっとさせられました。
女優も男優も美しく、目の保養に♪

去年の今頃は、ニコにぞっこんだったのに~
今は、チェン・クンが観たい!って思ってます(笑)
もうすぐ公開作、観れるかな?リンチェイと戦う宦官役♪
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>makiさま (sakurai)
2013-01-09 17:02:58
この映画は、配役陣の勝利とでもいいましょうか、本当に皆ぴったり。
説得力たっぷりでしたね。期待以上でした。
結構皆さん、お年もそれなりになってきたようですが、それでも十分美しかった。
ぜひ続編も公開されてほしいですね。
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>ひらで~さま (sakurai)
2013-01-09 17:55:24
よかったですねえ。
なんで公開が遅くなったんでしょうかね。
なにはともあれ、見れて重畳です。
もともとのお話とは、ずいぶんと違うようですが、いい塩梅の脚色で、救いもあったし、いい感じでしたわ。

チェン・クン君、もうちょっとインパクトが欲しかったかなあ。これからかな。
次は宦官っすか。それは楽しみ。
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