迷宮映画館

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スパイダーマン2

2004年07月10日 | さ行 外国映画
さてさて、ひょんなことからスパイダーマンになってしまった青年の愛と苦悩の物語!少々ドン臭いピーターは、遺伝子操作された蜘蛛に噛まれてじゃーん、スパイダーマンになっちゃった。正義のヒーローは、宿敵『グリーン・ゴブリン』を倒して、街の平和を守ったが、それは友人の父親だったのだ。てな『1』を受けて、『2』の始まり、始まり。

相変わらず、犯罪の多い街を救うために奔走するスパイダーマンだったが、仕事は遅刻三昧、疲れて勉強もはかどらず、心の支えのMJにも愛想をつかれはじめていた。これでいいのか、このままスパイダーマンとしての人生を送るべきなのか。ピーターは苦悩し始める。

そこに登場したのが物理学者のドクター・オクタヴィウス。核融合実験で画期的な新エネルギー開発中の事故で、凶暴なマッド・サイエンティスト『ドック・オク(オクトパス)』になってしまう。つえーー。待ちを荒らしまわるドクだったが、ピーターは自分の人生を生きようと、スパーダーマンになるのをやめてしまう。街の「助けて~」という声を聞いても、じっと我慢をする毎日だった。

でも、MJは宇宙飛行士と婚約してしまうし、叔母の家は差し押さえられそうになるし、ドック・オクは暴れまわる。いいのか、ピーター?このまま偉大な力を封印してしまっても?

ということで、鳴り物入りで始まったパート2。評判どおりのとってもいいできです。緩急取り混ぜたつくりに、ユーモアと真面目のバランスもちょうどいい按配。苦悩する若者の気持ちもうまく表現してます。青春の門なんだなああ。

天から付与された偉大な力を持ってしまったごく普通の青年が、どう生きるかという究極の選択に話になってます。偉大な力には大いなる責任が伴う。でも、その力を持つのは私たちと同じ一人の人間。恋もしたいし、勉強もしたい。ごく普通のことを望んだだけで、大いなる力が邪魔になってしまう。どうすりゃいいんだ!

そこに出てくるのが永遠のあこがれ、正義のヒーロー。正義は人に勇気を与えてくれる。人間ってやっぱりいいものなんだとというあたりまえだけど、とっても大事なことをもう一回思い出させてくれるのです。いいよ、これだよ。この気持ちはいい。とっても素直に伝わる。見ていて、いい気分の高揚が味わえる。ぽんとひざを打って、ガッツポーズを取りたくなるような気持ち。サム・ライミ、いいぞ。

最初、トビー・マグワイアがスパイダーマンに!というトンでもハップンの配役だったのですが、もういまやこの人しか考えられない位のぴったりマッチになってしまいました。普通だけど、どこか普通じゃない、世俗を超越した雰囲気があうのかも。画伯ディエゴはマッド・サイエンティストにしちゃうし、おそるべしサム・ライミ。我等(?)がフランコ君は、どうやら『3』でブレイクかな、と思われる出方。フランコ君、いいです。

『スパイダーマン2』

原題「Spider-man2」 
監督 サム・ライミ 
出演 トビー・マグワイア キルスティン・ダンスト アルフレッド・モリーナ ジェームス・フランコ2004年 アメリカ作品


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