迷宮映画館

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アマデウス ディレクターズ・カット版

2011年07月04日 | あ行 外国映画
以前、ディレクターズ・カット版を見たのがいつだったのかと、紐解いてみたら、2003年だった。84年版に20分ほどの未公開シーンをくわえて、夫婦の人間像と、サリエリとの関係を深く掘り込んでいたのが、D・C版の面白さだった。

アレを見てしまい、DVDも所有済み。別に見なくても・・・と思っていたのだが、やはりうずうず・・。午前十時のラインナップ見て、「ま、いっか・・」と思っていたのだが、我慢できずに見に行ってしまった!!!やっぱ、おもろい。。。何度見ても面白い。音楽といい、トム・ハルスのはまりぶりといい、サリエリのうまさといい、これはやはり歴史に残る名作。

今回、目が行ったのは神父さん。いかにも人のよさそうな、わたしは善人ですよ~、迷える人を助けますよ~オーラを全身から発している神父さん。自殺を図った老人、以前はちょっと有名な音楽家だったらしいが、今は汚らしい爺さんだ。

何気に自信たっぷり。罪を悔い改めさせ、短い余生を意義あるものにしてやろうという使命感にあふれている。相手は、自分がモーツァルトを殺した・・・と嘯いているが、一体どんな男やら・・・。

たぶんにいままでそれなりに波もなく、無難に生きてきたのだろう。いや、普通の人はそうだ。こんな爺さんの一人や二人、わたしが信仰の道に、きちんと誤らずに戻してやろう・・・という、純粋な気持ち。それが見事に打ち砕かれていく様子が、・・・・心地いい。

サリエリ・・・汚い爺さん・・・が、いかに神を信じ、信仰に身を捧げ、そして裏切られたと思い込む。あの甲高い声で、サルみたいにきゃっきゃと跳ね回り、下品極まりない男から生み出される至高のメロディ。。。神の声・・・・。なぜに神は、自分の音楽を人々に遣わすのに、あんな下劣な男を選んだのか・・・・。と、神から裏切られ、神に決別する。



いかにも楽しげに語り、神父の気持ちを打ち砕いていく。途中のモーツァルトの数々の旋律は、それぞれの感情を見事に表している。いやーーーーー、面白い。

最後の「レクイエム」を作り出していく様子は、何度見ても鳥肌が立つほど凄い。あぁぁぁ、堪能しました。

「アマデウス ディレクターズ・カット版」

監督 ミロス・フォアマン
出演 F・マーリー・エイブラハム トム・ハルス エリザベス・ベリッジ サイモン・カロウ ロイ・ドートリス クリスチーヌ・エバーソール ジェフリー・ジョーンズ チャールズ・ケイ ケネス・マクミラン ケニー・ペイカー リザベス・バートレット バーバラ・プリン


アマデウス ディレクターズカット [Blu-ray]
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