てっきり、無実の主婦が理不尽に運び屋にさせられて、長年投獄させられたとんでもの悲劇・・・・だとばかり思っていたもんで、これはハンカチ必須!と臨戦態勢に。
したらば、開始数分で、これは違う!まったく、最近の予告は!!と、方向転換。こうなったら、いかに政府が無能で、その無能ぶりをどうあばくのか。はては、フランス管轄の刑務所のあり方にまでも挑戦するかのような話を楽しむことにした。一応、事実がもとになってるらしいが、ほんとにまんまだったら、マジにやばいでしょ!というような内容。
親の遺言で、絶対に友人の保証人にだけはなるな!・・・とは言われてないけど、保証人だけはならないことに決めている。友人の保証人になってしまったがために、多額の借金を背負わされてしまったジョンベ。なんとか借金を返すために、またまた危ない友人の紹介で、妻に金の原石を運ぶ仕事を持ってくる。
それはやばそう・・・なんだけど、背に腹は代えられない。その仕事をすることにしたのが、ジョンベの妻のジョンヨン。まるで無実というわけではなく、危ない橋を渡ろうとしたのは事実。素人目に見ても、どう見ても危ない仕事でしょう。この辺で、何と甘い人たちだ!と、テンションが下がってきた。
フランスの空港で捕まってしまったジョンヨン。言葉もわからず、弁解することも、何をどうしたらいいのかもわからない。ただおろおろするばかり。あまりにも準備と覚悟がない。甘すぎるっしょ。
フランスの刑務所だったらまだしも、金の原石が出発したところがカリブ海の島ということで、今度は有無を言わさずカリブの島、マルティニークに送られてしまう。ジョンヨンはおろおろするばかり。言葉も通じず、通訳もいない。刑務所では理不尽な扱いを受け、下着もない。悲惨この上ないのだけど、ただおろおろと悲嘆するばかりで、何かアクションをおこそうとか、ことばを何とかしてわかろうとか、その辺の努力をする間もなかったのかしら。
韓国で夫は出来る限りのことをするが、なんせ借金地獄なもんで、動きが取れない。もとはと言えば、あんたに責任がありそうなんだけど。。。
在仏の領事に働きかけ、通訳を手配してもらおうとしたり、物資を届けてもらおうとしても、とんと役に立たない。麻薬の運び屋の主婦を助けるよりも、政治的な根回し、外交の方が優先事項。領事の無能ぶりと、冷酷さをおおげさじゃないかというほどに描くが、マジにそうなんですかね。まさに国の恥でしょう。私の国の外交はこんだけ稚拙です!!みたいな。
麻薬を運んでしまったのは事実。でも、それが意図的なもんではなかった!という証言も得ることができて、裁判を開けそうになる。大きな進展。しかし、そこにまた領事の呆れるほどの雑な仕事ぶりによって、裁判が開かれない。
見ているほうは、またっすか?こんなバカな領事を持ったせいで、こうなってしまった可哀そうな人・・・・という話になってきた。
結果はわかっているんで、どこか安心して見ていられたけど、あまりの領事のあほさ加減と、フランスの法機関の冷酷ぶりをこれだけあからさまに描いて、大丈夫?とちょっと心配になるほど。いや、事実だから大丈夫・・・だとしたら、もっとやばいでしょう。
つうことで、ハンカチは一切必要なし。見たかったもんと、見たものとのギャップが大きいで賞を上げたくなった。
主人公の主婦を演じたチョン・ドヨンはとっても素晴らしかった。幸せな表情に不安げな顔、焦燥しきった投獄の間の脱力・・・。うまいわ。髪がずいぶん伸びたけど。あれはどうしたのかな?
◎◎○●
「マルティニークからの祈り」
監督 パン・ウンジン
出演 チョン・ドヨン コ・ス カン・ジウ ペ・ソンウ コリンヌ・マシエロ
したらば、開始数分で、これは違う!まったく、最近の予告は!!と、方向転換。こうなったら、いかに政府が無能で、その無能ぶりをどうあばくのか。はては、フランス管轄の刑務所のあり方にまでも挑戦するかのような話を楽しむことにした。一応、事実がもとになってるらしいが、ほんとにまんまだったら、マジにやばいでしょ!というような内容。
親の遺言で、絶対に友人の保証人にだけはなるな!・・・とは言われてないけど、保証人だけはならないことに決めている。友人の保証人になってしまったがために、多額の借金を背負わされてしまったジョンベ。なんとか借金を返すために、またまた危ない友人の紹介で、妻に金の原石を運ぶ仕事を持ってくる。
それはやばそう・・・なんだけど、背に腹は代えられない。その仕事をすることにしたのが、ジョンベの妻のジョンヨン。まるで無実というわけではなく、危ない橋を渡ろうとしたのは事実。素人目に見ても、どう見ても危ない仕事でしょう。この辺で、何と甘い人たちだ!と、テンションが下がってきた。
フランスの空港で捕まってしまったジョンヨン。言葉もわからず、弁解することも、何をどうしたらいいのかもわからない。ただおろおろするばかり。あまりにも準備と覚悟がない。甘すぎるっしょ。
フランスの刑務所だったらまだしも、金の原石が出発したところがカリブ海の島ということで、今度は有無を言わさずカリブの島、マルティニークに送られてしまう。ジョンヨンはおろおろするばかり。言葉も通じず、通訳もいない。刑務所では理不尽な扱いを受け、下着もない。悲惨この上ないのだけど、ただおろおろと悲嘆するばかりで、何かアクションをおこそうとか、ことばを何とかしてわかろうとか、その辺の努力をする間もなかったのかしら。
韓国で夫は出来る限りのことをするが、なんせ借金地獄なもんで、動きが取れない。もとはと言えば、あんたに責任がありそうなんだけど。。。
在仏の領事に働きかけ、通訳を手配してもらおうとしたり、物資を届けてもらおうとしても、とんと役に立たない。麻薬の運び屋の主婦を助けるよりも、政治的な根回し、外交の方が優先事項。領事の無能ぶりと、冷酷さをおおげさじゃないかというほどに描くが、マジにそうなんですかね。まさに国の恥でしょう。私の国の外交はこんだけ稚拙です!!みたいな。
麻薬を運んでしまったのは事実。でも、それが意図的なもんではなかった!という証言も得ることができて、裁判を開けそうになる。大きな進展。しかし、そこにまた領事の呆れるほどの雑な仕事ぶりによって、裁判が開かれない。
見ているほうは、またっすか?こんなバカな領事を持ったせいで、こうなってしまった可哀そうな人・・・・という話になってきた。
結果はわかっているんで、どこか安心して見ていられたけど、あまりの領事のあほさ加減と、フランスの法機関の冷酷ぶりをこれだけあからさまに描いて、大丈夫?とちょっと心配になるほど。いや、事実だから大丈夫・・・だとしたら、もっとやばいでしょう。
つうことで、ハンカチは一切必要なし。見たかったもんと、見たものとのギャップが大きいで賞を上げたくなった。
主人公の主婦を演じたチョン・ドヨンはとっても素晴らしかった。幸せな表情に不安げな顔、焦燥しきった投獄の間の脱力・・・。うまいわ。髪がずいぶん伸びたけど。あれはどうしたのかな?
◎◎○●
「マルティニークからの祈り」
監督 パン・ウンジン
出演 チョン・ドヨン コ・ス カン・ジウ ペ・ソンウ コリンヌ・マシエロ
あのハ・ジョンウさんと共演した素敵映画『素晴らしい一日』では、ブスッとした無職女子でしたが、彼女は演じる役柄で驚くほど変わりますね。
なるほど。
うまい女優さんでした。そこは素晴らしかったんだけど・・・。