5世紀のガリア地方が舞台。
今も、こんな風景が残っているのかと思うほど、信じられないくらいに美しい山々と緑が映し出される。・・・・感動とか言うよりも、これだけで涙が出そうになった。
西ゴートとの戦いなんてのがセリフに出てくるところで、5世紀ごろのごちゃごちゃしたヨーロッパが表わされている。
そんな政治的な背景はどうでもよくて、そこは若い2人の若い愛の物語。ここです!若いというのがポイント。
アストレとセラドンは、誰もが羨む美女美男のカップル。でも、家の仲は悪い。そこで、お祭りの時、それぞれ別のパートナーと踊ることに。
でも、楽しそうに別の女と踊ってるセラドンを見て、アストレは大ショック!!セラドンはあの女が好きなんだわ・・。(あほか!と突っ込みながら、かわいいねえと突っ込むおばさん一人)
怒ったアストレに、いつものように声をかけるセラドンだが、アストレは口をきいてくれない。(ただの痴話げんかです。)セラドンは必死にアストレへの愛はゆるぎないものだと語るが、アストレには届かない。アストレは「私の前に二度と姿を見せないで!」と言い放ち、セラドンはそれを忠実に守って、川にどぼん・・・。
焦るアストレ。「あたしが悪かったわ・・・」(いまさら遅い)
自分に気があった男が、セラドンが浮気をしてたんだと吹聴してたのに、まんまと乗せられてたことを知って、取り返しのつかないことを言ってしまったと嘆くアストレ。(ちゃんと冷静に周りを見ましょうねって、冷静だったらこんな話は起きないのですが・・・)
一方セラドンは流されて、死んだかと思われていたが、ニンフになんとか助けられていた。介抱するニンフに惚れられて、ここから逃げるに逃げれないセラドン。このニンフの傲慢と言うか、自信たっぷりと言うか、この辺はマジにコメディですわ。
セラドンをかわいそうに思ったニンフの一人がセラドンを城から脱出させるが、セラドンに惚れてたニンフはどうなったんでしょうね。
折角城から出たんだから、アストレのところに行って、自分は生きてることを知らせ、誤解を解きゃいいのに、グジグジと、「二度と姿を見せないで!」を忠実に守るセラドン。(なんか、笑いを抑えるのに苦労しますわ)
その姿があまりに可愛そうで、ニンフとドルイド僧が、なんとか2人を再会させようと画策。さて2人の愛の行方は・・・・。
ということで、「昔、昔・・・」で始まるような若い2人の愛の物語、と言うのがコンセプトだと思うのだが、全編とにかく不思議な雰囲気で、こんなんあるわけないじゃん・・・などと思う気持ちを沸き起こらせてはいけません。
昔、昔、王女様や、王子様が出会って、わかれて、苦難を乗り越えて、幸せになりましたとさ。めでたし、めでたし・・・と聞いてた頃の自分にならなければ。そうやって、おしりの辺にむずむずと感じるもどかしさを堪能しましょう。
とにかく息をのむほどの美しい風景と、それに負けず劣らずの、奇麗で独特の雰囲気の役者たち。この世のものとは思えないほどのほにゃっとした空気が凄い。やっぱロメールの空気ですねえ。
なんか世俗にまみれた自分が、ちょっとは浄化されたような気がしました。
◎◎◎◎
『我が至上の愛 ~アストレとセラドン~』
監督・脚本 エリック・ロメール
出演 アンディー・ジレ ステファニー・クレイヤンクール セシル・カッセル ヴェロニク・レーモン ロゼット ジョスラン・キヴラン マチルド・モニエ ロドルフ・ポリー セルジュ・レンコ アルチュール・デュポン
今も、こんな風景が残っているのかと思うほど、信じられないくらいに美しい山々と緑が映し出される。・・・・感動とか言うよりも、これだけで涙が出そうになった。
西ゴートとの戦いなんてのがセリフに出てくるところで、5世紀ごろのごちゃごちゃしたヨーロッパが表わされている。
そんな政治的な背景はどうでもよくて、そこは若い2人の若い愛の物語。ここです!若いというのがポイント。
アストレとセラドンは、誰もが羨む美女美男のカップル。でも、家の仲は悪い。そこで、お祭りの時、それぞれ別のパートナーと踊ることに。
でも、楽しそうに別の女と踊ってるセラドンを見て、アストレは大ショック!!セラドンはあの女が好きなんだわ・・。(あほか!と突っ込みながら、かわいいねえと突っ込むおばさん一人)
怒ったアストレに、いつものように声をかけるセラドンだが、アストレは口をきいてくれない。(ただの痴話げんかです。)セラドンは必死にアストレへの愛はゆるぎないものだと語るが、アストレには届かない。アストレは「私の前に二度と姿を見せないで!」と言い放ち、セラドンはそれを忠実に守って、川にどぼん・・・。
焦るアストレ。「あたしが悪かったわ・・・」(いまさら遅い)
自分に気があった男が、セラドンが浮気をしてたんだと吹聴してたのに、まんまと乗せられてたことを知って、取り返しのつかないことを言ってしまったと嘆くアストレ。(ちゃんと冷静に周りを見ましょうねって、冷静だったらこんな話は起きないのですが・・・)
一方セラドンは流されて、死んだかと思われていたが、ニンフになんとか助けられていた。介抱するニンフに惚れられて、ここから逃げるに逃げれないセラドン。このニンフの傲慢と言うか、自信たっぷりと言うか、この辺はマジにコメディですわ。
セラドンをかわいそうに思ったニンフの一人がセラドンを城から脱出させるが、セラドンに惚れてたニンフはどうなったんでしょうね。
折角城から出たんだから、アストレのところに行って、自分は生きてることを知らせ、誤解を解きゃいいのに、グジグジと、「二度と姿を見せないで!」を忠実に守るセラドン。(なんか、笑いを抑えるのに苦労しますわ)
その姿があまりに可愛そうで、ニンフとドルイド僧が、なんとか2人を再会させようと画策。さて2人の愛の行方は・・・・。
ということで、「昔、昔・・・」で始まるような若い2人の愛の物語、と言うのがコンセプトだと思うのだが、全編とにかく不思議な雰囲気で、こんなんあるわけないじゃん・・・などと思う気持ちを沸き起こらせてはいけません。
昔、昔、王女様や、王子様が出会って、わかれて、苦難を乗り越えて、幸せになりましたとさ。めでたし、めでたし・・・と聞いてた頃の自分にならなければ。そうやって、おしりの辺にむずむずと感じるもどかしさを堪能しましょう。
とにかく息をのむほどの美しい風景と、それに負けず劣らずの、奇麗で独特の雰囲気の役者たち。この世のものとは思えないほどのほにゃっとした空気が凄い。やっぱロメールの空気ですねえ。
なんか世俗にまみれた自分が、ちょっとは浄化されたような気がしました。
◎◎◎◎
『我が至上の愛 ~アストレとセラドン~』
監督・脚本 エリック・ロメール
出演 アンディー・ジレ ステファニー・クレイヤンクール セシル・カッセル ヴェロニク・レーモン ロゼット ジョスラン・キヴラン マチルド・モニエ ロドルフ・ポリー セルジュ・レンコ アルチュール・デュポン
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