迷宮映画館

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ステート・ウィズ・イン

2009年03月13日 | TV
この時期、仕事に忙殺される日々です。
とんと、映画館にも行けないほどです。
いつも3月になると、まったくもう!!の毎日になるのですが、スイマセン。

来年、ちびすけが小学校を卒業すると、面倒な行事もなくなるので、少しは余裕が出てくるのでは・・・と思ってますが、救いは、春休みで、あんまり見たい映画が多くないことでしょうかねえ。

さてさてそんな中、この間から放送されてたBS2のBBC作成の連続ドラマ『ステート・ウィズ・イン』!
さらっと中身を聞いて、これは見ごたえありそう!!!!と勝手に判断。
11時からと遅いのですが、見ることに決定しました。

で、第一話。いきなりの飛行機の爆破、墜落。ひえーー、壊れた飛行機が空から降ってきます。
乗員乗客は全員助からず、地上でも被害者が出てく惨状。そこに遭遇したのが、駐米イギリスの大使、マーク・ブライトン卿。

「ブライトン卿!」と呼ばれるのですが、原語だったら「サー・ブライトン!」なんて言われてるんでしょうね。

わが身の危険も顧みず、車に閉じ込められた女性を助けようとする正義感の強い男性の役なのですが、何とこれがいつも卑劣な役が多い、ジェイソン・アイザックがやっておられる・・・・。

腹に一物どころか、その目が信じられない・・・という役柄ばっかり見てきたもんで、正義の人!というのがどうしても合わないなあと思って見始めたのですが、そんな役がらよりも、とにかく話があっち飛び、こっち飛びで、トンと分からない・・・。

いや、こう言うドラマは、長いので、最初の導入は謎めいて、全然関係のないような事柄が、徐々に結びついていく・・・という定番だと思って、半ば我慢してみます。

大使のことだけじゃなく、中央アジアのちょっと危ない国とイギリス&アメリカの関係。無言の圧力を持つペンタゴンの存在。警備会社と、なぜか死刑寸前のイギリス人・・・・。

うーん、これらは一体どう絡むんだ。2話、3話と見ても、なかなかはっきりとつながらず、いつまでもよーわからん。断念か・・・!

と思っていたのですが、そこであきらめてはいけない。だんだん謎が見えてきて、死刑囚が背負っていたもの、国防長官とペンタゴンの陰謀、大使の側近の謎の行動、関係者が次々と命を絶たれていくのを捜査するFBI。面白くなってきました。

キーになっているのが中央アジアの架空の国、チルギスタン。いかにもありそうな国ですが、政情は不安、政権はすぐさまとってかわられるような状況の中で、どうしても影響力を持っていたいアメリカの立場がまずポイント。

ただ、今国防長官をやっているのが、タカ派の女性、リン。強いアメリカを誇示したいだけじゃなく、武器会社と強いコネがある。

そしてチルギスタンの民主化を目指す反政府活動家は、イギリス大使と親交が深い。でも、現在チルギスタンの大統領は、イギリスとアメリカの支持を得ている。大使の立場が微妙。

そして謎を握る死刑囚。無実の罪で捕えられたイギリスの英雄は、長官の立場を危うくする秘密を握っている。絶対に彼の口を封じなけらばならない。

というようなことで、何がなにやらわからなかった状況が見えてきて、すんげえ面白いですわ。
さすがBBC!骨太、しっかりした脚本、絡み合った謎が徐々にほぐれていく快感。正義が絶対に勝つとは限らない現実社会。でも、絶対に屈しないマークが、いいわああ。
本当にいい奴なんです。

死刑囚を助けようとした弁護士のジェーンといい仲になるのですが、そん時の目がまたいい。まっすぐに、引きこむように見つめます。
ちぃとキスが重たいのですが、それも真面目さと必死さの表れでしょうかね。

ということで、ラストあと一回。
やな奴、ジェイソン・アイザックを見事に払拭。
ぜひ、溜飲が下がる終わり方が見たいな。


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