迷宮映画館

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逢いたくて

2003年07月14日 | あ行 外国映画
美術書の編集をしているキャリア・ウーマンのファネット。充分の年齢に達しているのだが、昔からの魅力は損なわれていない。久しぶりの同窓会で、昔から彼女にお熱だったベルナールはファネットが気になってしようがない。

誰にもつれないファネット。ベルナールにも、今の恋人の主治医にもどうもつれない。その原因は心に秘めた男性のせい。フィリップ。同窓会でもその姿をいつのまにか探していた。あの街角で、映画館で、彼の姿を見つけたような気がしてたまらない。往年の名画「めぐりあい」を見ては自分の姿と重ね合わせていた。

そして、フィリップからの手紙、『「エンパイアー・ステイト・ビル」で逢おう』。少女のように心躍らせるファネット。ちょうど、仕事でNY出張があり、いそいそとNYに飛んだ。

仕事のパートナーとしてNYで出会った、精力的なマット。マットは彼女に一目で惹かれてしまったが、なかなか心を開こうとしないファネットをじれったい思いで見る。大胆な行動に出て、かたくなな彼女を突き破ろうとする。マットにも惹かれていく自分、でもエンパイアー・ステート・ビルの約束は破るわけには行かない。ビルに向かった彼女を待っていたのは・・・。

もう、かまわないで欲しい。女が一人で生きていくと、男はなんか困るわけ?山形弁で言うなら、「かまねでけろ!」ファネットが一人で、キャリア・ウーマンしてて、思い出の男を思ってるのの何が悪いのか!と見てて、怒ってきた。

その彼女を好きで、好きで、追っかけまわしているベルナール。あんたはストーカーです。こういうのをストーカーって言うんだよ。で、何?マット?逢ってすぐにくどくあんたはラテン系かい?よく見てご覧。ファネット。もう60のおばあちゃんだよ。そこまで、男がすぐによろめくほどの神通力は、いくらカトリーヌ・ドヌーブでも、もうないでしょう。設定に無理がありすぎ。気持ちはわかる、大人のラブロマンスを作りたかったらしい。あれじゃ、ただのわがまま女とHな中年男の欲求不満映画に見えてしまった。だって、男がウィリアム・ハートだもん。どうよろめいても、あんたには惚れん。あ、私情が入ってしまった。

まあ、こういう映画も見とくかと思って見たんだけど、私より年齢高めのホントのおば様たちがぞろっと。え、アンテナ高いな。ちょっとビックリ。

「逢いたくて」

原題「au plus pres du PARADIS」 
監督 トニー・マーシャル
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ ウィリアム・ハート 2002年 フランス作品


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