迷宮映画館

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ニンフォマニアック

2015年02月12日 | な行 外国映画
鳴り物入りで上映となった本作。映画館側は丁寧に女性専用列まで設けてくれた。世の中に、そんな変な人間はいないだろう・・と思うのだけど、確かではない。私は、いつもの前から三番目辺りをゲット。二つ隣の女性が座っていた。すると、一番前に陣取っていた男性が、前だと見にくかったのか、席を変更して、私と同列に座っていた女性の隣にどーんと・・・・。件の女性は、いきなり席を変えて前方に。。。。

そんなにぎちぎちのシアターでもなかった。女性専用列までも設けようとした映画館なら、変えた席に対する配慮があってもよかったかなぁと。というくらいに神経使う映画だったということだ。やっぱこういうのは、こっそり家で見るのが正しい見方なのかもしんない。いや、やっぱスクリーンです。

好きじゃないけど、必ず見てしまう監督の双璧、デビッド・フィンチャーとラースさん。この監督の映画で好きなのは「奇跡の海」しかないのだけど、見てしまう。人間の根源の欲望を突っつかれてるみたいでものすごく不快なんだけど、見逃すわけにはいかない。そんな思いにさせられるのも癪なんだけど、やっぱ見ちゃう。

でもって、「色情狂」っす。こんなんブログに書いたら、禁止ワードに引っ掛かるんではないかと心配になるくらい。

物語はとっても単純。とってもHが好きな女性・ジョーが、いかに自分がすごいことをいっぱいしてきたかを、色気と一切縁がないと言ってるおっさん(まったく説得力なし)に語っていく。

1は、若い頃を新人のフランスの女優さん、ステイシー・マーティンが超熱演。新人でこれってどうよ・・・よ!とおばさん心配しちゃった。妙に堂々としている雰囲気が高慢な美しさをさらに際立たせてる。



彼女の性に対して、決定的な屈辱を与えた男ジェローム。奔放なその場限りのSEXをし尽くした後にジェロームと収まりがつくのがものすごい皮肉。若い綺麗なお姉ちゃんが、一切の出し惜しみをしないで、ばんばん見せてくれるもんで、恥じらいとか、いやらしさとか感じない。なんか、エキササイズでも見ているみたい。

え?誰?と思ったユマ・サーマンとか、物語になんか落ち着きがない。途中不覚を取りながら、1を終えて、間髪おかず2に突入。若干気分がなえていたのだが、そんな気持ちを見事に払しょく。2がすべてだった。

不感症になってしまったジョーは、新たな刺激を求めて、怪しげな場所に通う。何とそこで指南をするのが、われらがジェイミー・ベル!!!!!ちょっとショック。ジェイミーの使いどころはここだったのか・・・と、直視するのがつらかった。なんか辛そうに見えながらも、どっか楽しげで。これが、冒頭の2のポスター。

倒錯の世界から自分を取り戻していったジョーは、家族を失ってしまう。虻蜂取らず・・です。一人で生きていかなければならなくなったジョーは、取り立て屋になり、めきめきと手腕を発揮。しかし、体はずたぼろになっていく。自分が信じる後継者を育てて、若干の平安を取り戻した、と思いきや、平安は訪れず。。。

やっぱどこまでも、人を苦難に落とし、もがかせ、突き放すのが常套。いや、今回ばかりはなんとなく光明が・・・・と思いきや、やっぱラースさんでした。あのラストに、どこかほっとした自分も、かなり病んでるわ。





あたしのお目当てはもちろん、ジェイミーだったのですが、クリスチャン・スレイターが強く印象に残っております。達観したような表情が秀逸。シャルロットのヌードはイタい方が先にきて、もうそろそろ脱ぐのはやめた方がいいのではと感じた次第。

◎◎◎○

「ニンフォマニアック」

監督 ラース・フォン・トリアー
出演 シャルロット・ゲンズブール ステラン・スカルスガルド ステイシー・マーティン シャイア・ラブーフ クリスチャン・スレイター ユマ・サーマン ジェイミー・ベル


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