迷宮映画館

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嗤う分身

2015年02月12日 | わ行 映画
場所も時代もよー分かんない。何の仕事なのかもよー分かんない会社で働くさえないサイモン。会社もさえないのに、なぜかセキュリティだけは厳しい。さえないサイモンの唯一の生きがいは、好きな女性を愛でること。向いのアパートに住んでる同僚のハナをこよなく愛してる。

もちろん、さえないサイモンになびくわけもなく、空しく日々を送っていたところに晴天の霹靂!!何とサイモンにどこまでもそっくりなジェームズという男が登場する。どう見ても自分なのに、自分じゃない。仕事はできるし、人付き合いはうまいし、ちゃっかりと、ずんずん前に進んでいくジェームズ。そしてその反動のように落ちていくサイモン。

どっかにカタストロフィー点があるはずで、サイモンは自分でその破壊点を見つけないとならない。きっかけはハナ。女性としてはさえない奴より、イケてるジェームズの方がいいのは至極当然。同じ顔してるジェームズに惹かれていくハナを見て、サイモンははたと己を奮い立たせると・・・。

やっぱ人を立たせるのは愛でしょうか。そんなことより、とにかく変な世界観で作られた絵が何と言えずにツボ。往年のクローネンバーグのような、ギリアムのような、摩訶不思議な絵。それプラス、そこに流れるのは昭和歌謡♪「ブルー・シャトウ」っすよ。あの替え歌は、40以上の人なら、一度は歌ったことがあると思われます。とんでもなくクロスオーバーなのに、妙にマッチしている不思議さがすごい・・・・のかな。

もちろん、ドストエフスキーの原作を読んだこともなく、どっちか言うとカフカの世界っぽいなあと感じましたです。

すっきりとは終わりませんが、これジェシーとミアちゃんが、くっついたのかあ~って方が、興味深かった一本。ジェシーのミアちゃんを見る目がまじに好きそう。

◎◎◎●

「嗤う分身」

監督 リチャード・アイオアディ
出演 ジェシー・アイゼンバーグ ミア・ワシコウスカ ウォーレス・ショーン ノア・テイラー ヤスミン・ペイジ


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2 コメント

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Unknown (mig)
2015-02-17 19:02:19
この不思議な世界観、意見わかれますよね
私はジェシーだから良かったという
感じかな、
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>migさま (sakurai)
2015-02-24 17:54:15
好きか!って聞かれたら、即答で「うん!」とは言い難いですわ。
役者はみんなはまってて、よかったけどね。
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