彼女を信じないでください

８月、夏休みに入ると、我が鑑賞ペースはいきなり落ちる。根本的に上映してない、っつのもあるが、家に子供らがごろごろしているので、早々行けない。でも、今年は今までに少々見すぎなので、ちょっと休養。

しかし、１０日も見てないと、段々何かが溜まってくる。何なのかはよくわからんが、なんか溜まってくる。『皇帝ペンギン』以来、行ってないよ・・・・。てな事で、やっと行く事が出来た。ハンコの日付を見ると、ちょうど１０日ぶりだ。

選ぶ余裕などない。今日見れるのはコレ！
『彼女を信じないでください』
　監督　ペ・ヒョンジュン 　 出演　キム・ハヌル　カン・ドンウォン　ソン・ジェホ

誰が出てるのかも、どんな話なのかもよーわからんまま、とりあえず見る。なんだ、我がカンちゃんが出てたの。『オオカミの誘惑』以来、おばさんの鷲づかみのカン・ドンウォンちゃん。なんだ、言ってくれよ。

百戦錬磨の女詐欺師。その技を駆使して、仮釈放を得る。そして、疎まれながらも姉の結婚式に行こうとする。たった二人の姉妹だが、ム所帰りの妹じゃね・・。でも、大事な妹は心配。そんな心情も見え隠れする。しかし、電車で姉の所にいく途中、トラブルに巻き込まれてしまう。詐欺師の性で、素直に説明すりゃいいものを、嘘が重なって行き、いつの間にやら、トラブルの相手の婚約者になってしまう。

そのトラブルの相手の純朴青年がカンちゃんでございます。んんん、いいです。田舎の純朴青年など、美人詐欺師にかかりゃ、そんなんいちころ。本人が騙されてるのではなく、回りの家族を騙しているのだが、成り行きでそうなってしまったわけ。その話の進み方も爆笑もの。時折でてくるボケたばあちゃんがいい閑話休題になっている。

田舎特有の、他人に構いたい泥臭さ、たっぷり家族に、田舎と都会の対比もなかなかうまい。最初は敵対していた主人公二人が、自然に打ち解けていく過程も見てて、心地いい。ラブコメの王道を行き、さまざまな要素を盛りこんだ意欲作。コレがデビューという監督だが、コレからが楽しみ。