ヘルタースケルター

さて、遅くなりました。見てからしばらく経ったのですが、覚書程度ですいません。

物語には原作があって、そこには言及はいたしません。あまりイケてない女の子が整形でもって大変身。どんどんとモデルとして売れる。そこは半端なく。あまりに売れすぎて、整形だとはとても言えない。しかし、無理な整形がたたって、だいぶガタが来てる。おまけにその整形病院は、どうやら不法なやり方で手術をしているらしい。

半端ない綺麗になりたいと思った女性が、命をかけた手に入れた美。しかし、精神の方はその変化について行けなかった。徐々に精神に変調きたして行くリリコ。ライバルの出現は、自分の位置を脅かす。恋人と思っていた男からは裏切られ、自分の真の理解者はいない。。。

と言うようなことで、とっても真面目な作り。漫画は映画館に置いてあった小さな冊子を見ただけだが、見た限りでは、とっても軽い感じで、どよよ～んと重い雰囲気ではなかったような。重量感たっぷりで作った映画と若干違和感を感じた。

エリカさまの綺麗度はさすが。気合の入った作り物めいた綺麗度はピッタリ。ただし、「髪と爪とあそこ以外は全部作り物・・」と言う割には、胸は説得力にない小ささだったです！って、こんなこと言うと怒られるか。。。。

全体的にもう１５分は短くてもいいわな。ショットショットの見せ方はさすがに写真家！印象に残るインパクトの強い絵が多かった。と言うことはそれはあくまでも写真に見えたのだった。

「さくらん」の時に見えた物語を作る！と言うのではなく、自分の得意分野で勝負出来る設定の映画だったことが、物語よりも絵の印象が強くなってしまったような。写真撮影のシーンがやっぱ長すぎ。ナルシズムが入りすぎたかなあ。

いまどきのお姉ちゃんたちのぱっちりメイクに盛った髪、派手な服装、「ちょっと前が見えにくいんですけど・・」という髪形のお姉ちゃんとはさっぱり縁がなく、映画館でもついぞ見かけたことがないが、そういうお姉ちゃんがうさうさ！！！そっちにびっくりしてしまったのでした。

◎◎◎○

「ヘルタースケルター」

監督　蜷川実花
出演　沢尻エリカ　大森南朋　寺島しのぶ　綾野剛　水原希子　新井浩文　鈴木杏　原田美枝子　桃井かおり