西遊記 ～はじまりのはじまり～

久方ぶりの、シンチー作品ということで、期待高めで、どんな≪とんでもねーーー≫のになるのかと思ったら、これが意外や意外。なかなかの硬派でまじめなタッチで、ちょっと肩透かしを食らった感じ。これはこれでいいのですが、もーーーっと、ハチャメチャなもんかと勝手に思ってたもんで。

出てくる妖怪どもが、結構なグロさ。なんか、西遊記っていうと、もっとおとぎ話チックで、勧善懲悪的なもんだと刷り込まれている日本人には、なかなかのインパクトではなかったかと思われます。その超絶強い妖怪に立ち向かうのが、われらが悟空・・・・・じゃなくて、玄奘三蔵！アクション系の坊さんだ。ただし、得意技は、『わらべ歌』というゆるい技っす。

それで善の心を呼び覚まそう・・・とするのですが、んな、うまくいかない。別のハンターにいいとこ取られるか、ぼこぼこにされるのがオチなのです。そうは言いつつ、魚の化け物やっつけて、ちっちゃな袋の仕舞い込む。これは後で何かになるのかな～と思ったら、当たった。

うまい食い物を出すという評判の食堂。主人は、イケメン（？）でありますが、実は客を食っちゃうやっぱり化け物のお店だったと。イケメンはイノシシに。多分これがあれ？とか思いながらの鑑賞。

最後に登場するのが、最強の化け物、孫悟空であります。これがまたちゃっちい！ほんとにあんた強いの？と思っちゃう。でもって、超ずるいし。。しかーーし、ここから始まる物語ですから、こいつらがあれになっていかなきゃ、話は始まらない。あの魚化け物があれになって、イノシシがあれになって、悟空は悟空で、玄奘三蔵の出来上がりっと。これから天竺を目指すのであります。

うーん、全体の印象として、グロさ全開で、ちょっと真面目。若干、キレがなかったように感じました。変に物語をこねくり回さないで、もうちょっとストレートに描いてもよかったんじゃないかと思いましたです。始まりにするのは、長すぎるプロローグって感じでしょうか。今から、怒涛の展開で行くのでしょうか・・ってか、ずっと続けるのかね、これ？

玄奘やったウェン・ジャン。どっかで見たことあるけど、だれだっけ？わかんねーーと思っていたら、なんと「海洋天堂」のターフー？？？？？うっそ～！びっくり！こんないい男だった？というより、こんなに頭ちっちゃかったっけ？どうでもいいことを思いながら、次は孫悟空さんに活躍していただきたいと思います。

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「西遊記　～はじまりのはじまり～」

監督　チャウ・シンチー 共同監督デレク・クォック製作チャウ・シンチーアイビー・コン製作総指揮エレン・エリアソフ
出演　スー・チー　ウェン・ジャン　ホアン・ボー　ショウ・ルオ