男女雇用機会均等法ができて30年近く、すっかり働く女性の存在も世の中で、大きなものになってきていると実感する日々です。いや、まだまだ!と思う部分もあります。完成形などきっとないと思います。そんな中で感じるのは、あたかも当然のように権利を享受しているところかなあ。どんなことにも言えるのですが、手に入れたもには、時がたつにつれ、それを手に入れるまでの苦労を忘れてしまいます。
いろんな歴史があって、様々な苦難の流れがあって、ようやく手に入れたいろんな権利等々。平和もしかり。慣れちゃいけないのかもしれないです。映画を見ながら、そんなことをつらつら考えました。
インドでの女性の扱いについて、伝え聞くのはひどい話。いやいや、女性が首相になり、国をけん引しても行きました。日本で女性が首相になる日は来るのでしょうか。国の中枢にいて、バリバリ仕事もしつつ、一方で集団レイプは後を絶たず、夫が死んだら殉死などという考えられないような風習も一緒に存在している国です。いかにも混沌の国を表しているのかもしれません。
家事を完璧にこなし、夫と子供ために主婦業のまい進するシャシ。お菓子を作らせたら、最高のおかあさん・・・・なのですが、英語を話せないことで、家族についついバカにされがち。でも、ばりばりのビジネスマンの夫にとっては、かざりもんの妻として、これでいいのでしょうね。ただどうしても気になったのが、子供の態度です。英語を話せない母を馬鹿にするのはしようがないとしても、そう育てたのは母親じゃないの?と。
まあ、その辺も布石になるので、硬いことは言わずに進みましょう。したらば、アメリカに住んでいる姪が結婚することに!これは叔母としては面倒見に行かないとならないのでありました。そんなに前から行って、用意しないとならないの?と思うくらいの出発なのですが、家族は都合がつかず、シャシだけが一足先にアメリカに!さあ、彼女の決死の一人旅です。
文字通り、右も左もわかんない。かわいい子には旅をさせよ!とばかりに、一人でアメリカに降り立つ。鬼が出るか、蛇が出るか・・・みたいに戦々恐々としているのですが、んなねえ~、とって喰われるわけでもないと思うのですが、ここでもシャシは、英語がうまく理解できないせいで、ひどい目にあうのでした。
私ごとを一つ。学校にALTのネイティブの先生が来てますが、一度私の席の隣に座ることに。すわ、一大事。あたしが英語の先生に一番最初に習ったのは、「わたしは英語が苦手です!」!!!!!これでした。開口一番、「I'm not good at speak Engilsh!」と。すかさず、「NO!You are good」とか言われてしまいましたが、苦手な人がこれくらいは携えておかなければならない言葉は必要でしょう。
余談はさておき、心ない言葉で傷心のシャシ。落ち込んだところで、勇気を振り絞って英会話教室に行くことにしたのであります。眉唾もんの「4週間で英語が話せる・・・」といううたい文句です。はたしてシャシは英語ができるようになるのか?どうなるシャシ。
人にはそれぞれ向き不向きってのがあると思います。シャシは、家の中のことをきちんとやって、いわゆる良妻賢母が似合う人。それはそれで素晴らしいことで、そういった人に無理やり外向きな人間になれ!というのは、きついことですよ。でも、一歩外に気持ちを向けて、新しいものにチャレンジして、何かを見つけ、それを手に入れられたら、素晴らしいことです。その一歩の勇気が素敵でした。
じゃあ、そのまま外に向いたまんまではなく、新しい世界も見ながら、きちんと自分の世界で生きて行こうとする。同じ世界でも違う視点で見ることができる。家族たちの心持ちも違ってくる。母が一歩進んだ違う人として生きてく姿を見る家族たちの表情もいいです。今まで母をバカにしてた自分をちょっ
と恥じて、そして尊敬して行く。きちんと納まりました。インド映画の真骨頂だわ。
とっても素敵な映画でした。英会話教室に通う面々もまたいい!テストの時間なんか、変えてやれよ!と思ったところが、粋なオチも用意してある行き届いた作り。拍手です。
主人公のシャシを演じたシュリデビ!御年50歳だそうで!!!ひえーーー、美しい。
◎◎◎◎○
「マダム・イン・ニューヨーク」
監督 ガウリ・シンデー
出演 シュリデビ アディル・フセイン アミターブ・バッチャン メディ・ネブー プリヤ・アーナンド
いろんな歴史があって、様々な苦難の流れがあって、ようやく手に入れたいろんな権利等々。平和もしかり。慣れちゃいけないのかもしれないです。映画を見ながら、そんなことをつらつら考えました。
インドでの女性の扱いについて、伝え聞くのはひどい話。いやいや、女性が首相になり、国をけん引しても行きました。日本で女性が首相になる日は来るのでしょうか。国の中枢にいて、バリバリ仕事もしつつ、一方で集団レイプは後を絶たず、夫が死んだら殉死などという考えられないような風習も一緒に存在している国です。いかにも混沌の国を表しているのかもしれません。
家事を完璧にこなし、夫と子供ために主婦業のまい進するシャシ。お菓子を作らせたら、最高のおかあさん・・・・なのですが、英語を話せないことで、家族についついバカにされがち。でも、ばりばりのビジネスマンの夫にとっては、かざりもんの妻として、これでいいのでしょうね。ただどうしても気になったのが、子供の態度です。英語を話せない母を馬鹿にするのはしようがないとしても、そう育てたのは母親じゃないの?と。
まあ、その辺も布石になるので、硬いことは言わずに進みましょう。したらば、アメリカに住んでいる姪が結婚することに!これは叔母としては面倒見に行かないとならないのでありました。そんなに前から行って、用意しないとならないの?と思うくらいの出発なのですが、家族は都合がつかず、シャシだけが一足先にアメリカに!さあ、彼女の決死の一人旅です。
文字通り、右も左もわかんない。かわいい子には旅をさせよ!とばかりに、一人でアメリカに降り立つ。鬼が出るか、蛇が出るか・・・みたいに戦々恐々としているのですが、んなねえ~、とって喰われるわけでもないと思うのですが、ここでもシャシは、英語がうまく理解できないせいで、ひどい目にあうのでした。
私ごとを一つ。学校にALTのネイティブの先生が来てますが、一度私の席の隣に座ることに。すわ、一大事。あたしが英語の先生に一番最初に習ったのは、「わたしは英語が苦手です!」!!!!!これでした。開口一番、「I'm not good at speak Engilsh!」と。すかさず、「NO!You are good」とか言われてしまいましたが、苦手な人がこれくらいは携えておかなければならない言葉は必要でしょう。
余談はさておき、心ない言葉で傷心のシャシ。落ち込んだところで、勇気を振り絞って英会話教室に行くことにしたのであります。眉唾もんの「4週間で英語が話せる・・・」といううたい文句です。はたしてシャシは英語ができるようになるのか?どうなるシャシ。
人にはそれぞれ向き不向きってのがあると思います。シャシは、家の中のことをきちんとやって、いわゆる良妻賢母が似合う人。それはそれで素晴らしいことで、そういった人に無理やり外向きな人間になれ!というのは、きついことですよ。でも、一歩外に気持ちを向けて、新しいものにチャレンジして、何かを見つけ、それを手に入れられたら、素晴らしいことです。その一歩の勇気が素敵でした。
じゃあ、そのまま外に向いたまんまではなく、新しい世界も見ながら、きちんと自分の世界で生きて行こうとする。同じ世界でも違う視点で見ることができる。家族たちの心持ちも違ってくる。母が一歩進んだ違う人として生きてく姿を見る家族たちの表情もいいです。今まで母をバカにしてた自分をちょっ
と恥じて、そして尊敬して行く。きちんと納まりました。インド映画の真骨頂だわ。
とっても素敵な映画でした。英会話教室に通う面々もまたいい!テストの時間なんか、変えてやれよ!と思ったところが、粋なオチも用意してある行き届いた作り。拍手です。
主人公のシャシを演じたシュリデビ!御年50歳だそうで!!!ひえーーー、美しい。
◎◎◎◎○
「マダム・イン・ニューヨーク」
監督 ガウリ・シンデー
出演 シュリデビ アディル・フセイン アミターブ・バッチャン メディ・ネブー プリヤ・アーナンド
教育をきちんと受けた娘さんからしたら、そうでない母親はなにか恥ずかしいと思うのは、あるかもしれないなと思いました。
でもそれは母親の一面しか見ていないことで、そのことに娘さんは気づいていなったのですよね。
シャシのがんばりもあり、娘さんも自分が知らなかった母親の一面を知ることができ、よかったなと思いました。
自分も親に対して同じように思ったことがあったので、共感する部分もありました。
分かりやすい。
これは後でリベンジがあるなあとは思いましたが、実際はどうでしょうね。
いろんなことが含まれてて、とっても見ごたえありました。大好きな作品です。
かなりの好きな映画になりました。
>インド映画の真骨頂だわ
本当に最後にちゃんとその人への尊敬がはいるって感じが好きですね。
後ろ姿はあっ年かなって思ったけど、50歳には見えないですよね。
手抜きなし!
あの格好であるいちゃ、寒いだろ・・・の突っ込みは封印します。
映画は面白かったです。
しかし、子供が二人とも可愛らしくない映画って珍しいなあ。
みたくねーーな。
最近のガキときたら・・ですが、母を舐めると怖いですよ!というのがうれしい。