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箱入り息子の恋

2013年07月28日 | は行 日本映画
彼女いない歴35年、35歳の男の方、、、、よくいますよ。今どき、さっぱり珍しくない。いやいや、今どきじゃなくても、そういう人はいっぱいいます。逆もまた真なりで、そりゃ人それぞれですから、かまねでけろ(構わないで!)という気持ちもわかる。恋愛だの、結婚だのって、本人の問題なんだから・・・・のはずなんですが、親としちゃ、そうとも言ってられない気持ちも、痛いほどにわかります。

本人はそれでいいんだ!と言いながら、実はきっかけみたいなもんがあれば・・と、心のどこかで思ってるのかもしれないです。それをさりげなく後押ししてくれる何かがあって、うまくいったら、それに越したことはない。

ということで、主人公の男の子は天雫ケンタロウという、一度聴いたら絶対に忘れられないような名前の堅物。人とかかわることが面倒くさく、自分の殻の中に閉じこもっていた方が何かと都合がいいと思うような人。それで生きていってるんだから何も問題はなさそうですが、世間はそうもいかない・・らしい。

趣味、貯金って、いいじゃないっすか!!と思いそうですが、あたしも・・・・やっぱやかも。心配した両親が息子の代わりに婚活に行ったのでありました。で、どうやら気に入った女性がいたのですが、万年記録係の市役所職員じゃ、見込みがなかろう、と相手のおやっさんに断られると。

しかーーし、娘さん本人が会いたいということになり、急きょお見合いをすることになったのでありました。緊張しまくりの天雫家の面々。驚いたことに娘さんは、目が見えなかったのでありました。ここは夏帆ちゃんですから、目が見えなくても十二分にかわゆく、ケンタロウは恋に目覚めるのですが、そう簡単にいかない。

ネックはおやっさん。ナオコさん(夏帆ちゃん)のおやっさんさえいなければ、話はすんなり行きそうなんですが、なにかと話をこじらせるのが得意な親父さんです。ま、そういう破綻者がいないと映画にならないわけですが、若干無理があるかなあ~。ちいと話が分からなすぎな感あり。いないこともないだろうけど、ちょっと時代錯誤の感じがあったかもです。

ぎこちない二人のほのぼのとした感じの逢瀬はなかなかよかったと思われます。ケンタロウ君は、真面目にカエルに似てる。これって、キャスティングが先だったのか、キャラ付が先だったのか、知りたいところ。

清純な夏帆さんを、久しぶりにみたみたいな・・・・。最近、ちょっとアバズ系がやけに似合ってきてたなあ~と思ったもんで、ちょいと新鮮。

自分自らが箱に入っていたんだ!ということで、箱入り息子という題名なんでしょうか。受動的な箱入りじゃなく、能動的な箱入りですな。

二人の両親役がやけに豪華というか、妙にはまっておりました。平泉成&森山良子夫妻と、大杉漣&黒木瞳夫妻。ここがキモだったような気もします。

◎◎◎○

「箱入り息子の恋

監督 市井昌秀
出演 星野源 夏帆 平泉成 森山良子


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4 コメント

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Unknown (ふじき78)
2013-07-29 01:12:05
> 正確には、箱入りじゃないですよね。 . .

昔『ボクシング・ヘレナ』という映画がありましたが、あそこまでやったら箱入でいいですかね?
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>ふじき78さま (sakurai)
2013-07-31 22:19:25
箱はいり息子・・・・でしょうか、正確には。
自分から入ってる!

「ボクシング・ヘレナ」!!!!超懐かしい。
トラウマ映画の一つです。
京極のなんとかの匣ってのがありましたが、あれは絶対にヘレナのパクリだと思ってます。
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現代のロミオとジュリエットは…… (hori109)
2013-08-02 00:25:21
「ジュリエット!」と呼びかけるのがあの方法だって
のには笑えました。
久しぶりに山形のフォーラムに行ったら、お客さん
すべてがおばさんたちなのにびっくり。
これ、特に男にとって一種の夢物語なのに。
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>hori109さま (sakurai)
2013-08-09 19:35:54
あまりに似合いすぎて・・・。
これは原作から思い浮かべた役当てなのか、星野さんを想定したカエルなのか、悩むくらいのぴったり感でした。
おばさんが多いのは、午前中の回かと思いますが、おバさんこそ、一番のお得意様ですから、大事にしないと。
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