きっと、いいことあるよね!

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「ニュースの大問題!」/池上彰さん

2015-10-07 | 読んだ本
今日もなかなか時間が取れないけれど、ほんの少しだけ。

ここのところ池上彰さんの本を何冊か読んでいるが、今読み終わったのは「ニュースの大問題!」と言う本である。
この本では池上さんが勤め始めた頃の話の懐古から始まっている。

池上さんの最初の仕事はNHKの取材記者だったそうである。
取材記者は「裏付けがない記事は書けない」そうである。

この数年巷で噂されている「○○の記事はマスコミが報じないのは何故か」と言う類の話をバッサリ斬っている。

バラエティ番組やドラマ番組でスポンサーを意識して、ライバル会社の商品を映さなかったりマイナス要因の話をカットすることは当たり前にあるが、報道番組でそのようなことは一切ありません、と書いている。報道番組はスポンサーから独立していて、事実を伝えることが使命であると。(←文章は私の勝手な語彙が含まれているが、こんな感じ。)

マスコミがあるニュースを報じないのは、スポンサーやらの圧力ではなく「裏取り(証拠)が不十分だから」だそうである。

「マスコミの中に在日の人間が多い」というのもデマだそうだ。

マスコミは今まで在日の人は雇わなかった。しかしそれは差別ではないか?と言うので、ある時期から雇うようになったそうである。
だから中堅より上の人間は(当時は雇えなかったので)、在日の人間はおらず、そのような影響は一切ないと書かれている。

池上さんはTVで「中国は一党独裁であることが問題なのであって、民族だからで何でもおかしいとする考え方はよくない」と言ったとたん、たちまちネットで親中・反日のレッテルを貼られてしまったそうだ。これには「私の本を読めば中国を批判していることも分かるし、中国の嫌いなダライラマさんにも6回も会っているのに」と苦言を呈している。
何でも陰謀論に組する考え方は考え直した方がいい、と書いてあった。

前半では、若い頃いかに取材をしてきたかから始まり、その苦労の中でも「正しいことを伝える」と言うことを最優先してきた池上さん、普段あまり自分の意見を言わない客観論でしめる池上さんが、後半でネットの陰謀論については「ガセネタ」とはっきり書いているのは最近の動向にやりきれない思いがあったのだろうか。

日本人は報道されていることをそのまま信じるが、ロシアは国営放送しかないので、国民は報道を聞いて「そこに何が隠されているのだろうか」と考えるのだそうである。池上さんによく「どう思いますか」と訊いてくる人がいるが、「自分で考えましょう」と返事するそうである。報道はあくまでも客観的事実を伝えるもので、考えるのは個人個人というスタンス。むしろ池上さんは自分が思ってしまうことを、どうやって隠して伝えるかで苦労しているそうだ。

私もこれからたまに新聞をコンビニで買って、すこし新聞を読んでみようと思う。



これはじゃこと大根の葉で先週作ったふりかけ。
じゃこと大根の葉を刻んだものをいって、みりんと醤油で味付け。
これを混ぜておにぎりを作ったらkekeに評判が良かった。大根の葉で作ったものの中では今までで一番おいしいと思う。