10年前ぐらいに高校の同窓会の話があった。
んん~~どうしようかなぁ。。
と言うのは、クラスメートたちは恐らく有名企業について、良縁を得て幸せそうに暮らしている人ばかりだろうと思ったから。
私はそれに比べて落ち武者・・・・何のスキルもない(それは私の問題でもあるが)安月給でしかも片親の母子家庭。。。なんて肩身が狭いこと。
でもその頃は少し物の見方が変わっていた私。
(こんな私を元クラスメートがどんな目で見るかを楽しみに)と参加することにした。
パタン。とドアを開けると、みんなが喜んで歓迎してくれた。(しかも私は当時ひねくれ者で集団行動をまともに取っていないハグレ者でもあったのに!)
私は経験者だ。分かる。
こんな私をコバカにする視線、哀れみの臭い同情しぃの視線、類なる言葉。
今までさんざ浴びてきた(とまで言うとオーバーだが)そういう類のものは敏感にキャッチできる鋭いセンサーが発達していたのだ。
だが、そこの場にそういう濁った雰囲気はなかった。
私は落ち武者で、ワーキングプアで旦那もいないけど、誰も固まることもバカにすることもなかった。(若干一人だけバカにする人もいたけど彼の場合はそういう人だから。)もうお互いに色んな経験を積んで、そんなもので(人生とはそんな単純なものではない)と言うことを賢くも知っていたのだ。みんな大人になったのだ。
さて、会社にビールが届いた。
しかも高級ビールである。もうお中元は社長が持って帰っているから黙っていても良かったのだが、これだけのものを黙っている訳にもいかんだろうと思い、社長に報告した。
本当は社長に直に電話をしてほしかったけれど、あまりに沢山届いたので、私が御礼の電話を入れると、先方は「皆さんで分けて飲んでくださいね」と喜んでおられた。
それは見れば分かる所にあったものだから、持って帰りたがる人もいた。ので、私は釘を刺した。「社長もこのビールを知っていて持って帰るみたいですよ。」みんなブーブー言いながらも後で(何本無くなってる等)と言われたくないので見守っていた。
そして社長が本当に全部持って帰ってしまった。
私はこのビールも(どんな分け方になるのか?誰がどんな文句を言うのか)と内心興味深く見守っていた。
ここは偉い人が持って帰れるというしきたりのルールができている。カースト制みたいな順列が暗に出来ていて、その通りおいしい思いができるという仕組みになっている。
最近の私はちょっと意地悪で、それを冷ややかな目で見るのが一つのゲームになっている。
先週作ったゴーヤチャンブルー。
珍しくパンが食べたくなって、買ってきてサンドイッチにしてみた。
甘酢キュウリがたくさんあったので、絞ってはさんでみた。