農鳥岳と間ノ岳と中白峰
期日 : 2001年7月 20~21日 快晴
コースタイム
一日目 7月20日
甲府昭和IC 4:40=赤抜沢橋手前駐車(朝食)5:40~6:03=広河原6:28―二俣(大樺沢下)―大樺沢二股(右俣へ)8:19―白根御池分岐9:46―小太郎尾根分岐9:59―肩ノ小屋10:28―北岳山頂(昼食)11:25~48―八本場のコル分岐12:06―北岳山荘12:37~45―中白峰13:13~20―間ノ岳14:05~25―三国平分岐15:02―農鳥小屋(泊)15:08
二日目 7月21日
農鳥小屋(発)4:50―西農鳥岳5:19―農鳥岳(帰り)5:47~56―西農鳥岳6:28~―農鳥小屋6:55~7:10―間ノ岳8:01~19―中白峰8:57―北岳山荘9:17~30―八本場のコル分岐10:03―北岳山頂10:18~35―肩の小屋10:57―小太郎尾根11:17―お花畑11:38―二股(白根御池小屋)12:20―木橋12:31~50―広河原山荘13:40―赤抜沢橋手前14:11=金山沢温泉14:50~15:50
時間(北岳迄8:58、登り5:22,下り3:36)、全18:26、距離 30.0km、標高差 3192-1515=1677m 累積標高差3400m (片道)
記録、感想
一日目
ことしは、7月10日に梅雨が開け十日も早く夏山シーズンになった。先週の雌阿寒岳登山に続いて待望の「天上の散歩道」白峰三山縦走をすることにした。間ノ岳、農鳥岳のニ山を登れば3000m峰22座すべてを登頂したことになる。
7月20日は三連休の初日で特に混雑が予想される。このため一時間繰り上げ3時に出発。広河原手前に5時40分に着くがもう渋滞で動かないため、脇の空き地に駐車し歩く。今回も大樺沢二俣から右俣コースで登ることにする。広河原からはやくも登山道が混雑。やむを得ず渋滞の後を歩く。二俣より少し空いてきてペースが上がる。アイゼンを持参すれば八本歯へ向けて涼しい雪渓を登ることができた。しかし今回はアイゼンを忘れたてしまった。残念。
広河原の吊橋を渡って大樺沢のルートを登る
大樺沢に流入する沢を渡る
二番目の橋を渡る
大樺沢二俣 バイオトイレがある
右俣コースを登る 大樺沢を登る人が多い
右俣コースを登る
シナノキンバイのお花畑が続く
シナノキンバイ
クルマユリ
北岳バットレスはガスで見えない。二股より少し登るとシナノキンバイの大群落2700m。ハクサンフウロ、モミジカラマツ、イブキトラノオ、クルマユリも咲いている。シナノキンバイ、クルマユリなどは、小太郎尾根まで続いて咲いている。急坂を登ると小太郎尾根。甲斐駒、仙丈、鳳凰三山、鋸岳が見えた。いつ来てもすてきな眺めだ。縦走ツアーGを追い越す。北岳山荘に泊まり次の日は奈良田へ下るという。
小太郎尾根分岐より少し上から岩の急坂を登る
ハクサンイチゲが咲いていた
ゆるい登りになり肩ノ小屋に到着。だんだん晴れてきて北岳の頂上も見えるようになった。甲斐駒ヶ岳にかかっていたガスも少なくなってきた。
肩の小屋に到着
鳳凰三山が見えた
1時間程登ると北岳山頂。間ノ岳、農鳥岳方面は雲がなくすばらしい展望だ。はるか彼方に北岳山荘の赤い屋根が、その向こうに中白峰、間ノ岳、悪沢岳、千枚岳、西農鳥岳、農鳥岳、青薙山が見えた。
もうすぐ北岳山頂
ミヤマオダマキが咲いていた
北岳山頂に到着
一瞬であるが富士山も櫛形山の上に見えた。北西には仙丈ヶ岳、鋸岳、甲斐駒ヶ岳、北東に鳳凰三山が見えた。残念ながら北アルプスは見えない。
山頂から富士山が見えた
仙丈ヶ岳がきれいに見えた
農鳥岳、間ノ岳 中白根山がすばらしい
甲斐駒ヶ岳方面
山頂より急な坂道をイワカガミ、ミヤマオダマキ、イワベンケイなどを見ながら注意して下る。ミヤマオダマキが特に多い。八本場のコル分岐からもお花畑。ハクサンイチゲ、ミヤマオダマキ、ミヤマキンバイ、オヤマノエンドウ、チシマキキョウなどを見ながら北岳山荘まで下る。北岳山荘はきれいな山小屋。トイレもバイオ分解タイプ。人気が高いのも納得。すこし疲れてきたが中白峰を目指しハイマツのゆるい坂道を登る。
イワカガミ
ミヤマオダマキ
チョウノスケソウ
メアカンキンバイ
オヤマノエンドウ
ミヤマキンバイ
北岳山荘まで下る 農鳥岳 間ノ岳がきれいに見えた
北岳を振り返る
北岳山荘に到着 少し疲れて来たが中白峰山へ登る
中白峰から見ると北岳がきれいな三角錐でそびえていた。間ノ岳方面へ少し下ってまた登る。
中白峰山に到着
農鳥岳方面は良く見えるが北岳はガスがかかってきた。ここで大休止。間ノ岳山頂には2時過ぎに到着。雪田を通り急なガレの坂道を慎重に下り、長いガレ場の道を農鳥小屋まで下る。
間ノ岳に到着 ガスがかかって来た
間ノ岳より農鳥岳、西農鳥岳 ガレ場の道を農鳥小屋まで下る
農鳥小屋も今日は混雑。布団一つで二人である。幸い入口の布団で右側があいておりよく眠れた。
岩手より来たグループは北岳山荘に泊り、今日は農鳥小屋、明日は奈良田でもう一泊との事。うらやましい。小屋から20分程下った所に水場があるとのことで行きかけたが帰りの登りが辛いため中止。
二日目(7月21日)
農鳥小屋で御来光を撮る。富士山も薄くではあるがかなり大きく見えた。ガレの急登を軽快に登り29分で西農鳥岳に到着。塩見、悪沢、赤石、中央アルプス、間ノ岳が大きく見えた。(行きは写真なし) 岩峰を巻くと農鳥岳山頂。塩見、前岳中岳、赤石岳、悪沢岳、千枚岳、大無間山、鳳凰三山、金峰山、中央アルプス、間ノ岳、富士山の展望がすばらしい。
農鳥小屋より御来光
富士山も見えた
農鳥岳山頂にて 今日もすばらしい展望
農鳥岳山頂より間ノ岳、北岳
農鳥岳からのパノラマ
農鳥岳山頂より富士山
農鳥岳山頂より鳳凰三山
農鳥岳から西農鳥岳
農鳥岳から塩見岳
農鳥岳山頂 引き返す
西農鳥岳山頂
写真を撮り引き返す。農鳥岳からは西農鳥岳の上に富士山が見えた。西農鳥からは急なガレ場の下りを注意して下る。農鳥小屋にはもう誰もいない。昼食でおにぎりを食べる。
農鳥岳と富士山(見えない)
間ノ岳へは400mのいやになるほどの登り。あせらず一歩一歩登る。間ノ岳山頂はすでに多くの人が登ってきていた。悪沢、赤石、聖、荒川岳、塩見、中央アルプスのパノラマをカメラに収め、ゆるい坂道を下る。
間ノ岳山頂 帰り道
間ノ岳から悪沢岳、塩見岳方面のパノラマ
間ノ岳から恵那山、木曽駒ヶ岳 方面
間の岳から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳 方面
少し登って中白峰で休憩。ここから高山植物の咲く道を北岳山荘迄登る。北岳へは他の人と一緒になりノンビリ登る。北岳の登りは急で辛いけどお花畑を見ながら登ったのであまり疲れなかった。北岳も相変わらず人が多い。まだ十時ちょっと過ぎであるが間ノ岳はすでにガスがかかり南側が見えなくなってきた。ここから肩の小屋を過ぎ右俣コースの二股上のお花畑まで一気に下る。さすがに足が疲れ、左の膝も痛くなってきた。大樺沢の崩壊地への橋で顔を洗う。すぐ手が痛くなるほど冷たい。しばらく休憩して広河原まで下る。
帰りは八本歯のコルを通り雪渓を下る予定であったが、アイゼンがないため右俣コースに変更。しかし予定通りの時間13時40分に広河原に到着した。天気がよく展望がすばらしく充実したトレッキングであった。
広河原から北岳、中白峰までのルート
北岳、中白峰から農鳥岳ルート
北岳、間ノ岳、西農鳥岳、農鳥岳ルート標高
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