晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

2004年4月29. 30日 大無間山

2021-02-05 18:17:15 | ハイキング
南アルプス 聖岳、上河内岳、赤石岳の展望


2004年の写真が整理できたので、山行記録を載せた。

期日 : 2004年4月29~30日、晴
メンバー:  Akky 

コースタイム、天気
4月29日 快晴
清水インタ7:45=南アルプス公園線=富士見峠8:45=田代中駐車場9:35~10:00―雷段10:46―昼食11:10~30―小無間小屋P4 12:32(1796m)
4月30日 晴
 小無間小屋P4 5:25―P3(1870m)5:49―P2(1898m)6:10―P1(1920m)6:23―小無間山(2150m)7:05―唐松谷ノ頭7:20―中無間山(2109m)7:47―展望地(2260m)8:26―大無間山(2329m) 8:50~9:20―中無間山10:30―唐松谷ノ頭10:50―小無間山11:03―P1 11:46―P2 11:57―P3 12:16―小無間小屋P4 12:38~55―田代中登山口14:17―駐車場14:20~35=赤石温泉14:52~15:46=静清バイパス17:55
   
所要時間: 登り2:30+4:30 計7:00、下り5:00、合計12:00 標高差 1665m



記録
4月29日
 ようやくの大型連休。今年は、前半は天気が良さそうなので昨年来の久恋の山、大無間山に行くことにした。昨年は計画したが、天気が悪く断念したのだった。今年は単独でしかも小無間小屋泊りである。
 一日目は、時間があまる予定だが、日帰りにすると結局田代の民宿に泊まることになるから同じである。一日目はのんびりの出発。
 清水インタ静清バイパスと通いなれた道。途中富士川では富士山の写真を撮る。やや霞んでいるがこの時期はやむを得ない。油島、落合と狭い道に入っていく。途中富士見峠で一休み。ここから大無間山の稜線が一望だ。カゼイラズ、大無間山、小無間山、上河内岳、聖、赤石、悪沢、青薙山などが見える。
 新緑の中、のんびりドライブで畑薙湖に着く。ここからさらに登って田代に着いた。3時間半かかった。田代のキャンプ場の近くに「てしゃまんくの里」の説明と駐車場があった。ここに車をとめた。
 昨日からキャンプに来ている藤沢の人に紅茶をご馳走になる。昨日からのんびりしているとのこと。天気もよく暖かく最高だ。


        田代諏訪神社登山口 左に諏訪の泉がある


 諏訪神社の登山口に向かう。鳥居の脇には諏訪の冷泉が引かれていた。冷たくておいしい。杉林のなかの道を登ると林道に出た。ここを横切り本格的に登っていく。しばらくすると右に曲がるところに来る。雷段である。杉林を抜けるとブナや小楢の道である。新緑の林で明るく気持ちが良い。


        1355m付近のブナ林で昼食

 ジグザグの急な登り。上の方は木の根っ子につかまり登る。地図からするともすうすぐピークのはずと思ったら平らな所に着いた。P4(1794m)だ。テントが一張ある。木の間から大無間山と風イラズが見える。静岡方面は霞んでいる。三等三角点があり青色の小屋があった。戸を開け中を見るときれい。敷物もしいてある。誰もいない。今日は混むのではと思ったが。林の向こうに聖や赤石、悪沢が見えるが木が邪魔。ほうきがあったので掃除しマットをしき寝袋を出して準備した。


        P4の小無間小屋


        P4より大無間山を望む         

 外に出て平らな岩の上に横になる。岩が暖かく気持ちが良い。しばらくすると頂上から一人帰ってきた。昨日は静岡市街まで見えたという。この人が帰るとテントを持った一組が登ってきた。
 小屋は一人だ。ウイスキーを飲みながらお湯を沸かしレトルトのご飯を温める。ウイスキーがすごくおいしい。レトルトのご飯とカレーも本当においしい。水を2.5L持ってきたかいがある。5時頃に日帰りの予定の人が入ってきた。5時に出たけれど疲れて田代まで降りられないとのことで今日泊まるとのこと。


4月30日
 四時半に起きてカップヌードルとおにぎりの朝食。出発は五時半。林の中のゆるい下りを50mほど下り、110mほど小さい岩を越すとP3ピーク(1870m)、少し急な坂を下ると最後は岩の下り。三点支持で降りる。
 ここから急な登り120mを登るとP2ピーク(1898m)。同じように下って登りP1ピーク(1920m)。ここの下りで左側はかなり大きく崩れている。鞍部からは右側が大きく崩れており大きい岩のところまで達してヤセ尾根になっている。
 ここから小無間山の急な290mの登りだ。でも岩の登りで急だけれど登りやすい。前に先行したパーティが見えていつのまにか頑張った。急な登りを過ぎて一休み。ここからゆい登りが100mほどと推定。20分で小無間山(2150m)に到着。 小さな標識が三等三角点に置いてある。展望はない。一人で登ってきたことに感動を覚える。


        小無間山

 すぐに唐松谷ノ頭に向け出発。ゆるい下りで展望があったらすばらしいところなのに。あっという間に前が大きく崩れた唐松ノ頭(2165m)に着いた。すさまじい崩れだ。今もガラガラ崩れていく。後ろのピークは風イラズだろうか。


        唐松谷ノ頭より大無間山を望む

 なおもゆるく下って登ると倒木がいっぱい道をふさいでいる。右方面にはトラロープが張ってある。中無間山(2109m)だ。またゆるい坂を下る。所々に木の間から赤石岳が見える。写真は撮れない。急な所々雪が残った坂を赤い布を便りにして登っていく。 時々足が雪を踏み抜くこともあった。

 林が切れた岩に着いた。ここか展望台か。悪沢、赤石、聖、光、池ノ口岳、不動岳などが見える。少し行くとさらによく見える所に着いた。大根沢山が魚無し沢から立ち上がっている。ここから15分で頂上だ。バンザイ、感動が込み上げる。久しぶりの登山でやったという感じ。ここからしっかりした道が大朝日岳、寸又峡に続いている。かなりの人が縦走しており秘境ではないと思った。軽い装備で来れば、田代から日帰りできそう。頂上には立派な山頂標識と三角点があった。ここでおにぎりとパンの第一回目の昼食。ゆっくり登ったようでも早かったのかな。二時間十分で着いた。


        大無間山山頂


        帰りの展望地からの展望1


        展望地からのパノラマ2 


        光岳、イザルガ岳


        聖岳、赤石岳、悪沢岳


        山頂下の原生林


        原生林の道

 帰りは少し疲れた感じであるが、やはり休まないで小無間山にきてしまった。途中、唐松谷ノ頭の下で日帰りパーティに会う。田代を4時半に出たという。元気な人もいるものだ。崩壊地を注意して渡り、P1からの鋸歯を越してP4に着いたが疲れた。残りのパンと水で二回目の食事をして小屋に礼をいって下った。


        小無間山下よりP1を望む


        小無間下より小無間方向を望む  崩れ


        鞍部より小無間方向を望む  大きな崩れ


        P1近くから小無間方向を望む


        P1に到着

 2時17分に登山口に到着。 料金無料の赤石温泉まで行き風呂から八重桜を見ながらのんびりと入った。pH9.3のツルツル重曹泉である。少し硫化水素の匂いがする。かけ流しの温泉である。静岡から二時間かかる秘湯である。 しかも無料がうれしい。今度は青薙山に登る時に入りたいものだ。今日はまだすいている。明日から混雑するとのことだ。富士見峠で大無間山に別れを告げた。


 小無間山下の崩落は進んでおり、2020年現在両側が切れ落ちて通行は危険である。







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