Tenkuu Cafe - a view from above

ようこそ『天空の喫茶室』へ。

-空から見るからこそ見えてくるものがある-

大陸交流の玄関 - 玄界灘・相島(あいのしま)

2009-06-11 | 九州
飛行機が福岡空港へ着陸体制をとる前に大きく左側に旋回するが、その時に真下に見える島が相島である。相島は玄界灘に浮かぶ周囲6.1キロメートル、人口430人の島。 新宮漁港から渡船で20分ほど。島は東西に長く「勾玉」の形を連想させる。島の南側に漁港、集落が開けている。
江戸時代、日本と唯一国交のあった朝鮮の通信使の定宿(客殿)が置かれた島だった。通信使は都合12回の往来しているが、うち11回相島に立ち寄り、黒田藩が饗応している。
古くは阿倍島と呼ばれることもあった。相島は、大陸、筑紫へ、あるいは唐津、長崎へ向かう船人が立ち寄ることもあった海上交通の要衝の島。島のあちこちに古跡が残る。

大地の息吹 - 美しき丘の町 ・美瑛 (7)

2009-06-11 | 北海道
十勝岳に源を発した川が美瑛の町を流れている。
松浦武四郎がはじめてこの地へ来て、その川の水を飲もうとすると、
アイヌ人が「ピイエ、ピイエ」と叫んで止めた。
ピイエとは、“油ぎった”という意味で、それは十勝岳に噴く硫黄が混じっていたからである。
開拓者がこれをなまって「ビエイ」と呼んでいた。
漢字の「美瑛」は、明治33年(1900年)神楽村から分村した時に、早崎悦太郎が村名を委任されて命名し、採用された。
その意味は「美しき玉のように清らか」という。