ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

おやつ

2011-12-14 22:10:27 | Weblog
今日のおやつは、さとうきびだった。
17時ごろ、中国人の同僚が袋いっぱいのさとうきびを買ってきて、
がりがりとかじり、ちゅーちゅー吸い、ぺっぺとカスを吐き出していた。

「何食べてるの?」と聞いたら、「甘蔗だよ。あんまり甘くない。あ、1本あげるよ」と。
で、嬉しくなって席に持って帰り写真を1枚。



そして、かじった。
味はおいしい。が、半分くらいでアゴが疲れ、離脱。
現代っ子は、アゴが弱い。
ふと、毎日噛んでいたら、ボケ防止になるだろうか、と思った。
ただ、その前に歯茎が負けるかもしれない。

さて、中国と韓国の関係が、
若干ぎくしゃくしているようなのだけれど、
このままエスカレートしなければいいなあ、と思う。

というのも、上海では、日本領事館のすぐ近くに韓国領事館があり、
駐在員の数では、すでに日本人より韓国人のほうが多くて、
しかも会社が入っているビルにも韓国企業が多いから、絶対とばっちりを受ける。

まあ、私の場合、まず中国人に見られるから、
いきなり襲撃されたりはしないだろうけど、
エレベーターの中で、いきなりケンカが始まったりしたら、
やっぱり怖いだろうから。

さとうきびを持ち歩いていたら、いざというときに武器になりそうだな。

三毒

2011-12-14 01:45:10 | Weblog
最終的に他人に判断を依存する人は、単なる○○コンプレックスだと思う。
しかも、他人に責任転嫁をしているにもかかわらず、
それを相手の気持ちを重んじている、と、言い張る人は、単なる「へたれ」。
そしてそれを指摘したときに、「あなたよりも、もっと深く考えてるんだよ」と
言う人は、中国語で言うと、一言「讨厌」。

昨日、対人関係に対しては特に潔癖だ、という話しをしたら、
潔癖に似ている単語を挙げることになった。
絶壁、トッポギ、そして、銀座、原宿、六本木、と。

人生なんて、望みどおりにいかないし、
予期していなかったことが起こるに決まっている。
私個人が誰かの人生に責任を持つことなんてできない。

「持てる」と思うのは個人の勝手だけれど、
それは、勝手に異性に「モテる」と信じ込んでいる自分の幻想に近い。
そんなことは、あり得ない。

そんな幻想にひたっている人には、
一言「どん底に落ちてみやがれ」と言いたくなる。
明日食べる物の心配をしてみろと。
生活の余裕があるのだから、
プライドをけがすような仕事をする必要はないと言っている人と、
本気で話し合いたくなんかはない。

そして、明日、大切な人のために食べ物を用意できない自分を
本気で顧みてみろ、と言いたい。
しかも、その食べさせたい相手がすでにいないことを、
失い続けていることを、本気で考えてみろと。

仏陀は、自分の言っていることを無闇に信じるな、と言った。
自分の言葉をひたすら吟味して、そこに真理があるのかどうか、
ひたすら考えて、考証しろ、と。

誰かを幸せにできるかなんて、単なる自己満足。
二元論の限界の極地。

そして、三毒におかされている自分に対して、本気の嫌悪感を抱く。

ああ、チベットへ行こう。

読書をしよう

2011-12-12 23:52:03 | Weblog
中国には面白いデザインのビルが多いと思う。
まず、曲線が多い。
デッドスペースになるし、お掃除が縦縦横横と進められないから、
私が掃除すると、きっと拭き忘れができる。

今日ふと思ったのだけれど、
中国の商業ビルでなら、怪盗もののストーリーが浮かびそうだ。
変なところにつながっていたりするし。
導線も悪いから、追っ手もまける。
でも、あまりにもイレギュラーが多くて、
ミステリー的に、それは反則、とも言われそうだけど。

綾辻さんの館シリーズ、最初の3作あたりを久しぶりに読みたいなあ。

ああ、そうだ。
島田荘司の『占星術殺人事件』の中国語版を読んでいた彼女は、読み終わっただろうか。
先週「あと、もう少し。最後のところ」と言っていた。
中国語トレーニングだ。話しかけてみよう。

ジャック・デリダの『マルクスの亡霊たち』。
読み始めてから、仕事が忙しくなったこともあって、
夜まで頭が冴えていることが減り、なかなか読むペースがあがらない。

通勤時間が減ると、体力は楽になるけれど、読書量も減る。
もう一冊、外で読んでいるポオの名作集も、もうすぐやっと「黄金虫」。

ここのところペースが乱れているから、少し引きこもって読書しよう。

開心

2011-12-12 01:33:52 | Weblog
友人に誘ってもらって、夕方からコンサートに行ってきた。



アイドルのコンサートなんて、10年くらい前にアンディ・ラウの日本公演に行って依頼だ。
あれも、いただきもののチケットだったっけ。

今日のステージは、
どうやらデビュー10周年の記念ツアーらしいのだけれど、
10年も、きちんと努力を続けていて偉いなあ、というのが率直な感想。

歌も踊りも、確実に上手くなっているようだし、
ステージの緊張感というか、職人的な真剣な雰囲気が本当によかった。
きっと韓流とか他のアイドルとか、すごく厳しい世界で競争しているのだろうに、
貫き通している何かがダイレクトに伝わってくる、すごくいいステージだった。

あれだけのステージを作り上げるには、
本当に少しずつできることを増やしていったのだろう。
すっかりファンになってしまった。



これから一人のときに聞いてみるリストに追加。
来週、中国でアルバムが発売になるらしいから、買ってみよう。

そして、今日はつくづく日本語の音は美しいと実感。
まあ、幼い頃から聞いてきた言語だから、染み付いているだけなのだろうけど。

音楽は、やはりライブが一番。
この臨場感と興奮は、他のどんな方法でも伝えきれない。
なんだか、いろんな人のライブに行きたくなってきた。

番外で、入場前のダフ屋さんやグッズ売り屋さんたち。



光るミッキーの耳のようなものを、売り子さんたちは男性も女性もつけていた。

敗北感

2011-12-11 17:03:22 | Weblog
今日は、隣の子どもが泣きわめいている声で目が覚めた。
隣の家、小型犬の鳴き声はしていたけれども、子どももいたんだな。
里帰りだろうか。

朝から、Windows7の設定に四苦八苦し、あと一歩がわからず、
やっぱり当分は、MacBookとiPhoneのコンビだけに頑張ってもらうことにした。
根本的にパソコンのことがわかっていないから、しょうがないんだよなあ。

言い落しと読み落しは、コミュニケーションの常で、
言葉には、「自分の都合」しか投影されないもの。
受動的であると思っている「読む」という行為においてもそう。
昔に比べると、言葉を補ってくれるようになったパソコンだけれども、
今日の作業については、パソコン側からすると、
「あなたの言い落しをフォローしたいところだが、こんなに穴ばかりだと無理」
ということなんだろう。

それにしても、Windowsは頭のいい人、Macはユニークな人、という感じ。
頭のいい人は、頭の悪い人を突き放す。
ユニークな人は、頭の悪い人も連れて行く。

Windowsを使っていると、いつも疎外感を感じる。
「あなたの頭だったら、このくらい使えればいいんじゃない」と言われているような。
これも、パソコンに弱いというコンプレックスの裏返し。

日本で就職活動をしたことがある中国人の女性が、
「自分は必要とされてないんだな~、って感じた」と言っていた。
Windowsをいじっているとき、まさにそんな気持ちになる。
こんなもの、ただの道具なんだから、
自分がやりたいように、やっちまえばいいんだよ、
それこそ、海賊版で十分。
という気持ちには、なかなかなれないんだよなあ。

上海でも月食

2011-12-11 00:28:49 | Weblog
いまさらではあるのだけれど、
もともとお酒が飲める体質ではないことを再び自覚しつつある。

社会人になってから、気合いで飲めるようになった感のあるお酒。
体力を精神力でカバーしきれない年齢になり、
それにここは上海で、日本のように無理して飲む必要もない。
徐々に酒量を減らしたら、お酒を美味しいと思わなくなっていることに気がついた。

ということで、お酒との本当の付き合いが始まりそうな予感。
この距離感、悪くないような気がする。

さて、上海でも月食が起きた。
火鍋を食べて、レストランから外に出ると、月が欠けていた。



地下鉄を最寄駅で降りると、さらに欠けていた。



私が空に向けてカメラを構えていたら、中国人が何人かつられて空を見上げた。
上海に住んでいる人は、わざわざ空を見上げない。
ふだんは厚い雲とネオンの光害。
今日も、サーチライトみたいなのがグルグルまわっている。

でも、お月さまは見えた。

ほとんどの人が欠けて行く月を興味なさげに通り過ぎて行ったけれど、
家の前まで着いたら、携帯のカメラで一生懸命に月の写真を撮ろうとトライしている男性に会った。

このアパートの住民だ。
すごい安アパートだけれど、捨てたもんじゃないな。

暴言

2011-12-10 11:03:16 | Weblog
今日は、布団からなかなか抜け出せない朝だった。

さて、中国の女性は「強い」という話しをするにつれ、
仕事で一緒に働いているかわいらしくてサバサバした女性たちも、
結婚して家庭に入ると、「旦那さん改造計画」に着手し、
嫉妬魔に変身するのだろうかと、少し恐ろしくなる。

例えば、男性が仕事の愚痴を家でこぼすと、
最初は建設的な会話のやり取りがあっても、
最終的には「あなたがこうしないから悪いのよ!」と、
奥さんから旦那さんが怒られているかたちになって、
ケンカで終わることが多いという。

みなが異口同音にそう言うから、そうなんだろうと思うし、
日本の場合は「ふがいない男」で女性が冷めて終わる会話も、
中国の女性は最後までヒートアップするようだ。
ただ、体力の違いのようなものがあるだけで、本質は同じかも、とも思う。
まあ、夫の理想化に燃えられるなんて、まさにバブル経済っぽい。

他人を自分の思いどおりに改造したいという気持ちは、
誰にでもあるものだとは思うけれど、
それが表面化し、激烈になるかどうかは、
その人のコンプレックスに対する向き合い方によると思う。

と思ってきたのだけれど、
それとは少し違う要因があるのかなあ、と思い始めている。

中国の人が受けている教育は、共産主義のもの。
日本は左翼が学校で変な授業をすることはあるけれど、あれとは違う。
国旗国歌がどうの、というような左翼ではなくて、
党や国に忠誠心をもつように、という逆のかたち。
このあたりが、左右の翼の矛盾しているところで面白いと思う。

奥さんの旦那さんに対する態度を聞いていると、
いつも漢民族が行っている少数民族への同化政策を思い出す。
ああ、この人たちから生まれた子どもたちが、
ウイグルやチベットへ行って、
そこにもともとあった文化を踏みにじって、
いまだに文革時代のようなことを続けているんだなあと。

でも、みんながみんな、そうだとは思いたくないなあ。
と、朝から暴言をはいてみた。

日本人だから

2011-12-10 00:10:17 | Weblog
久しぶりの晴れの日、外を歩いていたら、樹々が紅葉していた。



いつの間にか、秋到来。
というか、気温はすでに冬到来。
どうやら、最低気温がマイナスになるらしい。

帰りに、大通りを歩いていたら、
中国人の若者が、マイケル・ジャクソンの「Beat It」をかけながら、踊っていた。
まず選曲からして、相当自信があるものと思いきや、
ダンスはあまり上手ではない。

しかも曲をよくよく聞いてみると、
マイケルの声のボリュームが最小限にしぼられていて、
その若者のものらしき雄叫びが響いている。

いや、自由でいいんだけど、でもやっぱり、そりゃ~、
人前でやるパフォーマンスの域に達してないよ、と、言いたかった。

日本の大企業のおじさんたちの、
むっちりまったり、「本社が言っているとおりに、マニュアルどおりにやっておけば、
ミスさえしなけりゃ、他のことには首を突っ込まねえぜ」という雰囲気の会議に出た後だったので、
そんな彼のパフォーマンスでも、ちょっと救われた自分が悲しい。

日本人だから。

地方都市

2011-12-09 01:51:31 | Weblog
朝、雨が降る寒空の下に、中国人老男老女の長蛇の列。
雨の中、並ぶなんて。しかも中国人が。

ということで、よく見てみると、
中国各地の特産品フェアをやっている会場への入場者の列だった。
いったいどのくらいお得なのかわからないけれど、よく並ぶ。
そして最後、窓口付近になると、列はくずれ、押し合いへしあいになる。



まあ、表面上でも並ぶようになっただけ、
中国が言うところの「文明」的になったということなのだろう。

夕方になって、上海は雨があがり、一気に冷え込むようになった。
本格的な冬到来という雰囲気。

湿度が高い冬というのは、日本の冬に似ているけど、
いったいどこまで底冷えするのだろう。

むかし北京にいたころは、あまりの乾燥に声が出なくなったけれど、
その点で上海は、少しマシなのかもしれない。

という気候的な順応の話は、暮らして行く上では重要なものの、
やはり、上海は上海。中国の地方都市だと思う。
地方都市といっても、規模はでかいが。

北京のような、中国全国を見渡す雰囲気は感じられない。
共産党のいい意味でも悪い意味でも仰々しいところがなくて、
単に経済的に発展した土地という感じ。

というところで、ずっと東京育ちで、唯一の海外が北京という私にとって、
上海の地方都市具合は、非常に物足りないと思うことが結構ある。

食材

2011-12-08 00:14:37 | Weblog
今日、あるスーパーに行ったら、
「ここは中国なんだなあ」としみじみ思う食材がずらり。

豚足、豚のシッポ、豚の肘。


中華料理屋で出てくるということは、
当然ながら、家でも料理するということだよなあ。
中国人と結婚した日本女性は、
やはりこういった食材を料理できるようになるのだろうか。

私は、有機野菜のキャベツを買った。
有機野菜は高いけれど、中国は農薬の問題が深刻なので、
中国人の友人も「高い~!」と言いながら、安全を買っていた。

さて、上海は、すっかりクリスマスモードで、
会社の入り口にもクリスマスツリーが飾られた。

そしてきっと、クリスマスが過ぎても、
当分飾られているのだろうと思う。
なんせ、去年の万博をお祝いする看板が、
まだまだ残っているようなところだから。