ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

たった一人

2011-12-22 22:07:33 | Weblog
最近、いろいろな人と一緒に仕事をするようになって、よく思う。
個性を表現することと、独りよがりになることを勘違いしている人が
多いんじゃないだろうか。

例えば「自由にアイデアを出してね」という前提で話しが始まると、
「私はこれが好き」もしくは「私がこれが悩みなの」という意見が出てくる。

でも、本当はもう一歩踏み込んで、
「私がこれが好きだから、その魅力を知ってもらいたい」
「私はこれを悩んでいるけれど、こうしてみたらどうだろう」と言ってほしい。

「私はこれが好き」「私はこれが悩み」は、「私を見て」ということ。
そんな人と話しをしていると、私は、
「別にあなた個人に、そこまで興味ないんだけど」という気持ちになる。

誰にでも、評価されたいという欲求はある。
ここでいう評価は、「すごい」「えらい」というものだけではなくて、
「苦労してる」「他にはない体験をしてる」もある。
みんなたった一人の人間というものになりたくて、あがいている感じ。

基本的に、出発点は中国人と日本人は同じだと思うけれど、
少し違うと思うところがある。
中国人は、競争しながら自分を認めさせようとあがいている。
日本人は、自分はもともとオンリーワンのはずなのに、
どうしてみんな自分を尊重しない、と思っている。

成功しようが、どうであろうが、
いずれにせよ、自分の人生を生きることができるのは、自分しかいない。