ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

願い

2011-12-19 01:41:44 | Weblog
白い雲は、彼が乗っている船。
魂の船。

小さいとき、いつもブランコをこぎながら、
どれだけ高く行けるだろうかと思っていた。

あそこまで行ったら、会えるだろうかと思っていた。
ゆるしてほしかった。
私が無事に生まれて、彼が短命だったことを。

会うことが、かなわなかった大切な弟。
会えることをずっと楽しみにしていた彼。

母が書いた文字のなかで、一番印象的だったのは、
光明皇后の子どもの「基(もとい)」のこと。

あの想いを超えるような文章を、私は書くことができるのだろうか。
あの一文の、最後に残された空白を超えるような文章を、
私は、書けるのだろうか。
記号にしたら、たったの二倍ダーシなのに。
あれを超える何かを書くことは、出来ないような気がする。

言葉は、文字が書かれている世界がすべてなのではない。
その言葉の端々にある空白にこそ、真実がこもっている。
言葉にならない声だからこそ、胸に響くんだ。

そして、言葉を凌駕するのは、音だと思う。

ああ、お願いだから、私の呪縛を解いてほしい。
これをお願いするのは、まったくのお門違いだとわかっているけれど、
私には、母が弟が大切なだけに、自分では解くことができない。
だからこそ、救いを求める。

心の底からひざまづく。

時間の浪費

2011-12-19 00:37:20 | Weblog
どうやら年末年始にかけて、中国のインターネット規制が、
一段と厳しくなってきている模様。

自分のブログになかなかつながらない。
AmazonもiTunes Storeも、まともに繋がったら感動するくらい。

中国のツイッター「微博」も実名が義務づけられるみたいだし、
なんだかすごくあがいているっぽい。

そうなると、私もわざわざあがいて、
時間がかかる写真のアップ等がしたくなる。
先日、従弟が上海に来た時に、とまったホテルの一室から撮った写真。



上海のこの光景は、すでにここが都会だと訴えているようだけれど、
上海に住む中国人は、ネット規制に諦め気味。
「そんなもんだから、諦めました」と。
でも、それじゃ日本からの進出企業は仕事にならない。

というより、日本でネットに繋ぎたい放題だった人は、
上海に来たら「不便きわまりない!」と思う。
中国は、「最初からなければ、不便だなんて思わないでしょ」という愚民政策を、
こんな都会でも続けるつもりなのだろうか。
だって、規制をかいくぐる方法は、いくらでもあるのに。

日本では暴力団の排除が加速しているようなのだけれど、
暴力団のような必要悪が目に見えないところに潜ったら、
共産主義国家のようなことになると思う。

共産主義国家で、賭博も売春もないはずで、格差もないはずで、
上海では路上でみんながお金をかけてマージャンをやっているし、
売春はおおっぴらに行われていてエイズのキャリアも増えているし、
路上にも地下鉄にも乞食がいて、物乞いしている。

暴力団が悪を生み出しているのか、
悪を担って、コントロールしてくれているのか、
本当に考えたほうがいいんじゃないか。
日本は近視で、そして甘過ぎる。