ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

鈍る

2011-12-25 20:55:45 | Weblog
上海の家は、日本の家よりもさらに狭い。
なので、暖房がよく効く。
昨日お邪魔した家は、広くてきれいだけれど、
その分、暖房が効くまでに時間がかかった。
家は広いからいい、というものでもなく、
身の丈にあったものが、やはり一番いい。

さて、相変わらず、仕事以外では中国人と触れ合う機会をもとうとしないので、
上海へ来て約半年経ったけれど、中国人に対する理解は深まることなく、
単なる個人的な好悪でしか判断していない。
そもそも、日本人ともそれほど積極的に触れ合う性格でもないので、
これはもう性格なのだからしょうがないと思う。

別に中国人だから嫌いで、日本人だから好きというわけでもなく、
友人とする話題の最後は、どちらかというと日本の悪口になる傾向が強い。
日本の話しをする場合は、根っこ部分に舞い戻るわけだから、
その会話をする場所が、日本であろうが海外であろうが、悪口の内容は、およそ同じ。
結局は自分が変わらなければ、同じことを繰り返す。
ただ、海外では、好き嫌いが言いやすくなると思う。
それでも、中国人に日本の悪口を言われると腹が立つのでしないようにしている。

今日はようやくジャック・デリダの『マルクスの亡霊たち』を読み終わった。
言葉が難しくてよくわからなかったので、面白かった!と言えるほど、理解していない。
ひとつ思ったのは、ヨーロッパはそもそもキリスト教の一元論が主流だったから、
社会主義の国というのは、キリスト教がマルクス主義に取って代わっただけで、
最近までずっと魔女狩りをやってた、ということなのかなあ、ということ。

だから、中国では、そもそも一元論ではないところに一元論を移植したので、
なんだか変なことになって、今でも少数民族への漢化政策を進めてるのかなあ、
とかなんとか思ったけれど、なんだか、やっぱりよくわからん。
上海にいると、なんだか思考が鈍る。
表面的には、まったくの経済だけの土地だからなんだろうと思う。

強い

2011-12-25 01:47:50 | Weblog
今日は、占いができる人に会って、いろいろとしっくりくることを言われた。
というのも、それが占いの結果なのかどうかは別として、
私に対する理解が、私が自覚していることと近いと安心する。

その人に言われたところによると、私という人間は、
・すごく頑固
・びっくりするくらい強い
ということ。

すごく頑固だから、一度「ふざけんじゃねー」と思ってしまうと、
そのあと、適当にあわせるということをしない。
びっくりするくらい強いから、こうだ!と思ったら速攻で動く。
が、そんなに持久力と忍耐強さはない。

特に、周囲の人の反応がそれほどでもない場合、
粘り強く関係を築こうとはしなくて、
すぐに諦めて、もういいさ、と思う。
もういいさ、と思った後、決してそれをやり直そう、修復しようとは思わない。

強さは、弱さと同じこと。
強いなら、そのぶん弱い。

今日、思い出した。

小さいころから、母によく言われた。
「あなたは強いねえ。どうしてそんなに強く生きられるの?」と。
そんなとき必ず、私はこう答えた。
「お母さんが私をそんなふうに産んだんでしょう」

それから、約20年経って、
生前の父と一緒にお酒を飲んでいた時、いつも言われた。
「お前は誰に似たんだろうなあ。そんなに強いなんて」と。
で、少しするとこうも言う。
「強くあってくれて、ありがとうな」と。

強いって、どういうことなんだろうなあ。